HOME (アイスノベルズ)

著者 :
  • オークラ出版
3.56
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本棚登録 : 180
感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872787528

感想・レビュー・書評

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  • 立原が良い人すぎる

  • 木原先生は何作目か分からないが、久しぶり。
    文に飲まれる感覚が凄い。吸引力。
    読んでいる途中に夢中になっている自分に気付いて、ただの文字の羅列なのに。本て凄いな。人間て凄いな。と思った。
    内容としては、辛くて、苦しくて、ラストは直ぐ理解できなかった。
    堕ちて堕ちて止められなくて、辛い。
    2人を助けてあげられないから、誰か助けてと思わずにいられなかった。

    自分が篤だったら、こうはならなかったと言い切れないのがまた怖い。
    直巳が可哀想という気持ちが始めはあったが、彼のズルい点を指摘されてから、完璧な人間なんて居ないんだ、と落ち着く。
    どうして、人を好きなだけで、両思いなだけで、幸せになれないのだろう。
    どうして、その時に一歩踏み出せないのだろう。
    分かってたのに。怖くて出来ないのだろう。

    ハッピーエンドが好きだから、
    2人には2人だけの2人なりの幸せで居れますように、祈る。

  • 悲しくて涙が出る。
    後半、HOME2の方はとても暗いです。木原先生の作品ほんと好き!

  • 二人でどんどんダメになっていっしょに堕落していく様が凄かった。BL界の人間失格だった。

  •  HOME1好きです。
    直己君が可愛い。

     HOME2では直己君がどう感じているのか解らなくて、感情を嘔吐した時は胸が苦しくなりました。

    落ちが一瞬理解できなかったです。
    想像の斜め上行ってました。

    お互いが自分を生け贄にして、相手を道連れにしてでも連れて行こうとする執念が好きです。

    新装版には書き下ろしがあるらしいから買い直したいです。

  • 全くもって明るくない話です。(笑)
    篤と直己、どちらも性格にも行動にも難ありだし、自覚のない分状況はもつれるばかりです。前半、後半、それぞれやるせない終わり方をしますが、後半の最後には篤の覚悟が伺えて、この二人なりの幸せに向かっていけるのかもしれないというわずかな希望が見えて、初めてホッとしました。
    まあ、読んで見てほしいです。

  • 初めて、木原作品を手に取りました。
    く、暗い...
    最後に「灰色本」とおっしゃってましたが
    かなり黒に近い灰色ですね...

    BL!と思って読んだら駄目でした。
    何故 交通事故に遭う。
    ここまで悲惨な結果にする必要があるのか。
    それで 整形って...病むにも程がある。
    納得出来ない事が多く
    自分には合いませんでした。

    あー、でも 立原はいい奴!
    てっきり 当て馬にでもされるのかと思いきや
    最後まで友人想いのいい奴でした。

  • えぇっと……この作品を一言で表すならば、
    『すれ違いがすれ違いを生んで、とんでもないホラーに変貌した』
    って感じですかね。もう色々と衝撃的すぎて、せつないのレベルをとっくに
    通り越して失神レベルです。

    受の篤は双子の弟に常からコンプレックスを感じ、人の愛情に飢えた人間
    攻の直己も、実の親から愛されず、一心に誰かの愛を求める人間

    表題作のHOMEは、思いが通じ合ってラブラブ甘々なシーンがある分、
    なんだか胸がほっこり温まって、となっていたので、書き下ろしの
    鬼展開に速攻で鬱になります。
    その鬱っぷりが容赦なさ過ぎて、そこまで書くかって勢いでリアルで、
    読むのが本当に辛すぎるような話なんですが、本を閉じる気にはなれない
    のが凄いところ。『読ませる』力が半端ない作家さんです。

    タイトルの『HOME』の意味を考えたとき、そこに『ふたりだけの世界』
    という暗喩があるんのではないかと思いました。閉塞された世界。
    苦しいまでの、狂おしいほどの、愛のお話です。

  • 木原ショック2作目。読後感は「これBLじゃねぇよ…。ホラーだよ…」ラスト怖ぇー。しかしその怖さがやみつきになりました。

  • ずしりと重い。ともかく重い。けど、この上なく木原先生っぽい作品。

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著者プロフィール

高知県生まれ。1995年「眠る兎」でデビュー。不器用でもどかしい恋愛感情を生々しくかつ鮮やかに描き、ボーイズラブ小説界で不動の人気を持つ。『箱の中』と続編『檻の外』は刊行時、「ダ・ヴィンチ」誌上にてボーイズラブ界の芥川賞作品と評され、話題となった。ほかの著書に『秘密』『さようなら、と君は手を振った』『月に笑う』『ラブセメタリー』『罪の名前』など多数。

「2022年 『コゴロシムラ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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