- Amazon.co.jp ・本 (377ページ)
- / ISBN・EAN: 9784883441556
感想・レビュー・書評
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昨年12月に亡くなった中村哲医師の著書、アフガニスタンの農業開発・農業土木事業に取り組まれた活動報告で、現地での困難、国際社会と水の問題、現地住民にとっての水の重要性など考えるきっかけになると思います。
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カテゴリ:図書館企画展示
2019年度第6回図書館企画展示
「追悼展示:中村哲氏執筆本等」
展示中の図書は借りることができますので、どうぞお早めにご来館ください。
開催期間:2020年1月6日(月) ~ 2020年2月28日(金)
開催場所:図書館第1ゲート入口すぐ、雑誌閲覧室前の展示スペース -
医者、用水路を拓くーアフガンの大地から世界の虚構に挑む
著作者:中村哲
石風社
タイムライン
https://booklog.jp/timeline/users/collabo39698 -
環境問題に翻弄されつつも、過去の日本・今のアフガニスタンから学びつつ用水路を作り上げていく。土木工学を学ぶ学生さんも読むべきかと。
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これがあの時のアフガニスタンだとすれば。テレビで著者の目を見て、尋常じゃないなと思ってこの本に出会いました。
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読んでよかった。
土木の、魅力や喜び。国際協力というものの光と影、技術移転における"現地化"の重要性、伝統技術の英知...。
組織論として、人と人で仕事をしているのだということ、信念と目標をかかげ、あるいは時には自ら手を動かすことの重要性、、大切な物事が本当に詰まっている!
とくに、土木技術や組織経営にういても色々試しており、その軌跡は現地化の術としても参考になる。
とりわけ深く感嘆するのは、水理を、現地のことから学び、現地の自然条件をも的確にとらえ、さらには時々、九州の河川施設から山田堰の斜め堰や、水制といった工夫の意義をよみとり、解釈し、実現していること。
木下良作さんさえ思い出す、まさに河川の臨床医。現地のひとびとに熱狂的に喜ばれるというのも納得がいくし、どこか誇らしい。
なお、前段は国際社会によるアフガニスタンへの経済制裁や空爆に対する反感を記したもので、やや長いが、それを仕事へのバネにしているのには好感。 -
おもしろかったです!
最初に水が流れたところでは感動して泣きました!
アフガンで診療所のボランティアをやっていた医者が用水路を建設するというお話です。
時期はちょうど911テロ事件のちょっと前からで、ずっと前から現地で活動していた人の目から見た対テロ戦争や国際支援団体のことが書いてあるのもおもしろかったです。
言葉がストレートで、現地で長く働いている人の言葉なのでとても説得力があります。
技術的な話がなかなか多くてよくわからないところもありましたが、とても勉強になりました。 -
ペシャワール会が井戸を作ったことは知っていたが、まさか水路まで作っていたとは……。現地で働く中村の言葉から、アフガン復興の実態がよく分かる。
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アフガニスタンの内情を伝える良書。
著者の情熱と行動(&判断)の早さは、
勇気だけでなく、あらゆる人に「行動の大切さ」を
教えてくれる。