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- Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
- / ISBN・EAN: 9784872332650
作品紹介・あらすじ
中上健次は柄谷行人との25年の盟友関係に別れを告げて、'92年に没した。柄谷は'74年に中上について初めての小品を書く。翌年には初めての安吾論を発表する。柄谷は安吾に「文学のふるさと」を見る。だが「ふるさと」とは想像的な風景ではなく、無機的で「突き放される」非意味の、しかも「懐かしい」場所である。この「ふるさと」は中上健次の「路地」において、そして柄谷行人の「批評」においていかに反復されるのだろうか。本書は安吾読解に画期をもたらした「『日本文化私観』論」を収めるとともに、同時代をともに生きた中上健次との軌跡を網羅した、柄谷的「ふるさと」を示す記念碑的著作である。
感想・レビュー・書評
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柄谷行人の論文は難解だからいつも読み進めるのに苦労するけど、今回は扱っているのが坂口安吾ということで、比較的スムーズに読むことができた。僕自身安吾の思想への理解がまだまだ追いついていない状態なので、とても参考になった。
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