- Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
- / ISBN・EAN: 9784877588328
作品紹介・あらすじ
東京工業大学教授で同大学リベラルアーツ研究教育院長である上田紀行氏の処女作の復刊。同調圧力に囚われず自らの頭で考えることが必要とされる現代において、読み手をポジティブにし、内発的な力を引き出してくれる書籍です。
感想・レビュー・書評
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ジャケのデザインがまず良い。
自分の人生のはずなのに、どうして自分のものだという気がしないのだろうと感じるあなたへ -
いのちが感じられる世界への道のりを示唆する本。
差異によってつくられた自我はもろいのだな。延々と続けなければ成り立たない、差異による自己認識は虚しいだろう。自我の殻に閉じ込められ、この社会システム下で生きていくだけで、自らも他への暴力に加担してしまう。遠い国で誰かか苦しむとき、生きものが苦しむとき、それは自身の苦しみとつながっている。
おすがりでない生き方があるということりそれは自己実現だけでは済まされず、他者実現や社会実現に向かうことが必須となる。
自分は無力でなにも変えることができないと思っている人に、いま生き生きとして、世界とつながりながら、世界も生き生きとした場所になるように、運動していくことができるということを、全力で伝えてくれる。
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おもしろかった!ちょっと宗教みが強めな本かなと思ってたけど、視点がおもしろくて、なるほど…と何度も頷いた。
言及されてはないけど、私含め人々がゴールデンカムイに熱を上げたのは、アイヌが自然と共に暮らす姿に驚きと感銘を受けたのも一つの理由かもしれないと思った。 -
30年前の若いころに発見したかった
が
発見したのは出会いのようだった -
大部分で深く納得できるのだが、結局自分自身がいま動き出せたかというと、そうではなかった。