漫画方丈記 日本最古の災害文学

著者 :
  • 文響社
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784866514079

作品紹介・あらすじ

解説・養老孟司「日本の古典で1番読んでもらいたい本」
疫病・地震・経済低迷
不安な時代に共感度100%!
800年以上、時代をこえて読みつがれるのには理由がある。
枕草子・徒然草とならぶ日本三大随筆、ついにマンガ化
「ゆく河の流れはたえずして〜」

どこに住み、何をすれば、心おだやかに暮らせるのか?
ミニマリスト、断捨離、自分探し…、生きづらさの原点は『方丈記』にある。

第一章 ゆく河の流れ
第二章 大火の災い
第三章 大風の災い
第四章 遷都という人災
第五章 飢饉の災い
第六章 地震の災い
第七章 とかくこの世は生きづらい
第八章 小さくなる家
第九章 山での暮らし
第十章 何のために家を作るか
第十一章 執着
解説 養老孟司
方丈記 原文

時代考証:吉野朋美
中央大学教授。おもに平安時代後期から鎌倉時代の和歌文学を研究している。
解説:養老孟司
1937年、神奈川県鎌倉市生まれ。東京大学名誉教授。医学博士。解剖学者。

感想・レビュー・書評

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  • 鴨長明『方丈記』を漫画化した作品。原文では分かりにくいところも、漫画で描かれているととても理解しやすい。長明が都にいた期間に、地震や大火災、飢饉などの災害にあっていたことがよく分かった。ようやく『方丈記』が読み解けた気分になれた。

  • 巻末に原典あり。こんなに短かったとは!

  • 火事や暴風、地震、飢饉など人生で多くの災いを経験してきた鴨長明。その経験から得た、贅沢をせずに慎ましく自足的に生きるという考え方は、現代の私たちにも通じるものがあるように思う。

  • 漫画なら読めるかな。と思い読みましたが、読んでよかったです。小学生位の子どもの本棚にそっと入れておきたい一冊としてメモしておきます。

  • さらーっと読んだ。確かに物に執着するのはダメかも知れない。でも今の私はこんな家に住みたいとか、あれが欲しいとか、欲がある。でも反論できないのが、もどかしい。

  • 夫が持っていたコミック
    以前、方丈記はNHKの「100分de名著」である程度知っているつもりであったが、振り返られるのはいい機会でした。

    方丈記の内容を素直にコミックにしてくれています。

    内容としてはそれでいいと思いますが、
    鴨長明の出生や歩んだ人生をもう少し踏まえていただいた方が、自分好みでした。

  • 漫画家さんの4コマはいらなかった。

  • 方丈記という、そこそこ有名な
    古典でありながら、
    作文用紙にすると、25枚ほどと
    あとがきに記されていて、
    漫画方丈記はざっくり本かと思いきや、
    意外とちゃんと書いてるんじゃないかと
    思わされます。
    そもそも25枚だったとすればの話ですけどね。
    現代に長明さんがいたら、
    絶対陰キャです。
    闇深すぎて、高いところには
    住まわせられないです。怖いわぁ…。

  • 養老孟司さんの解説に共感するところが多かった。

    鴨長明の自足する生活を見習うべきだと思った。
    少ない食料しかないからこそどんなものでも美味しく感じられる。このような気分を感じることは全くない。物が溢れている現代は本当に幸せなのだろうかと考えさせられた。
    (メモ 自足:自分の置かれた状況に満足すること)

    漫画は綺麗で読みやすかった。方丈記が短いからなのかとてもあっさりしていた印象を受けた。

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    方丈記、漫画で読んだらもっと面白かった!
    安元の大火からの養和の飢饉、そして疫病。その中での無常観が、今でもすごく共感できる。

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著者プロフィール

平安時代末期から鎌倉時代にかけての日本の歌人・随筆家。建暦2(1212)年に成立した『方丈記』は和漢混淆文による文芸の祖、日本の三大随筆の一つとして名高い。下鴨神社の正禰宜の子として生まれるが、出家して京都郊外の日野に閑居し、『方丈記』を執筆。著作に『無名抄』『発心集』などがある。

「2022年 『超約版 方丈記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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