- Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
- / ISBN・EAN: 9784883351787
感想・レビュー・書評
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電通でAISAS理論を編み出した秋山氏の著作。ページの上部がプレゼン風になっていたので2回に分けて読了。これってリアル本の見せ方として面白いよね、内容関係ないけど。とにかく「引用」箇所いっぱいなのだ。前半は「情報過剰時代」を生き抜くために必要な考え方やインターネットの歴史をわかりやすく解説。後半はこれからの「広告」の在り方を。最近は「ソーシャルがマスメディアを凌駕する」、「TVの役割が終わった」的なお話しに触れることが多いけれども、さすがは電通マン。マスとソーシャルの組み合わせ、言ってみればアテンションとペネトレーションを効果的に組み合わせる必要性を説くのは面白い!!
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'AIDMA'に対して'AISAS'という言葉を創作したらしい電通の方の、ネット時代の広告に関する本(広告だけではないけれども、主題はそこ)。AISASという言葉もかなり普及したので、秋山さんはこれからも「AISASの秋山さん」という冠が付くんでしょうね。
この本の最も特徴的なところは、パワーポイントのノート形式のようなそのスタイルです。これまでの講演資料をベースにして作ったらしいのですが、確かにこのやり方は時間コスト面でも理に適っていたのでしょうね。本としても読みやすく成功していると思います。ここにあるようなかなり単純なスライドをベースに講演会で話をするには、話者の構成力と講演力が必要ですね。実際に書き物でここまで準備していたのかどうか分かりませんが、少なくとも頭の中にはこの程度のことを入れて演壇に立ったんだろうなと想像できます。
そういう意味で、ページの構成にも大きなメッセージがあります。この本では、第1章だけが多色刷りになっています。色刷りでないと分かりづらいグラフが使われていたりしますが、基本的には01章とその後の章は並列関係ではなく、著者の言いたいことは01章でまとめられているということです(本当かな?)。そうして見ると、この本で一番言いたいことは、01章の最後のスライドにある'Attention'であることが、もうそこで分かります(たぶん)。要約すると、タイトルである「情報大爆発」と表現される情報の過剰と流通コスト低減によって新しいボトルネックとなった'Attention'(AISASの'A')をどのように獲得していくのか、ということに尽きる(ということでしょうか)。
読みやすく、講演を聴いているようで、よいです。
* AttentionBankのようなモデルは気になりますね。彼ら自身がビジネスとして成功するかというと非常に難しいと思いますが。 -
これはバイブルです。
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広告の表層的な部分の議論ではなく、
そもそもの情報という本質を突いた本なので、
一読の価値あり。
情報が多すぎて、
マス広告さえも多くの選択肢の中の一つでしかない現状。
ロングテールな部分で情報が溢れているwebの世界で、
どのようにユーザーと情報を共有していくかが、
広告の課題になる。 -
現代のマーケティングにおける情報の役割とその変遷を知る事が出来た。