ぎゅぎゅっとインド

著者 :
  • 彩図社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784883925377

作品紹介・あらすじ

「ガンジス川は氷河から生まれ、最後は海に溶けていく」
初めてインドに立ったとき、そんなことも知らなかった。
もう7回目になったが、インドは行くたびに発見をくれる。

感想・レビュー・書評

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  • 年末の掃除でくたびれてしまって
    ちょっと 一休みした時に
    ひょい と 手を伸ばすところにあった一冊

    これが いやぁ 面白い

    筆者の鈴木博子さんが
    自分の足で歩いて
    自分の目で見て
    自分の舌で味わって
    自分の頭で考えて
    愉快なことも
    不愉快なことも
    そのまんま
    軽妙洒脱な筆に載せて
    綴っておられる

    インドはもう何十年も前に
    飛行機の乗り換えのトランジットの関係で
    ムンバイに半日だけ寄せてもらったけれど
    その先には
    これだけの濃厚な人たちの暮らしが
    拡がっているのだなぁ
    と 思った

    藤原新也さんの「インド」も
    それはそれで興味深いものがあるけれども
    鈴木博子さんの「インド」も
    また 興味深く楽しませてもらいました 

    おかげさまで
    大掃除の続きは明日になってしまいました

  • 女性のインドの旅の本。インドビジネスをしにいく前に読んだ本。イメージがつきやすい。

  • インドに行ってきた。一人で、9日間。
    わずかな時間だけど自分の目で「インド」を見た後にこの本を読むと、格別な思いがする。
    ここにあるのは、リアルなインドの空気だ。
    インド人のことを「衛生観念に乏しく、他人のものも自分のものと同じように扱って、図々しい」というように表現しているところがあるけれど、まさに!だけどそれでもどこか憎めないところも、ぴたり、自分の気持ちに当てはまった。
    外国人と見るだけで高い値段を吹っかけられることに(自分って小さい)と思いながらも怒り、インドに来ると怒りの沸点が下がる気がする著者の気持ちは、そのまま自分の気持ちに重なった。
    インドの嫌なところも汚いところもそのまま書いていて、でもそれでもどこか惹きつけられてしまう不思議な魅力が総天然色で描かれている。

  • 読み進めるうちに”ほかの町に住むインド人にこの話をすると、「あそこの人間は腐っているから」と言う人もいるほど、バラナシはインドのなかでも評判が悪い。”
    という一文にビビリ倒し
    「インド人全員が羽目をはずして大暴れする恐ろしい日」と謳った上で「ホーリー(お祭り)で一番熱狂する町は文句なしにバラナシだ。」
    という一文がトドメとなり、すっかり背筋が凍りついてしまった。

    2008年11月にデリーからバラナシの経路でガンジス川を目指そうとしていた自分はすっかり意気消沈。何もかも認識が甘かったのやも。

    ただやっぱり果物やチャイ屋をはじめ、食事のはなしには心ときめくものがあって。
    1.カリンポンでチベット人が営む料理屋のチョウメン(焼きそば)とモモ
    2.ヨガのふるさとリシケシュで渋沢くん(あだ名ね)が作るターリー
    なんかは最高!

    特に渋沢ターリーの、さっと炒めるジーラライスの描写がものすごく美味しそうでたまらなかった。
    代々木アヒリヤのジーラライスとカレーを食べに行こうかしら。

    「サブジは野菜全般を指すが野菜をベースにしたカレーのことも総称する。」というのはちょっと今後のために覚えておこう。

  • インドを旅するために退職し、のべ10回以上渡印したという鈴木さんの書いたインド雑感。インドは行ったことがないですが、他の国でインド系の人に親切にしてもらったりしたことが何度かあり、なんとなく好印象を持っています。テレビでインドを旅するみたいな特番があるとけっこう見てしまいます。あの独特の混沌というか説明しがたい雰囲気は魅力的です。この本は著者がインドを旅していたときの実体験やそのとき思ったことなどが具体的に丁寧に書いてあり、彼の地に身を置いてみるというというのはこういう感じなのか、と、想像がつくような、そういう雰囲気のある本でした。面白かったです。

  • すごいおもしろい!沢木さんのインドとは違って、女目線でのインド。でもやっぱり強くないと負けてしまうみたい。。印象的な話がたくさん。人との出会いの暖かさと、食べ物の表現はピカいちです☆

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著者プロフィール

東京都出身。インドに通い続けるフリーライター。著書に「スロウなアジア」「ぎゅぎゅっとインド」(以上、彩図社刊)、「タイの屋台ゴハン」(ピエ・ブックス刊)がある。
旅とパンのスロウな日々 http://sdays.exblog.jp/

「2012年 『インド・アフター・インド 境界線の往来』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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