ひゃっか! 全国高校生花いけバトル

著者 :
  • 文響社
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本棚登録 : 159
感想 : 29
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784866510965

作品紹介・あらすじ

かるた、書道、なぎなた、次は……生け花!
目指せ、「花の甲子園」!
花を愛する女子高生・春乃と大衆演劇の花形・山城貴音のコンビが頂点を狙う!
シリーズ累計30万部突破「羽州ぼろ鳶組」で大注目の著者が贈る青春ドラマ!

都内に住む普通の高校二年生、大塚春乃。彼女は昨年の「全国高校生 花いけバトル」決勝を見て以降、この大会に出ることが目標になっていた。香川に住む花屋だった祖母を喜ばせたい一心で始めた生け花だったが、祖母の地元で行われるこの大会で活躍する姿を見せられれば、大好きだった祖父が亡くなり落ち込む祖母を元気づけられると思ったのだ。
しかし、高校生にとってはマイナーで敷居の高い「生け花」をやってくれる友人はなかなかおらず、二人一組での出場が義務付けられているため、春乃はそこから躓いてしまう。そんな中、参加者を捜していた春乃の前に現れた転校生・山城貴音。父が大衆演劇の座長だという彼は、その修業で華道を習っており、春乃が勉強を教える代わりに大会に出てくれるというのだが……。
高校生たちの花にかける純粋な思いがきらめく、極上の青春小説。

【花いけバトルとは】
即興で花をいける、5分の勝負。参加資格は国内の全高校生で、2人1組でエントリー。花をいける所作も審査対象となり、観客と審査員によるジャッジで勝敗を決める。
2018年大会は全国9地区(東北・北陸・関東・東海・近畿・四国・香川・広島・九州)で予選が行われ、決勝大会は8月に香川県高松市にて開催された。

感想・レビュー・書評

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  • というわけで今村翔吾さん初の!というか今のところ唯一の現代を舞台にした作品『ひゃっか』であります
    高校生花いけバトル優勝して奮闘する春乃と転校生貴音の出会いが…という我が町の図書館ではヤングアダルトコーナーにありましたよ!もうそれな!って感じのYA感満載でおじさんにはちょっと辛かった

    今村翔吾さんも頑張って書いたんだろうなー、なにか断れないしがらみとかあったんだろうなーと邪推(全方位に失礼)

    ちなみに四代目甚助と八代目彦弥も登場してます
    おい!ここでもそれやるのか!という分かる人には分かるおまけのお楽しみもあってそこはさすがのエンターティナー、ティナ・ターナー(いらんて)

    あ、あと私事にて恐縮ですが、これにて今村翔吾さんの既刊全て読んじゃいました
    次頼みます!

    • おびのりさん
      4月に、新宿で、新刊サイン会があります。今度は、平家物語が主題です。
      4月に、新宿で、新刊サイン会があります。今度は、平家物語が主題です。
      2023/03/13
    • ひまわりめろんさん
      なんかでましたね
      新宿かぁ~
      つか特別サイン欲しいとは思わないな(大好き違うんかい)
      なんかでましたね
      新宿かぁ~
      つか特別サイン欲しいとは思わないな(大好き違うんかい)
      2023/03/18
  • 時代小説、歴史小説の今村翔吾さん、というイメージがあり、まだ著作本を手にしたことはなかった。
    本作は高校生花いけバトル、あまりメジャーとは言えない華道同好会を舞台にした青春小説。さくさく読めて、展開もある程度想像できるんだけど、青春っていいよねー、って思いながら楽しく読めた。
    即興で花を生ける。それも時間はわずか5分。実際見てみたい!!
    山城座のスピンオフとかあっても面白そうなほど、登場人物が魅力的でキャラが良い。また読んでみたい作家さんが増えてしまった。

  • 大好きな祖母のために「花の甲子園」出場を目指す女子高生・春乃と、大衆演劇で人気の高校生女形・貴音の青春生け花ストーリー。


    『ぼろ鳶組』の今村翔吾さんの描く青春小説ということで手に取ったが、残念ながら私には期待外れ。
    公式な作品紹介に、“かるた、書道、なぎなた、次は………生け花”とあり、【変わった部活×女子高生×恋愛】の方程式を使ってみました…?という感じ。
    『ちはやふる』『とめはねっ!』『あさひなぐ』と並べて語るレベルではありません。

    登場人物が、努力というより、天性の力で人並み以上の作品をアッサリ作っている感じがいけないのか。
    主人公の心情がフワフワで薄っぺらいからか。

    表紙のイラストの春乃の、片手で花を掴んでケロッと笑っている姿は、とても花を慈しむ女子高生とは思えないなぁ。

  •  ラノベ風の青春小説ではありますが、活け花の魅力を巧みに表現できていたと思います。

     ただ、やや直線的なストーリー展開だったため、奥行きに欠けるテイストになってしまったのが惜しい気がしました。

  • 今村翔吾先生、現代小説を書いても最高です。
    こんなにも清々しい気持ちになれる作品に出会えて幸せです。

    物語の中で、あの人気時代小説シリーズのキャラクターが登場し、まさかこんなところで繋がっとは!という、ファンなら嬉しいサプライズも。

    ニヤッとしながら、時にホロっと涙しながら一気読みしました。

  • 若い!

  • フーン、今村さん。時代小説だけでなく高校生の青春群像も描いていたんだ。とても活き活き描かれていて、心が軽やかに。それにしても三浦サンといい、一流の作家の想像の翼はどこまで広がるんだ⁈ 「花は残り少ない命を燃やして、人の暮らしを彩ってくれる。人はその凛とした姿を見て、自分も誰かの彩りでありたいと願い、枯れゆく姿を見ていつか来る自分の終わりを感じる」

  • 都内に住む普通の高校二年生、大塚春乃。
    彼女は昨年の「全国高校生 花いけバトル」決勝を見て以降、この大会に出ることが目標になっていた。
    香川に住む花屋だった祖母を喜ばせたい一心で始めた生け花だったが、祖母の地元で行われるこの大会で活躍する姿を見せられれば、大好きだった祖父が亡くなり落ち込む祖母を元気づけられると思ったのだ。
    しかし、高校生にとってはマイナーで敷居の高い「生け花」をやってくれる友人はなかなかおらず、二人一組での出場が義務付けられているため、春乃はそこから躓いてしまう。
    そんな中、参加者を捜していた春乃の前に現れた転校生・山城貴音。
    父が大衆演劇の座長だという彼は、その修業で華道を習っており、春乃が勉強を教える代わりに大会に出てくれるというのだが……。
    (アマゾンより引用)

  • 今村翔吾といえば、大好きな時代小説『羽州ぼろ鳶組〜』シリーズの作家。

    今村が高校生の生花部の甲子園、『生花バトル』を題材にした青春グラフティのベルがこれだ。

    香川県の生花店を営む祖母を喜ばしたいと始めた生花同好会だが、毎年香川県で開催される「生花バトル」に参加するには、たった一人では不可能。それに4人以上集めて部昇格できない同好会では練習もできない有様。

    何人も勧誘するも断られるばかり。
    補習を担当している先生から、勉強を教える代わりに同好会に参加してもらえば?と。

    参加してくれたのは、運動神経抜群で、みめも麗しい王子様風な男の子。
    実は大衆演劇の座長の息子で。。。。

    と始まりから面白そうでしょ?
    生花が主題の本だけに花がたくさん出てきますが、
    それも今村翔吾ならではの大迫力の様相!

    最後まで、一気に読みたくなる青春グラフティー!!

  • 読友の皆さまのオススメ!
    今村さんの時代劇じゃない作品。

    生け花がバトルになるなんて、知らなかった。
    ほんとにあるんだねぇ、花いけバトル。

    1人で華道同好会をつくった春乃、
    一緒に生け花がバトルに出てくれる人を探す。
    そうしたら、いた、経験者が。
    転校生の貴音くん。
    背が高くてイケメン!
    できすぎぃなところも
    許す、許す。
    この、貴音くん、家業が大衆演劇で売れっ子の役者でもあり
    んんー、許す。
    とってもお勉強のできる春乃が貴音に勉強を教える
    交換条件として花いけバトルにでることに。
    いやあ、展開が読める読めるが
    許す、許す。

    いいなぁ、
    高校生!高校生が頑張る話は大好き。

    こういう話には必ず良い大人が出てきて
    彼らは出しゃばらずに助言をしたり態度で示したりする。
    それも大変お好みでした。

    「ぼろ鳶」つながりも楽しかった。

    ただなぁ、装丁が好みじゃなかった。
    この装丁でなかったらもっと早く読んでたよ

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著者プロフィール

1984年京都府生まれ。2017年『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』でデビュー。’18年『童の神』が第160回直木賞候補に。’20年『八本目の槍』で第41回吉川英治文学新人賞を受賞。同年『じんかん』が第163回直木賞候補に。’21年「羽州ぼろ鳶組」シリーズで第六回吉川英治文庫賞を受賞。22年『塞王の楯』で第166回直木賞を受賞。他の著書に、「イクサガミ」シリーズ、「くらまし屋稼業」シリーズ、『ひゃっか! 全国高校生花いけバトル』『てらこや青義堂 師匠、走る』『幸村を討て』『蹴れ、彦五郎』『湖上の空』『茜唄』(上・下)などがある。

「2023年 『イクサガミ 地』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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