- Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
- / ISBN・EAN: 9784877282912
作品紹介・あらすじ
罪の意識は、人を洗練させる。動物のように思慮深い瞳をした者たちがひき起こすナインストーリーズ。心の未知の扉を開く最高の純文学。
感想・レビュー・書評
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山田詠美-巧い作家さんです。スルッと読めるようでいて、何度も立ちどまり読み返してしまう。
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作者らしい作品の数々に、一気読み(笑)
性を表に嫌らしくない形で表現するその作風が好きだな、としみじみ思った。 -
姫野カヲルコと似ているようで、どこか違う。人間の欲望や快楽に不思議なユーモアを織り交ぜる姫野さんと違って、山田詠美は大胆なテーマを描きながらも非常に真面目、と言ったらよいだろうか…。
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解凍:新聞で偶然見つけた連続放火の犯人である友達だった早川を思い出す話。不思議な人柄が好きだと思った
YO-YO:まさにこれだ、と思う話。自分の内にすっと違和感なく入り込んで、嫌な思いをせずに読める。女の子はいつも欲望を秘めている -
好きなのと、そうでないのが半分ずつくらいかな。統一感がないように思ったらあちこちの雑誌に書いた短編をまとめたものだったからだろうか。 好きな詠美作品を読んだときにいつも感じる「おおお!そうそう!」というあの共感というか喜び、みたいな感動そのものがなかった。悪くはないですが。
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「熱いジャズの焼き菓子」好きなのに、発売された当初読んだときも思ったけど、固有名詞危険。
どうしても古くなっちゃうのは仕方ないんだけど、古くなりかたが「・・・ダサ」て感じになっちゃう。山田さんに似合わないと思う。
好きな短編なのにそこが気になってしまった。
「瞳の致死量」
これが一番好き。
ラストはそうくると思わなかった。やられた。
「最後の資料」
エッセイにたまに登場していた義弟氏が好きだったので、その意味でもこれは読めてよかった。 -
惹かれあう、S極とM極。
2つで1つ。あなたがいて私がいる。 -
「熱いジャズの焼き菓子」がよかった。「アイロン」は面白い!
しかし、表題作の主人公が、実際にいたら結構気持ち悪いぞこんな女、という理由から全体のイメージとしては微妙。というか、私は十代前半の性行為という時点で受け付けないものがある。
「最後の資料」は淡々としていて、それがとてもよかった。