わたしは樹だ

著者 :
  • アノニマスタジオ
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本棚登録 : 66
レビュー : 15
  • Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877587246

作品紹介・あらすじ

あらゆるものがつながりあいささえあいながら、いまここにあるということ。はじめてのホリスティック絵本。

感想・レビュー・書評

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  • 「わたしは樹だ」力強く語りかける大きな樹。うねうねと大きな樹の存在を、色彩豊かに描いた絵にもすごい迫力がある。

    倒木の苔を苗床に、少ないチャンスを生かして芽を出し、根を伸ばし、岩を穿っていく。
    「生きる、生きる!」生への執着。 
    やがて長い年月を経て大きな樹へと育っていく。

    それでも樹は、生かされていることを知っている。微生物が分解した栄養素を取り込み、小さな苔が蓄えた水を頼りに、大地に支えられ、周囲の木々と枝を絡ませ、共に生きていることを知っている。厳しい環境を千年余の時を過ごし、やがて倒れ次の世代の糧となる。

    絶海の孤島、屋久島に育つ屋久杉。
    大きな存在の中に包まるとき、私にも樹の声が聞こえるだろうか。

  • 樹が語りかける。屋久島の杉の木のお話。地球に感謝。森に感謝。共生スルものに感謝。だいぶ大人向けかな?内容はいいでです。

  • 今年の夏に屋久島に行ってきました。
    この絵本と松田素子さんのインタビューを読んでから
    行けばよかった。
    帰ってきてから読んだからわかることもあったけれど、
    行く前に読んで、岩の島を、厳しい恵みの森を見たら
    また違っただろうなと思う。

  • 読み始めて すぐに
    ある歌が 頭の中で 流れ始めました
    こんな歌です

    〽 一本の樹
       詩 長井三郎  曲 坂庭省吾

    春 緑の雨が降る
    立ちつくす 一本の樹
    朝の光 斜めに
    萌え出る葉に 露が光る
      
     雨の日には 雨の歌を
     晴れの日には 晴れの歌を
     うたいながら 立ち尽くし
     樹は 空をめざす

    夏 青い雨が降る
    立ちつくす 一本の樹
    昼の光 あふれて 
    緑なす葉に 影が揺れる
      
     雨の日には 雨の歌を
     晴れの日には 晴れの歌を
     うたいながら 立ち尽くし
     樹は 空をめざす

    秋 紅い雨が降る
    立ちつくす 一本の樹
    宵の光 ほのかに
    移りゆく葉に 時を染める
      
     雨の日には 雨の歌を
     晴れの日には 晴れの歌を
     うたいながら 立ち尽くし
     樹は空をめざす

    冬 白い雨が降る
    立ちつくす 一本の樹
    夜の光 静まり
    梢を鳴らし風が渡る
     
     雨の日には 雨の歌を
     晴れの日には 晴れの歌を
     うたいながら 立ち尽くし
     樹は 空をめざす 
     
    読み終わった 後も
    もちろん
    この歌が 流れていました

  • 庭仕事をしていると感じます。
    いろんな虫や植物と一緒にこの庭を作っているんだなぁと。
    私のやってることなんて、ほんのちっぽけなこと。
    ありがとう、ありがとうねと。
    足腰の立つうちに屋久島行くぞ。

  • 力強い絵が、樹の生命力を豊かに感じさせる。
    文章もドラマチック。
    それでいて、きちんと樹の生態や島の自然について説明がされている。それが、楽しく、すっと入ってくる。
    小型の絵本なのが勿体ないと思ってしまうぐらい。

  • 一本の樹である「わたし」の語りで物語は展開される。
    決して樹が育つ環境としてはベストではなかったけれど、まわりの苔や樹木と支えあって生きてきた。そして、大きくなった「わたし」は植物や動物を育てている。
    ひとりの力では難しくても、みんながつながって支え合えば生きていくこともできる、そんなメッセージを感じる。そう、これは樹だけのことではない。地球に生きる人間、動物、植物、あらゆるものに共通する思想なのだと思う。

    そして、nakabanさんの絵がとても素敵な絵本です。

    あぁ、屋久島に行ってみたいな。

  • nakabanさんの絵がわりと好きで興味をもった本。

    その語り口調から、「樹」という存在の雄大さを感じずにはいられない。
    生命が生きるということ。
    その営みの尊さ。

    これを読んだあとは、自分のまわりにある樹に話しかけたくなります。

    そしてあの土地にある、あの樹にもう一度逢いたくなります。

  • 生きる!生きる!生きる!

  • 屋久杉が語りかけます。

    命のつながりを感じることができる素敵な絵本。

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著者プロフィール

編集者、作家。児童書出版社を経てフリーランスとなり、編集者として、また作家・翻訳者として絵本を中心に多方面に活躍。著書に『ムーミンのたからもの』などがある。

「2018年 『ムーミン 愛のことば』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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