敏感すぎて困っている自分の対処法

著者 :
  • きこ書房
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本棚登録 : 404
感想 : 30
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877713256

作品紹介・あらすじ

ささいなことでドキッとしてしまう5人に1人の敏感すぎるあなたへ。HSP(敏感すぎる人)は病気ではありません。生物の生存戦略です!他人の気持ちや場の空気が読めすぎてしまい自分の感情をいつも抑えてしまうあなた。敏感すぎる自分と上手に付き合う方法を教えます!

感想・レビュー・書評

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  • 2021.1.4読了。

    妻の心を少しでも軽くできたらと思って購入した。

    知らない、分からない、だからどうしたらいいか考えられない、ということが人間の根源的な恐怖や不安や悩みなどのネガティブなほとんどの源であることを思った。
    解って仕舞えば対処のしようもあるというもの。

    冒頭の簡単なテストで自分も十分hsp(Highly Sensitive Person 視覚や聴覚などの感覚が敏感で、非常に感受性が豊かといった特徴を生得的に持っている人のこと)の要件に当てはまることがわかった。

    どおりで、とすっきりした気がする。

    まるごと受け入れてしまうには少々眉唾な気のするオカルト的な内容も含んでいて危うい気がするものの、全く未知の領域の入門編としては、充分な力作と思う。

    おかげで妻は、絵に描いたような典型的なhspとして知らずに背負ってしまっていた色々を下ろして、身軽になることができそうだ。

  • HSP(敏感すぎる人)の特徴と自分が重なりすぎる。スピリチュアルな話は苦手なのだが、私も瞑想してみようかと思った。やっぱり目に見えない力とか波動とか気とかは実在しているんだろうか。と思えた。

  • 途中で読むのをやめた本。色々と科学的な知見を基に書いているような雰囲気を醸し出しているけど実質スピリチュアル寄りの本だった。

  • HSPという言葉が出てくるまでエンパスとも言われていたけど、HSPの説明が一番しっくりくるのでこういう本が日本に着て良かった。
    ただHSPに関しては大元のアメリカではマイナーらしい。あっちは個人主義だからだろうか。

    HSPとしてはまあまあ強めだけど、HSPに出会うまでにメンタル強化のためにあれこれやってきたのですでに解決してしまったものも多くある。
    ただ本を見ても「他人との境界線を作るワーク」が苦手で意味が分からないんだけど、「境界線の存在をはっきり感じるまでしろ」と書いてあるので、おとなしく続けるしかないのか……境界線があいまいなのは自覚している。

    エネルギーバンパイアというものがこの本でしっくりきたので、人間関係のときに参考にしています。

  • スピリチュアルや後半にいくにつれて雲行きのおかしい部分はあるけれど、
    4コママンガと文章で構成されており、とても読みやすい本だった。

    前半が特に自身もうなずく所も多く、人の多いところが苦手だったり、
    「なぜ今日はこんなにも疲れるのだろう?」と思う事も「こういう理由だったのか」と納得がいった。

    心が敏感なのもあるし、体や五感(聴覚や嗅覚、触覚など)が敏感なことで、
    しんどいことも多々あるのだろうと思った。

    タイトルにもあるように、
    「人間関係の悩み、原因不明の体調不良」に悩まされているなら、一読の価値はあるかと思う。

    【学び】

    ●5人に1人は敏感タイプ、生物の2割に備わっている生存戦略である

    ●自身の境界が薄く、他者の境界侵入を許してしまう
    (例)友人が「最近よく眠れなくて・・・」と相談してきた。
      →自身も眠れなくなる

    ●共感性の高い人ほど、他者の感情や体調に同調しやすい

    ●脳のミラーニューロンの働きにより、
     他人の心や体の状態を鏡のように模倣してしまう
    (例)友人が「お腹が痛いー!」とトイレにこもっている
      →自身もお腹が痛くなる

    ●超常体験との付き合い方
    ・悩まされるのではなく、能力を本物にする
    →正しい食生活、適度な運動、睡眠(日常生活が修行)

    ●刺激に弱い
    他者がまだ気づいていない状態の音や物事に敏感に気付くため、
    他者が気付くころには自身が限界域になる

    ●保護膜が厚い人は気軽に人と付き合える、人からの影響を受けにくい
     保護膜が薄いと人と付き合うたびにダメージを受けやすい
     保護膜=精神的境界

    ●精神的境界性が厚い→共感性低め、集中力高め
     精神的境界性が薄い→共感性高め、集中力低め

    ●誰もが(自身も)エナジーヴァンパイアになり得るし、被害に遭う
    →言葉や態度で人の心を乱す(脅迫や暴力の他、お世辞や誘惑など甘い手も)

    ●エナジーヴァンパイアの見分け方
    ・支配者的立場の人(親もそう)
    ・会っている時に不調を感じる、会った後で疲れる人
    ・なんとなく会いたくないが、断れない相手
    ・参加するとぐったりするグループ

    対処:断る、距離を置く、聞いているフリで意識を合わせないようにする
       「何かしてあげよう、自分がやらなくちゃ」と思い込まない

    ●敏感な人は、悪い環境にも染まりやすい
    →常に良い環境に身を置くようにする

    ■人間関係への対処法
    ①自分も含め、多様性を受け入れる
    ②ペルソナを使い分ける
    ③自分の課題と人の課題を混同しない
    ④自身の限界値、限界域を知っておく(どのくらいの刺激まで大丈夫か)
    ⑤右脳が活性化しており、左右の脳のバランスが通常とは違うのだと理解する
    ★瞑想で疲れた脳を落ち着かせる事が大切

  • 読んで良かったです。
    私の魂がすくわれました。(^^)
    長年、喘息治療中で、HSPです。
    親が90歳近くなっても、親子関係に苦しんでいます。
    この本は、他の繊細さんの本より良かったです。

  • HSPで同じように悩んでいる人がいるということ、
    物事に対して敏感であることを短所だと思わず付き合っていこうと思った

  • 文中にあったが、敏感さのおかげで、仕事や人、機会に恵まれた部分もあるし、逆にしんどかったことも多々あるかも。分かりやすい例や説明が多かったが、すべてこのカテゴリーで説明がつくわけではなく、そういうこともあるかもね、と読み終えた。後半の超自然現象のようなところが苦手だった。自分の感覚や意見よりも「他者の評価」に重きを置く社会だから、便利になってはいくけれど、「生きづらさ」は増していくかも。自分を抑制しすぎると自分自身を失う危険は大いにあると思った。

  • 自分が内気だなぁと思う人は一読してみると心が楽になると思う。HSPとも呼ばれる敏感すぎる人は4人に1人はいるという。自分のありようを受け入れ、これ以上悩み苦しまなくて良いようにする方法がこの本にある。悩んでおらずに、この本を手にとって、自分に合う方法はないか考えて欲しいと思う

    以下注目点
    ・相手を望ましい方向に導こうと口を挟むのではなく、一切の条件を付けず相手を信じ、相手を勇気づけるにとどめることがこそが、相手との良好な関係を維持できる。
    ・人の課題を背負うのは良くない。
    ・人があなたのことをよく思わなくても、それはあなたの課題ではない。

  •  非常に敏感な人々=HSP(Highly Sensitive Person)について書かれた一冊です。
     冒頭にチェックリストが記載されています。私は23項目中18個が当てはまりました。読み進めていくと共感できる内容が多く、自分が生きづらさを感じていた原因のひとつがHSPであると思わせていただけたのは大きな気付きになりそうです。
     超常体験やスピリチュアルな話は体験した覚えがない(ただ思い出せないだけで、実際は体験しているのでしょうか?)ので共感はできませんが、意識やイメージ、体内活動などの問題なのかなと考えることで、仰っていることの理解はできました。
    ――敏感さは生物の生存戦略であり、批判するべきではない。むしろ短所だと思っていたことが長所であり、それが自分を自分らしくしている――このような趣旨の話にとても助けられました。今まで「私はなんて弱い人間なんだろう」と自らを責めていましたが、そんなことをする必要はなく、自己の気質を受け入れて直感に従うほうが生きやすくなりそうです。
     過去にはもっと自由に生きようと考えたこともあったのですが、どうしても世間体やら周囲との関係やらに縛られてしまい、踏ん切りを付けられずにいました。こちらの本を読んで、自分と同じような方々がいることを知り、勇気を持って生活や考え方を変えていけそうです。自分の体や気持ちに従って、無理や我慢を少なくする生き方を目指します。

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著者プロフィール

苑田 純子(そのだ・じゅんこ)

一九六三年生まれ。元予備校講師。
自らもHSPとして体調不良や心の乱れに悩まされた経験から、
「敏感すぎる気質」がなぜ生まれるのか、
またその対処の仕方について研究を行ない、
広島大学との共同研究、テレビ出演などを重ねてきた。
現在はHSPにとどまらず、「敏感さ」に悩む様々な人々が
自分らしい生き方を見つけていけるよう尽力している。

「2020年 『ちょっと「敏感な人」が気持ちよく生きる本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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