いのちのバトンタッチ

著者 :
  • 致知出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (273ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784884746667

作品紹介・あらすじ

生きる力を求めるあなたに。大切な人を失ったあなたに。いのちの輝きとの出会いの物語。良き医療を願う患者・家族の本。

感想・レビュー・書評

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  • 3歳で小児ガンを発症し、2年の闘病のあと、ガンが転移し、6歳で亡くなった女の子(景子ちゃん)と家族の記録。

    抗ガン剤の副作用により頭髪がなく、頭に手術の傷跡があり、歩けなくなり車椅子となって、周りからの視線を感じながらも、景子ちゃんはできるだけ幼稚園や小学校に通い、いまを精一杯生きていた。生き抜いていた。

    本当にこの小さな女の子に、教えられることが多かった。

    テレビで景子ちゃんのお父さんが講演しているのを見て、そこで紹介されていたこの本を読んだのだが、読むほどに景子ちゃんの病状が進み、死に近づいていくので途中、中々ページが進まず、何度も涙腺にきた。

    この本を読んでいるとき、街で小さな女の子が元気よく走り回っているのを見ると、こうして走り回れるという普通のことが、何と幸せで大事なことだと再認識する。

  • 新聞にドキュメンタリー映画「四つの空 いのちにありがとう」を名古屋のNPO法人「いのちをバトンタッチする会」が作成し9月に名古屋で初公開の後、全国で上映会を開くという記事が載っていた。
    小児がんで6歳の長女を亡くした鈴木中人さんが立ち上げた会で、命の大切さや家族との絆をテーマに講演会をされているそうだ。
    いくつか本を書かれているようだったのでAmazonで中古本を見つけ読んで見た。本当はこういう闘病記みたいなのは苦手だけど鈴木さんは感情に溺れた感じがなくとても理知的な文章だった。でもだからこそかもしれないけど何度も涙を堪えられなかった。お姉ちゃんと弟の姿が自分の子供に重なって、私だったらと考えると辛くて、、、、。絶望の中から、今の生き方を選び、いのちはバトンタッチされていくということを伝え実践されている姿に頭が下がる。この世に当たり前はなく、難有りが普通。だからこそ有難い、感謝して生きたいと思う。映画も機会があったら見てみたい。

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著者プロフィール

1957年生まれ。NPO法人いのちをバトンタッチする会代表。81年㈱デンソー入社。長女の小児がん発病を機に、2005年、会社を早期退職し「いのちの授業」に取組む。千校を超える学校を訪問、授業には30万人が参加。小学校・道徳の教科書(学研教育みらい)にもなる。著書「子どものための『いのちの授業』」「大人のための『いのちの授業』」(致知出版社)、絵本「6さいのおよめさん」(文屋)等。公式サイト「いのちの授業 鈴木中人」で検索。

「2022年 『「いのちの授業」をつくる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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