- Amazon.co.jp ・マンガ (189ページ)
- / ISBN・EAN: 9784872579741
作品紹介・あらすじ
宇宙の真理、生命の神秘とは?ファウスト博士は人類究極の謎に挑み、学問を究め尽くしたが、ついにその解答を見出せず人生に絶望する。そこへ悪魔メフィストが現れ問いかける。「人生をやり直したくないか?」…魂とひきかえに若返ったファウストの新たな人生が始まる。偉大な文豪ゲーテがその生涯をかけて描いた代表作を漫画化。
感想・レビュー・書評
-
『タイトルは聞いたことがあるけれど、手を出すのは気が引ける書籍』のひとつを漫画とはいえ読破することができました。
神の成り立ちも悪魔の成り立ちも、結局は人が信じたことによって生まれたと言うのは面白い視点だと思います。
また、『全知の代償に視力を失う』と言う箇所は、ハガレンの真理の扉を想起しました。荒川先生は非常に勉強をした上で作品の世界観を作ってらっしゃんたんだなと、感嘆が漏れました。
機会があれば、小説の形式でも読んでみたいなと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ファウストは悪魔が出てくる、ゲーテの書いた本。
-
光を求めて生命は産み落とされた
我らは希望を生み出す可能性を持って生まれた -
原作を読むにはとっつきにくし、ということで手に取った書籍。
原作未読了のため、原作との比較は当然できないながらもエンタメまで落とし込んだこの「まんがで読破」シリーズは、原作へとても敷居を低くしてくれているので、とても助かると思う。
作中に「神話も神も人が創造したもの」とあるが、当時の状況下でこうした思考に至った過程が気になった。やはり「自我」って大事なのだろう。 -
古典なのでお堅い作品をイメージしていたのですが、全然そんなことはないんですね。普通に今読んでもエンターテイメントとしておもしろいです。
悪魔が人間に力を与えてそれを楽しむなんて、デスノートの原型みたいじゃないですか。
おもしろいエンターテインメントが読みたいなら、ファウストは必ず読んでほしいです。 -
教養として知っておきたいけれど、苦戦しそうな予感がしたので、漫画で挑戦。「彼女を裁くのは神じゃない。神は人に何も望んでなんかいないし なにも禁じていない。彼女を裁くのは人であり…彼女自身だ」
-
興味はあるけど、いきなり本物をガッツリ読むのはハードルが高い。そう思って、まず最初にこれを選びました。
賛否両論ある通り、これ1冊でファウストを理解したつもりになったら恥をかくと思います。でも、「ファウスト」デビューの最初の1冊として、とてもいいキッカケになりました。
次に手塚治虫「ファウスト」も読んで、そこから初心者向けの活字本「史上最高に面白いファウスト」にステップアップ。次はいよいよ、森林太郎さん(後の森鴎外)訳の「本物」に挑戦してみるつもりです。 -
世間一般的には成功者と思われる著名なドクターが自分の人生に満足しきれず、悪魔に魂を売ってしまうという話。愛する人ができ愛する人を失う。
-
まんがで読破を読破するシリーズ。
ゲーテの戯曲「ファウスト」。ドクトル・ファウストが悪魔メフィストの力を借りて宇宙の真理と生命の神秘を探求する。
でも、話の流れが急すぎて、ついていくだけで精一杯。
原著を読む時はやっぱり森林太郎訳のを読むべきなんだろうか。