書物の図像学―炎上する図書館・亀裂のはしる書き物机・空っぽのインク壷

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著者 : 原克
  • 三元社 (1993年6月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784883030156

作品紹介

ベンヤミンの「一方通行路」を通って、書かれたものの図像を収集する旅に出かけよう。行く先はカフカである。「書物」の隠喩の系譜をたどる旅。

書物の図像学―炎上する図書館・亀裂のはしる書き物机・空っぽのインク壷の感想・レビュー・書評

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  •    ベンヤミンの「一方通行路」を通って、書かれたものの図像を収集する旅に出かけよう。行く先は   カフカ    である。…って、帯にはあります。ちょっと手強い本を選んでしまったかなぁ。文字組が、少し読みにくいし。まずは「書物の暗喩」という語に馴染まなければ。「本書では、文学テキストに表れてくる〈書かれたもの〉の系譜を、ダンテからカフカまでたどることによって、われわれを囲い込んでいる今日のテキスト空間やディスクールの網の目の、いわば前史を浮き彫りにできればと思うのである。」(序文より)だそうです。うーん。それでも、とにかく各章のタイトルには「そそられる」のですよ。案外、章をバラバラにして読みたい箇所から読んでもよさそうです。

  • 心の師匠・原克教授のはじめの書籍。最近のモノに特化した著作よりはこちらのほうが好きかな。本を愛する人間にとって、本が燃えるということは禁忌であるし、いつでもどこでも、わたしたちは「焚書」を悪と野蛮の象徴として受け入れてきた。焚書坑儒にはじまり、ナチスによる焚書にまで。そこには完全なネガティヴ・イメージしか存在しないと耳元で囁かれ続けてきた。けれどこの本の中で焚書は善悪の判断以前の状態に引き戻される。それか世界での現象として捉えられ、善悪の前にそれがなにを意味し、なにを象徴し得るかを考察している。間違いなく、思考の転換点になった本。いつか、焚書をテーマにした長い話を書いてみたい。

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