現実は厳しい でも幸せにはなれる

  • 文響社
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784866510682

作品紹介・あらすじ

「ああ、終わった……」と思っても、あなたは絶対終わらない。

とくに何かあったわけでもないのに、モヤモヤしたり、イライラすることはありませんか?
世界三大心理療法家のアルバート・エリスが落ち込んだときや、悩んでいるときに、自分で立ち直るためのメソッドを教えてくれます。

・不安な動揺に負けない「壊れにくい自分」のつくる
・「思い込み」は、自分に反論し打破する
・人間関係に悩んだときは「タイムアウト法」が効く

感想・レビュー・書評

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  • すべては自分が決めている。
    幸せか不幸か、良いか悪いか。

    とても読みづらい本だった。(同じような事を形を変えて丁寧に伝えてくれてるのかもだが...)

  • 国連の世界幸福度ランキング(2020年)によると、日本は156カ国中62位、年々下がり続けている。この調査では幸福度をGDPなど客観的な指標と主観的な自己評価で測定しており、ランキングの妥当性はよく分からないが、少なくとも日本人は他国より幸せを感じていないらしい…

    にも関わらず、日本ではセラピーやカウンセリングの類を受診することがあまり一般的でない、むしろネガティブなイメージもあるかも知れない。なので本書の著者アルバート・エリスが、世界三大心理療法家の一人と言われても、全然聞き覚えがなく、もちろん他の2名が誰かも知らない。

    本書は、そんな心理療法に馴染みのない一般の人でも成果が出るように、幸せに生きるための技術として、論理療法について具体的・実践的に解説したものである。

    人生において失敗しないことはないし、逆境、災難に直面することもある。その都度、打ちひしがれ、活力を失ってしまうと、現状を改善したり再起したりできず、不幸な状態であり続けることになる。少し前にレジリエンスというコトバが流行ったが、本書が説くのは、心理的レジリエンスを身につけることとも言える。

    心の活力に関しては多くの理論や手法があり、本書でもポジティブ思考、グループ療法、信仰などが解説されている。実際に効果がある人もいるだろう。だが論理療法の立場からは、これらは危険性があると断じる。例えば、極端なポジティブ思考は、楽観的な未来を志向して元気になるかもしれないが、楽観的なだけで努力しなければ実現しないし、外的要因で実現不可能になったとき、心理的ダメージを受ける恐れがある。その他の手法も同じように、要は幸せを他に帰着すると、それが得られなかった時の心理的対応を間違えるとダメージがある、ということである。

    論理療法では、どんな状況でも自分には幸せになる力があると考える。つまりは自分自身の考え方を変えるのだが、よくある心理療法と違って正しい考え方を規定しない。そうではなく自分の考えを批判的に捉える考え方を提供する。例えば、大切な舞台(プレゼンでも試験でも)で失敗したとき「もう終わりだ」と考えてしまうとする。その考えに対して、本当に終わりだろうか、これから一生幸せになれないだろうか、百歩譲ってこの目標は達成できないとしても、他に良い目標がないと言い切れるか、など、絶望的になる考えを一つ一つ論駁するのである。

    他の多くのセラピーは、ありのままの自分を認めなさい、とか楽観的に捉えなさいとか、状況の認知をアドバイスするのに対し、論理療法では認知の仕方を認知する、いわばメタ認知である。この療法の結果として、ポジティブ心理学、アドラー心理学、選択理論などに近い考え方に至ることが多いが、本書を読む限り、全ての場合に当てはまる万能な考え方はなさそうである。そうではなく、自身の批判的思考を頼りに、現状を受け入れ、かつあきらめず、喜びを見つけて行動し続ける心理的スタミナが大切…本書はそういうマッチョな本である。

  • 人間を全面的に否定するような全面的な評価をしないこと。確かにあなたは失敗したことがある。でも成功もしている。うまくできないこともあったけど、うまくできたこともあった。そのように考えることが重要である。

    ある状況に対しあなたがある考えを持ち、結果としてある行動をとる時、それを自己反論することによって変化させることができる。この時、非合理的な考え方に陥ってしまう人は、現実的、合理的、実利的店に考える必要がある。

    変えるべきものを変えていく勇気と、変えることのできないものを受け入れる平静さを持ち、その両者の違いを分別できるようにすること。そうすることで悪い出来事から恐怖を感じないでいられるようになります。

  • 学べることは沢山あるが、
    和訳をしているため、少し読みにくい。
    でも、メンタルを整えるためのバイアスやテクニックをしっかり説明してくれてる。
    でも、読みにくいからこの評価

  • Amazon prime reading にて読了

    エリス博士の有名なREBT(理性・感情・行動療法)の一般向けの書であり、この療法を自分で使う「セルフ・セラピー」の案内書・指南書とのこと。

  • 要約すると、身に起こる事の大半は最悪な事ではない、受け取り方で改善出来る、と言った感じだろうか。
    繰り返し同じ事を例を変え語られるので、100ページ辺りから読むのが辛くなってしまったが、そのおかげか内容については理解出来たと思う。
    しかし、悲観的に考える人に論理的に考える事を勧めても、二つ返事で取り組めるのかは疑問。また、自分に反論して行く過程も中々難しいのではと感じた。
    あとナポレオンヒルなどの名前をあげて批判しているのや、よくわからない詩を載せているのもどうなのかなと思った。

  • インパクトは感じないが、内容には同意できる。

  • 悩みについて合理的に考えられるようになった

  • 表紙がどうしてこれなのか。ベトナムの話かと思って読んだのだが。
    私には204ページ11章から後だけで十分か。状況が書かれた国と違うから前半はいるようないらないような。
    恥辱対策は、日本人向きじゃなさそうだ。
    逆境に陥っているとしたら、自分の逆境を一つのチャレンジとしてとらえ、克服し変化させたり、どうしても乗り越えられない場合でもそれでもうまく生活していく方法を見つけることができます。ほとんどすべての逆境には探せば何らかのよい側面がある。逆境において人があなたを不公平に暑かった場合、彼らの意図や動機を確かめる。悪意があったとは思わずに、ただ彼らの行為が不都合で不公平であったと客観的に評価でき、こだわることが減る。自分が動揺することを拒否することが最大のチャレンジ。相手の非合理的な考えを推論する。非合理的な考えへの反論は、一般的で明快で、答えは現実的論理的実利的。強く反復的に反論する。だったらいいなという願望に変える。

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著者プロフィール

1913年生まれ。ニューヨーク州立大学卒。コロンビア大学で臨床心理学の博士号を取得。論理療法(REBT)の創設者。アメリカの臨床心理学者のあいだで、精神分析のシグムント・フロイト、非指示療法のカール・ロジャーズと並ぶ、三大心理療法家の一人として、高く評価されている。アルバート・エリス研究所(ニューヨーク市)所長を経て、2007年に死去。

「2018年 『現実は厳しい でも幸せにはなれる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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