ウリンボー (とぴか)

  • 芸術新聞社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本
  • / ISBN・EAN: 9784875863656

作品紹介・あらすじ

「-5000年前からわれわれイノシシは人間のギセイになっている。ヤマガタとミヤギの仲間にもあつまってもらおう。そしてみえない灰のついたものをぜんぶ食べつくしてやろう!」とイノシシの王様はいいました…生きる希望をめぐる物語。

感想・レビュー・書評

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  • 荒井良二の最近の作品を読んでいるとひしひしと怒りを感じる。あー怒ってるんだなぁと。フクシマの原発を題材とする作品でなお思う。
    本当にイノシシが悪いものを美しくしてくれればいいのにね。

  • 7月13日(土) 荒井良二さん&椎根和さん 読み聞かせ&サイン会 『ウリンボー』(芸術新聞社)発売記念

    6月14日頃発売予定『ウリンボー』(芸術新聞社・税込1,680円)の刊行記念として荒井良二さんと椎根和さんの読み聞かせ&サイン会を開催致します。
    サイン会参加整理券は同書お買上げの先着100名様に配布致します。参加整理券ご希望の方はリブロ池袋本店児童書売場レジにてお買上げ時に係員に申し付け下さい。
    サイン会は読み聞かせ会終了後、実施致します。(午後2時30分頃~)
    ※お電話での整理券のご予約を承ります。

    日時:7月13日(土) 午後2時~
    会場:西武池袋本店別館地下1階リブロ児童書前特設会場
    お問合せ:リブロ池袋本店 03-5949-2945
    http://www.libro.jp/news/archive/003428.php

    芸術新聞社のPR
    「ファンタジーが現実を変える! 生きる希望をめぐる物語。 古事記の時代から日本人と深いつながりをもってきたウリンボーが、フクシマを、日本を元気にします。 「5000年前から われわれイノシシは 人間のギセイになっている。ヤマガタとミヤギの仲間にも あつまってもらおう。そして みえない灰のついたものを ぜんぶ食べつくしてやろう! とイノシシの王様はいいました……」 」

  • <URINBOW>
      
    ブックデザイン/タカハシデザイン室

  • 決して ハッピーエンドには ならない…

  • フクシマのことは、私達日本人が向き合って考えて行かねばならない最優先の問題。
    絵本はメッセージ性の面からも、とても有力な伝達手段だと思っています。
    が、私はどちらかと言えば、この絵本はきらい。
    ニンゲンの業の深さをいやと言うほど見せつけられ、そこには私も含まれていることを突きつけられます。
    大人にはドキっ!モヤっ!とする1冊。
    子どもにも咀嚼が難しそうで、個人的にはオススメしないだろうな。
    こういう悲しい問題提起の絵本が少しでもなくなる世の中が来ることを願って。
    原発で利権を貪るおっさんたちには、今の我が大事、将来の子どもや日本がどーなろうと知ったこっちゃないんだろうけど。

  • 図書館本。絵に惹かれて借りたけど… …ん〜この内容は頂け無い。……めでたし めでたし みたいに終わってるけど、全然 めでたく無い。問題の解決になってない。あと星の王子さまは必用なのか?!

  • フクシマの放射能に汚染された植物をイノシシが食べると放射能が少なくなる?って話だったー
    そうなの・・?

    荒井さんの絵はかわいい

  • 日本は古来からイノシシ(ウリンボー)と縁のある国だった。
    古事記や日本書紀では、ヤマトタケルノミコトは白イノシシと出会ったり、オオクニヌシノミコトは赤イノシシを捕まえようとしている…。
    原子力発電所が爆発して放射能が山や川を汚染して、福島のものは米も野菜も食べられなくなってしまった。
    フクシマの王子さまが福島に住むイノシシの王様に頼む。
    イノシシの体の中には放射能を浄化する物質があるから汚染された草や果実を食べてほしい。
    その代わり、人間がイノシシを狩ることはやめる、と。
    イノシシの王様は昔から人間によって仲間が狩られ、今では赤ん坊たちが安全に遊ぶ場所もなくなっていて困っていたので汚染されたものを食べてやろう、今までも人間の犠牲になってきたが、また犠牲になってやる、と言うのだった。
    そして、30年後、阿武隈山地はイノシシ王国となったのだった。

    フクシマの王子さまが星の王子さままんま…。
    これは突っ込みどころなのだろうか。

    イノシシに放射能の浄化作用があるというのはファンタジーの域を出ないのだと思うけれど、小さい子なら信じてしまいそう。
    放射能が出てもイノシシが食べてくれるから安心、ということにならないだろうか…。
    実際には放射能に汚染された植物や生き物を食べたイノシシにどんどん放射能が溜まっていくだけのような。
    そのイノシシが死んだからと言って体内に取り込まれた放射能が消滅するわけでもないだろうし。

  • 前に福島でイノブタが増えて危険だから駆除を…というようなニュースをみて、ちょっと胸が痛んだ。人災の犠牲になった生き物なのに。
    それで福島の原発事故とイノシシのこ「ウリンボー」というキーワードが気になり、手にとってみる。
    荒井良二さんの絵がまたいい。並んでいるウリンボーの可愛いこと。尻尾の旗をかかげて整列するイボイノシシにはクスリとなるよ。
    イノシシと人との関わりを記しながらも、これは創作なんですよね?放射能に強いのは本当?もしそうならば、フクシマの王子様と一緒にお願いしたいと強く思う。希望を感じる絵本です。

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著者プロフィール

1956年山形県生まれ。『たいようオルガン』でJBBY賞を、『あさになったので まどをあけますよ』で産経児童出版文化賞・大賞を、『きょうはそらにまるいつき』で日本絵本賞大賞を、『こどもたちは まっている』で日本絵本賞を受賞するほか、2005年には日本人として初めてアストリッド・リンドグレーン記念文学賞を受賞するなど国内外で高い評価を得る。また、NHK連続テレビ小説「純と愛」のオープニングイラストを担当、2018年まで「みちのおくの芸術祭山形ビエンナーレ」芸術監督を務めるなど、その活動の幅を広げている。

「2023年 『みんなたいぽ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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