モノやお金がなくても、豊かに暮らせる。―もたない贅沢がいちばん

制作 : 星野響(構成) 
  • 興陽館
2.82
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本棚登録 : 153
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877231965

作品紹介・あらすじ

アメリカの森の中で、3年間、丸太小屋をつくって自給自足の生活をしたソローの生き方は、世界中に影響を与えた。お金もなく、定職にもつかず、最小限でシンプルに生きた、思想家の「ミニマムライフの極意」。

感想・レビュー・書評

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  • シンプルな生き方の究極。なかなか実践は難しいけれど。必要なものだけを厳選した生活の中で、感性や五感が研ぎ澄まされ、想像もできないほど鮮やかな世界が見えてくるんだなと驚いた。
    環境への配慮、消費者としての選択が問われる現代に見直される生活、考え方が散りばめられているように感じた。

  • ソローの本は、シンプルに生きようと改めて思わせてくれる。モノは持つほどコストがかかる。必要以上に働くから、必要以上のモノを持つようになり、さらに必要に働かなくてはならない。今の自分には理解できない文章もあったけど、心に響く文章もたくさんあった。
    ●必要最低限の家具や道具こそ、実は素晴らしいインテリアなのだ。
    ●その口の中に入れたものは、ほんものの食欲から食べたものなのか、偽りの欲から食べたものなのか。食べ物の本当の味がわかる人は、決して食べすぎたりはしないのだ。
    ●なにも持たず、日の出に立ち会う。それだけでも人生において重要な意味がある。
    ●美しい絵を買う必要はない。森の中の湖は自然の画廊のように毎日、新しい絵をかけ替えている。
    ●ものの見方を変えれば天は、どこにでもある。それに気づくかどうかである。
    ●話相手がいない夜、ボートを湖の上に漕ぎ出し、フルートを吹く。それ以上必要なものがあるだろうか。

    肩章よりも鳥が肩に乗ってくるほうが名誉あること、ボートの上でフルートを吹いたら魚がよってくる。こういう文が綺麗な響きを持っている。それは人間が自然と同化しているからだろう。

  • ものを持たなければ、それにかける時間や労力が省ける!

  • もっと最近の話だと思っていたら、とっても昔の話だった(1854年!)

    私もシンプルに暮らしているつもりなんだけど、もっとシンプルにできるだろうか?
    森にももっと行きたいけど、行けない時は公園でもいいから行こう。

  • 極論なので鵜呑みにせず、参考にできる考え方をピックアップするための本。

  • ちょっとね…

  • 森の生活に関する本を初めて読んだのでなんとも言えないが、書籍森の生活への興味は湧いた。

  • 作家・思想家のヘンリー・D・ソローの『ウォールデン』の言葉を中心に構成された本。章末にコラムがあり、ソローの生涯について解説されている。
    著者は自分を詩人でも哲学者でもないと考えているようだが、その文章は詩的で哲学的だ。サラリと読んでも意味がよくわからない文が結構多い。そのため、残念ながら得るものは少なかった。

  • ソローの『ウォールデン 森の生活』の中の名言的な一節を編纂した本なのだが、前後の文脈が分からないので何とも言えないが一貫性がない。

    『物を減らすと自由にどこへでも行ける』が『あちこち出歩くのではなく自分自身を探求しよう』となる。『自然を知り尽くすことはできない』のに『森に住んでいる人に自然の偉大さを教わる』となる。『農民を偉大だ』という一方『なぜ農民は農作物を売るのか』となる。

    とにかく自然はすばらしくて物をいっぱい持つこと(というか結局お金を持つこと)は悪だ、ということは一貫してるので、じゃあなぜソロー書籍化するの本売るのって話じゃないですか。作った籠を売らずに愛でてドヤ顔ですよ。ソロー30歳手前の若さを考えるとまあ今でいうキラキラインスタみたいなもんかな…。

    150年前の話なので今とは貨幣に関する価値感が異なるというのもあり、あまりライフスタイル参考にならんかった。原作未読で名著らしいのですみません。

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