落花生

著者 :
  • サイゾー
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本棚登録 : 121
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784866250663

感想・レビュー・書評

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  • 嶽本野ばらは本当に可愛く生きている。
    孤高故にわがままでロマンティック。
    この本の装丁みたいに純度が高い人。
    ヒロインとしての。
    歪かもしれない。それでも愛してる。
    あと女の子も愛している。
    私と同じように女の子が大好きな子は読んでみてね。
    (嶽本野ばらちゃんの領域は男子禁制)

  • 野ばらちゃんはたとえクスリで捕まっても、魂がガチガチのロリータなので読んでいてどこか安定感がある。このエッセイ集は野ばらちゃんが二度目の逮捕後、京都に戻ってから書かれたもの。「男子追放宣言 可愛いに死す」が最高ですねえ。ヨッ!野ばらちゃん!と大向こうから掛け声をあびせたくなるような、ガチな乙女派宣言として受け止めました。私はロリータ服は着たことないし着るつもりもないですが、いつだって心はロリータです。

  • 作品でもふんだんであるその奇特なキャラはエッセイでもより健在なのだが、反省がベースにあるためか、もしくは反省の世間からのの強要を避けるためなのか、はたまた本心なのかは結局わからねど、散文にみられるセンチメンタルは珠玉。読み始めこそ鼻白んでしまうものの、読むにつれこれはどうも佯狂などではないという気にさせられる。その後は難なくペースに乗せられて分裂症的に右往左往する作者に振り回されてしまう。これはしっかりと力技だ。独特の文体も好み。

著者プロフィール

文 嶽本 野ばら
京都府宇治市出身。作家。
1998 年エッセイ集『それいぬ̶ 正しい乙女になるために』(国書刊行会)を上梓。
2000 年『ミシン』(小学館)で小説家デビュー。
2003 年発表の『下妻物語』が翌年、中島哲也監督で映画化され世界的にヒット。
『エミリー』(集英社)『ロリヰタ。』(新潮社)は三島由紀夫賞候補作。
他の作品に『鱗姫』、『ハピネス』(共に小学館)、『十四歳の遠距離恋愛』(集英社)
『純潔』(新潮社)など。『吉屋信子乙女小説コレクション』(国書刊行会)の監修、
高橋真琴と共書絵本『うろこひめ』(主婦と生活社)を出版するなど少女小説、お姫様をテーマとした作品も多数。

「2021年 『お姫様と名建築』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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