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- / ISBN・EAN: 9784875863656
作品紹介・あらすじ
「-5000年前からわれわれイノシシは人間のギセイになっている。ヤマガタとミヤギの仲間にもあつまってもらおう。そしてみえない灰のついたものをぜんぶ食べつくしてやろう!」とイノシシの王様はいいました…生きる希望をめぐる物語。
感想・レビュー・書評
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荒井良二の最近の作品を読んでいるとひしひしと怒りを感じる。あー怒ってるんだなぁと。フクシマの原発を題材とする作品でなお思う。
本当にイノシシが悪いものを美しくしてくれればいいのにね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
<URINBOW>
ブックデザイン/タカハシデザイン室 -
決して ハッピーエンドには ならない…
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フクシマのことは、私達日本人が向き合って考えて行かねばならない最優先の問題。
絵本はメッセージ性の面からも、とても有力な伝達手段だと思っています。
が、私はどちらかと言えば、この絵本はきらい。
ニンゲンの業の深さをいやと言うほど見せつけられ、そこには私も含まれていることを突きつけられます。
大人にはドキっ!モヤっ!とする1冊。
子どもにも咀嚼が難しそうで、個人的にはオススメしないだろうな。
こういう悲しい問題提起の絵本が少しでもなくなる世の中が来ることを願って。
原発で利権を貪るおっさんたちには、今の我が大事、将来の子どもや日本がどーなろうと知ったこっちゃないんだろうけど。 -
図書館本。絵に惹かれて借りたけど… …ん〜この内容は頂け無い。……めでたし めでたし みたいに終わってるけど、全然 めでたく無い。問題の解決になってない。あと星の王子さまは必用なのか?!
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フクシマの放射能に汚染された植物をイノシシが食べると放射能が少なくなる?って話だったー
そうなの・・?
荒井さんの絵はかわいい -
日本は古来からイノシシ(ウリンボー)と縁のある国だった。
古事記や日本書紀では、ヤマトタケルノミコトは白イノシシと出会ったり、オオクニヌシノミコトは赤イノシシを捕まえようとしている…。
原子力発電所が爆発して放射能が山や川を汚染して、福島のものは米も野菜も食べられなくなってしまった。
フクシマの王子さまが福島に住むイノシシの王様に頼む。
イノシシの体の中には放射能を浄化する物質があるから汚染された草や果実を食べてほしい。
その代わり、人間がイノシシを狩ることはやめる、と。
イノシシの王様は昔から人間によって仲間が狩られ、今では赤ん坊たちが安全に遊ぶ場所もなくなっていて困っていたので汚染されたものを食べてやろう、今までも人間の犠牲になってきたが、また犠牲になってやる、と言うのだった。
そして、30年後、阿武隈山地はイノシシ王国となったのだった。
フクシマの王子さまが星の王子さままんま…。
これは突っ込みどころなのだろうか。
イノシシに放射能の浄化作用があるというのはファンタジーの域を出ないのだと思うけれど、小さい子なら信じてしまいそう。
放射能が出てもイノシシが食べてくれるから安心、ということにならないだろうか…。
実際には放射能に汚染された植物や生き物を食べたイノシシにどんどん放射能が溜まっていくだけのような。
そのイノシシが死んだからと言って体内に取り込まれた放射能が消滅するわけでもないだろうし。 -
前に福島でイノブタが増えて危険だから駆除を…というようなニュースをみて、ちょっと胸が痛んだ。人災の犠牲になった生き物なのに。
それで福島の原発事故とイノシシのこ「ウリンボー」というキーワードが気になり、手にとってみる。
荒井良二さんの絵がまたいい。並んでいるウリンボーの可愛いこと。尻尾の旗をかかげて整列するイボイノシシにはクスリとなるよ。
イノシシと人との関わりを記しながらも、これは創作なんですよね?放射能に強いのは本当?もしそうならば、フクシマの王子様と一緒にお願いしたいと強く思う。希望を感じる絵本です。