夫源病 - こんなアタシに誰がした - (阪大リーブル031) (阪大リーブル 31)

著者 :
  • 大阪大学出版会
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872593143

作品紹介・あらすじ

私の体調不良の原因は「夫」だったのだ。-女性の更年期障害はなぜ治らないのか。もっと夫婦は楽にやっていけるはず。

感想・レビュー・書評

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  • 「あらぁ、ご主人、もう停年でしたっけ?」
    「そうなのよ。だから、家にいるのよ。(     )だわ。」

    質問:(      )に適当な言葉を入れなさい。

    いかがです?
    「ウキウキ」「ラッキー」「ハッピー」なんてポジティブな言葉、入りましたか?
    それとも・・?

    ここに そんなポジティブな言葉を入れる人は
    特に 中年以降の子持ち既婚女性では ほぼゼロじゃないだろうか
    むしろ 「憂うつ」「イヤ」「面倒」「ハァ~(ため息)」

    でも、それならまだ良い方。
    夫がいるせいで病気になってしまう妻もいる、というデータの紹介が本書。

    亭主は元気で留守がいい
    だから、妻にとって、病気だったり、在宅だったりの夫は はぁ~ なのだ。
    はぁ~ どころか、発病してしまうのだ。
    なぜか?

    これに 真摯に答えてくれるのが
    大阪大学の循環器の専門医である著者
    女性の状態が本当にわかっていてくれて
    溜飲下がりっぱなし。

    しかし、この本はふざけたものではなく、
    立派な科学的内容の書物です!!

    かなり昔に、『母源病』という言葉で
    子どもの問題行動を説明した小児科医(確か、久徳医師)がいて、
    母源病が一躍脚光を浴びたことがある。

    夫源病は、それに匹敵する内容だと 思う。
    決して、不真面目に取り扱うべきではない。

    中年、高齢女性には拍手で読まれる本だけど、
    本当に読んでもらいたいのは、停年を控えたお父さん、
    あなたたちです。
    あなたたちの意識改革で、家庭は再び明るさを取り戻すのだから。

  • なるほどなあ。
    女性の更年期障害を中心に書いているんだが、それが夫との関わりによるところも多い、というか、それが主因じゃないかと思わせる。

    しかし、こういう本てみんな妻の方が我慢してて、というものばかりだが、逆はないのか、話題にならないのか。

  • 夫に読んで欲しい。趣味も友達もない夫はもうすでにオレも族に近い。
    早死に10カ条か、笑えるけど、怖い怖い。

  • 三葛館医学 495.13||IS

    夫の定年後や、その少し前から体調を悪くする妻たち。子育ても終わり、これからは夫婦で楽しく生活をという頃に妻の具合が悪くなるのです。そしてその原因になっているのは、なんと夫!。
    最愛の夫がなぜ体調不良の原因になるほどのストレスになるのか?またそうなった時はどうすれば良いのか?既婚者の方もいつか結婚をと考える方も一度読んでおかれてはいかがでしょうか?
                                   (ゆず)
                               
    和医大図書館ではココ → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=62745

  • むむむ。3ヶ条は、徹底します。

  • 『妻に殺されないようにするには』は、おもしろい
    「定年後は、夫が昼食作る」と「花」は効くと思う

  • 家内のススメ

     強制に近い。99% 私が悪いらしい。気分悪い。おもしろくはない。全く。

  • 『配偶者のことは、たまに会うルームメイトと思う』
    これが、老後夫婦の心身共に元気でいられる秘訣かも

  • 40歳近くになったら読んでみるといいです。

  • 夫だけ妻だけを診察しても、その背景の家庭生活はみえて来ない、夫婦セットで診察すると更年期障害が治る方向が見えてくるというのは意味深である。病気の背後にある環境や背景にこそ病気の原因があるということ。かつては姑の存在による緊張が心理的負担であったが、寿命が延び、ライフスタイルが変わった今は、もっぱら緊張の原因が夫の存在にあるというのは時代の変化を感じさせる。また、夫婦セットでの診察は、さながら愚痴外来みたいだが、これで病気がよくなるほうこうに向かうということは別の意味で現代医療を考えさせられた。
    また、更年期障害によく用いられるホルモン療法だが、クスリ開発時のラット試験でも基本的にオスのマウスしか用いられず、最終段階の治験でも男性が基本対象になっていて、男性にでも効くから女性にでも効くに違いないという論理で薬の開発が進められているという話にはかなり驚いた。
    最後の「夫を早死にさせる10ヶ条」「妻に殺されないようにするには」には大笑いした。

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著者プロフィール

京都府生まれ。1982 年三重大学医学部卒業。1991 年大阪大学博士(医学)。循環器科医師。国立循環器病センター、大阪警察病院、米国メーヨークリニック リサーチフェロウを経て、1998 年大阪大学医学系研究科助手、2004 年より准教授、2013 年より2017 年まで大阪樟蔭女子大学 健康栄養学部教授。男性更年期外来を市内で開設。夫の何気ない行動や言葉が強いストレスになり、妻の身体に更年期障害のような変調を引き起こす病気を「夫源病」と名付ける。「一般医-精神科医ネットワーク(通称G-P ネット)」を立ち上げ、大阪を中心に自殺者を減らす活動や料理教室やHP(孫育のグチ帳)を立ち上げて孫育の推進のための活動をしている。

「2020年 『病む』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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