- Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
- / ISBN・EAN: 9784877231965
作品紹介・あらすじ
アメリカの森の中で、3年間、丸太小屋をつくって自給自足の生活をしたソローの生き方は、世界中に影響を与えた。お金もなく、定職にもつかず、最小限でシンプルに生きた、思想家の「ミニマムライフの極意」。
感想・レビュー・書評
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シンプルな生き方の究極。なかなか実践は難しいけれど。必要なものだけを厳選した生活の中で、感性や五感が研ぎ澄まされ、想像もできないほど鮮やかな世界が見えてくるんだなと驚いた。
環境への配慮、消費者としての選択が問われる現代に見直される生活、考え方が散りばめられているように感じた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ソローの本は、シンプルに生きようと改めて思わせてくれる。モノは持つほどコストがかかる。必要以上に働くから、必要以上のモノを持つようになり、さらに必要に働かなくてはならない。今の自分には理解できない文章もあったけど、心に響く文章もたくさんあった。
●必要最低限の家具や道具こそ、実は素晴らしいインテリアなのだ。
●その口の中に入れたものは、ほんものの食欲から食べたものなのか、偽りの欲から食べたものなのか。食べ物の本当の味がわかる人は、決して食べすぎたりはしないのだ。
●なにも持たず、日の出に立ち会う。それだけでも人生において重要な意味がある。
●美しい絵を買う必要はない。森の中の湖は自然の画廊のように毎日、新しい絵をかけ替えている。
●ものの見方を変えれば天は、どこにでもある。それに気づくかどうかである。
●話相手がいない夜、ボートを湖の上に漕ぎ出し、フルートを吹く。それ以上必要なものがあるだろうか。
肩章よりも鳥が肩に乗ってくるほうが名誉あること、ボートの上でフルートを吹いたら魚がよってくる。こういう文が綺麗な響きを持っている。それは人間が自然と同化しているからだろう。 -
ものを持たなければ、それにかける時間や労力が省ける!
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もっと最近の話だと思っていたら、とっても昔の話だった(1854年!)
私もシンプルに暮らしているつもりなんだけど、もっとシンプルにできるだろうか?
森にももっと行きたいけど、行けない時は公園でもいいから行こう。 -
極論なので鵜呑みにせず、参考にできる考え方をピックアップするための本。
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ちょっとね…
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森の生活に関する本を初めて読んだのでなんとも言えないが、書籍森の生活への興味は湧いた。
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作家・思想家のヘンリー・D・ソローの『ウォールデン』の言葉を中心に構成された本。章末にコラムがあり、ソローの生涯について解説されている。
著者は自分を詩人でも哲学者でもないと考えているようだが、その文章は詩的で哲学的だ。サラリと読んでも意味がよくわからない文が結構多い。そのため、残念ながら得るものは少なかった。