わが子に伝える「絶対語感」: 頭の良い子に育てる日本語の話し方

著者 :
  • 飛鳥新社
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感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784870315945

作品紹介・あらすじ

子育てはことばを教えることから始まります。

感想・レビュー・書評

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  • 生まれたばかりのこどもに話す母親のことばを、「マザーリーズ」という。マザーリーズで大切なのは・・・
    ・普通より、すこし高い調子で話すこと
    ・抑揚を大きくすること
    ・くりかえし言うこと
    ・おだやかに、できれば、ほほえみを浮かべて話すこと
    この中でとくに大切なのは、「くりかえして言うこと」です。

  • 2歳5ヶ月に。

    実用書用(様)に書いたというか特に後半は小言感があるものの、
    絶対語感という考え方は勉強になった。
    毎日の親の言葉遣いが子どもの絶対語感になっていくということは意識して接していきたい。

    自分の言葉遣いを正しく大人のものにしていく努力も必要だと思った。

    今のところ子供にできることとしては読み聞かせは良いかなと個人的には思い(この本のなかでは読み聞かせは最近の流行ものとして特に推奨されているわけではない)自信になったし、もう少し大きくなったら本人に音読させるのも良いなと思った。先日読んだ池谷氏の話に通じる!インプットよりアウトプット!

    あとは絶対語感関係ないけどおじいちゃんの小言パートの中にあるお礼の品を送るときのマナーとか普通に勉強になった…恥。

    • naonaonao16gさん
      Yukoさん

      初めまして!こんばんは!
      こちらこそ、フォローありがとうございます。
      雰囲気に共感してくださり、とても嬉しいです!

      どうぞ...
      Yukoさん

      初めまして!こんばんは!
      こちらこそ、フォローありがとうございます。
      雰囲気に共感してくださり、とても嬉しいです!

      どうぞよろしくお願いします^^
      2020/11/10
  • 絶対語感はその実、時代による相対的な感覚である。

    冒頭から矛盾した言い回しから始めてしまいました。これが読んだ後の感想です。

    20年前、子供を授かる前なら、なるほど、と首肯しながら読んでいたでしょう。
    令和というフィルターを通すと変わります。

    旧態依然とした、古き良き言葉遣い賛美を感じずにはいられない一冊でした。
    現代における言葉の多様化、欧米化に順応できない、保守層の支持は強く受けられそうです。


    評価軸を1つにすると、今回は3だった訳ですが、全体通して『昔は良かった』懐古主義一辺倒の本として批判したいわけではありませんの。

    第一章で触れる、子供の向けた言葉。書中では母乳語と呼ばれています。この成り立ちや特徴は今読んでも納得できるものです。妻が子供たちに話す仕方、そのものですから。

    ちなみに他の本では一貫してアルファ読みと呼んでいます。母乳語と名付けし直すあたり。外山さんの聞き手に合わせた言葉選びを感じます。


    では、この本に対する同意の具合が低かったところ。これは繰り返しなりますが、鼻につく懐古主義が頭にチクチクと刺さったからです。

    頭の良い子を育てるには、昔ながらの話し方に戻るべきであると。

    うーん、少し同意できない。

    このテーゼに反感を持つ理由は、言葉遣いは発信する私だけの問題ではないという立場にいるからです。
    受信するあなたと、いかに共有できるかにかかっている。
    相手もありき。その同調作用を自覚して使っています。

    ら抜き言葉が悪い。そう断じられたとしても、話し相手が使っていれば、私も使うのです。
    目の前の相手、その時の市井ありきなのか。それとも、日本文化の古来からの良き風習を理想とするのか。
    読み手の前提によって、評価が分かれそうです。

    以上。自分のことばへの向き合い方を見直すきっかけになる一冊でした。

  • 絶対音感と同じように、絶対語感というものがある、という点は面白いなと思ったが、
    半分ほどは、日本語が崩れてきている、ということを危惧している著者の嘆きなのかなと思った。
    20年前の著書なので今だと著者も考え方は違うかもしれないとは思うけれど、少し古臭い考えだなと思った。
    どうして崩れてきたのか、背景の話があったのは面白かった。

  • 4-87031-594-7 c0095¥1200E

    わが子に伝える「絶対語感」

    2003年12月6日 第1刷発行
    2003年12月18日 第2刷発行
    著者:外山滋比古(とやま しげひこ)
    発行所:株式会社飛鳥新社

    頭の良い子に育てる日本語の話し方

    子育ては言葉をおしえることから始まります。
    くりかえし、くりかえし同じお話を聞かせましょう。
    耳で言葉を聞き分けることで、こどもの頭は良くなるのです。

    こどもの心身を育てす 母乳語
    知能を育む 離乳語

  • 幼い子にことばを教える
    もっとも大事な子育て
    ★繰り返し言う
    →一度では理解できない、何度も言うことで刷り込まれる

    お話を聴かせる
    →抽象的言語の理解
    →例)日本のおとぎ話

  • 334の基本語を付録

  • * 入手日20210103
    * 大学時代の指導教員からプレゼントされた本。

  • 母の言葉は丁寧だったし、あまり方言も出なかったなぁ。

    わが身を振り返ると、
    子どもの手本となるような言葉遣いができているとは、言いづらい。
    日々の忙しさに紛れ、勝手に苛立ち、真似されたくないなぁ、という言葉が口から出てしまう。うーん、反省。

  • ★優しく、ゆっくり、繰り返し、ハッキリとミラーリングの基本。
    ★嘘は人の迷惑にならない限りは許容する事も必要。想像力を広げ、頭の働きを良くする作用がある。
    ★頭は耳の言葉で良くなる。日本は耳の言葉より目の言葉が優先されるが、抽象的な言葉を耳から聞かせる必要がある。抽象的言語は全ての勉強に関係する。
    ★絶対語感はひとりの人の中に存在する言葉の体系、システム、原理。人が世の中全ての言葉に接することは不可能だが、一旦言葉が習得されて絶対語感が出来ると、今まで聞いたことがない言葉であっても、理解できたり使ったりする事が出来るようになる。教わらない事でも分かり、使えるのが大きな特徴。
    ★既知を読むアルファ読みと、未知を読むベータ読み。今はアルファ読みに偏っている。素読の大切さ。

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著者プロフィール

外山 滋比古(とやま・しげひこ):1923年、愛知県生まれ。英文学者、文学博士、評論家、エッセイスト。東京文理科大学卒業。「英語青年」編集長を経て、東京教育大学助教授、お茶の水女子大学教授、昭和女子大学教授などを歴任。専門の英文学をはじめ、日本語、教育、意味論などに関する評論を多数執筆している。2020年7月逝去。30年以上にわたり学生、ビジネスマンなど多くの読者の支持を得る『思考の整理学』をはじめ、『忘却の整理学』『知的創造のヒント』(以上、筑摩書房)、『乱読のセレンディピティ』(扶桑社)など著作は多数。

「2024年 『新版 読みの整理学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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