kaizenさんの感想
2011年8月20日
この本をタイトルを見たときに、全部試験(テスト)しないで済まそうという人がいることに驚いた。 16ビットで演算するために試験できないのであれば8ビットにすればいい。全部試験するためには、全部試験できるための設計が必要である。 設計の仕方を考えずに試験をはらそうとするのはなんだろう。 証明してもよい。 統計的な手法をとっている装いがある。 「エラー発見の累積曲線が寝てきて、平均故障時間が十分長いと見込めるときはテスト終了とする。」 とあるが、エラー発見の累積曲線は、平均故障時間とは必ずしも関係がない。 突然、大量のエラーか、致命的なエラーを発見することはしばしばある。 そういう経験値について触れていないのは残念だ。 顧客を言いくるめる方法を考えるにはよい本だと思う。