魂の錬金術 エリック・ホッファー全アフォリズム集

  • 作品社 (2003年1月30日発売)
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本 ・本 (232ページ) / ISBN・EAN: 9784878935275

作品紹介・あらすじ

波瀾の生涯から紡ぎだされた魂の言葉475

〈沖仲仕の哲学者〉ホッファーのすべてがここにある。





激烈な変化の時代において未来の後継者となりうるのは、学びつづける人間である。

学ぶことをやめた人間には、過去に生きる術しか残されていない。

真の予言者とは、未来を見通す者ではなく、現在を読み解き、その本性を明らかにする者である。

人生の秘訣で最善のものは、優雅に年をとる方法を知ることである。

思考の始まりは、意見の不一致である。他者だけでなく自分自身との不一致である。



********



【目次】

情熱的な精神状態

人間の条件について

1 龍と悪魔のはざまで/2 トラブルメーカー/3 創造者たち/4 予言者たち/5 人間

補遺

訳者あとがき

索引

感想・レビュー・書評

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  • 一節読むごとに自分のことが書いてあるような気がして赤面したり微笑んだり勇気づけられた、と訳者あとがきにあるがまさにそれで、人間について考察すると必ず通る道の先にいるのがエリックホッファーである、と言った感じ。翻訳も含めてとても良かった。

  • 痺れる箴言の数々は普遍的なものも多く、今読んでも色褪せない力強さがある。

    生活や労働、人生についての言葉だけではなく、戦争や政治について語った言葉も多い。
    それは決してアメリカだけに当てはまるものじゃなくて、今の日本でも危機感を持って受け入れられるような言葉で、空恐ろしくなる言葉も多い。

    今後も生活の折にパラパラと捲りたくなるような本だった。

  • アフォリズムとは、格言や名言のようなものを言う。つまり、この本はエリック・ホッファーの名言集なわけだ。

    日本人からしたら、エリック・ホッファー誰やねんって感じだと思う。ボクもそうだった。
    だけど、この人の歴史を知れば知るほど気になってとうとうこんな本まで買ってしまった。

    読んだ感想。
    マジで人間の本質的な部分を、見事に言葉にしていると思った。
    しかし、そこは翻訳本。まぁ、なんというか言葉が難しい。そのせいで短い文章なのに理解するのに時間がかかる。
    だから疲れている時は読まないことをおすすめする(笑)

  • 港湾労働をしながら社会哲学者となったエリック・ホッファーの著作の素と言っていいアフォリズム集。
    アメリカ人ならではだろうということばが多い。

  • 魂の錬金術 エリックホッフアー 作品社

    三次元時空間という摩擦界に生きるということを通して
    この世の真理に取り憑かれた人
    社会性をもった哲学でもないし作詩でもないし宗教でもない
    個人的な内面を見つめる目は東洋的でもある

    情熱には自己からの逃避が潜んでいるという
    確かに立ち向かう相手に集中している状態は全体観を無視している


    絵を描くように言葉を並べて遊ぶ
    詩という世界にさまよいこんでいるうちに
    真理探究の遊びに流れ着き
    閃きを記録することに喜びを発見するのは
    人生の一時を消費する楽しい時間
    それが表現行為
    字でも絵でも粘土でも木材でも
    素材は有り合わせの何でもいい
    只全部の出合いが実を結べばご機嫌様だ
    その場限りのアフォリズムで
    無限に近い調和を感じるほど満たされるし
    ズレを感じている間の身体は重苦しい
    そこに割って入る強欲というこの世の矛盾
    有って無いモノとココロ
    作るってことは壊すこと
    短いのか長いのか
    人生ってたわいないものだよね

  • なんかトランプとコロナの時代にこれ読むのかあ、と思いながら読んでた。そうか、やはり自分で考えようね。

  • Twitterの原型のような短いが濃縮された言葉を集めたもの。人間の本質を抉る言葉が満載である。何かの節目にこれを読み返すたび何らかの気づきが得られると思う。

  • 糸井重里のtwitterで知った。

    mmsn01-

    【要約】


    【ノート】

  • 平成30年5月26日

  • アフォリズムというのは、特にそれが外国語で表記されているものとなれば、なかなかに翻訳が難しかろうというのは想像に難くないが、この著作についてもそれは随所に感じられた。
    しかし、キラリと光る箴言も多く、どちらかと言えば練りに練って記されたものよりは、普通の文章のように記された長めのものの方が、より筆者の考えがよくわかるような印象は、箴言集としてはいかにも皮肉であった。

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