情報力―情報戦を勝ち抜く“知の技法”

  • イースト・プレス
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  • Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872578300

感想・レビュー・書評

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  • 外務省元主任分析官である佐藤優氏と毎日新聞社の鈴木琢磨氏による対談。同書では、文書を利用して北朝鮮の情勢を読み解く「文書諜報」について話し合われている。

    仕事で新聞を毎日6紙ほど読むのだが、毎日、東京は非常に北朝鮮に詳しく、それは鈴木氏をはじめ北朝鮮に強い関心を持つ記者個人の努力に寄るものだろう、ということを強く感じる。
    一方、様々な週刊誌で「情報分析」を行っている佐藤氏は、多少怪しげ(失礼)ではあるものの、興味深い記事も多くある。

    同書では、鈴木氏の専門である北朝鮮と佐藤氏の専門分野であるロシア・中東への分析方法を巡り、専門となる地域の言語を高度に習得する必要性や分析方法などについて語られている。最後の章ではインテリジェンスとは関係のない、ビジネスマンにも必要とされる「整理力」「勉強力」についても話されている。

    読み物としてはなかなか面白いが、互いに対する過度な称賛や自慢が繰り返されるために途中から多少胸焼けを感じざるを得ないのが欠点か。

著者プロフィール

1960年1月18日、東京都生まれ。1985年同志社大学大学院神学研究科修了 (神学修士)。1985年に外務省入省。英国、ロシアなどに勤務。2002年5月に鈴木宗男事件に連座し、2009年6月に執行猶予付き有罪確定。2013年6月に執行猶予期間を満了し、刑の言い渡しが効力を失った。『国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて―』(新潮社)、『自壊する帝国』(新潮社)、『交渉術』(文藝春秋)などの作品がある。

「2023年 『三人の女 二〇世紀の春 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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