- Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
- / ISBN・EAN: 9784884748173
作品紹介・あらすじ
上に立つ者の心得とする『貞観政要』。谷沢永一と渡部昇一がリーダー論について語った対談集。
感想・レビュー・書評
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今まで何度となく読もうとしたけど、なかなか手が出なかった。
いろいろなことを語っているようだけど、為政者が心がけなければならないことは、臣民(市民)を自分の近くに置くことなのだ。距離を作っては彼らの代表、という感覚は失われ、統治のための政治を始めてしまう。
そして、あらためて次の言葉の意味を実感した『愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ』
それを戒めるための言葉を集めたものだった。
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唐の太宗が自分に諫言を与えてくれる諌議大夫や諫臣との対話を纏めたものが『貞観政要』。編纂は呉兢という歴史家で史官、太宗没後50年の人物。日本では、歴代天皇、北条、足利、徳川が学んだ為政者向け、あるべき姿を説いた本だという。
基本的な事で、本著の対話で強調されるのは、為政者たるもの部下にイエスマンを置くのではなく、素直に諫言を聞き入れ、批判を受け止めるべき事や謙虚であれ、という事。利益を貪ろうとすれば、自分を災厄に陥れる。賞罰の公平性の大切さ、など。こうした教訓は会社組織にも十分通用するだろうと。それは分かる。しかし、読まなかった豊臣秀吉や織田信長の政権は短命だったというのは、流石にこじつけだろうし、少し、ご都合主義的な印象である。
それでも、貞観政要の触りだけだが、まずは触れられた事が良かったと思う。 -
貞観政要の入門書としてはアリでしょう。
ただ今読み返すと、ジジイ二人はアクが強いな。 -
ありがちな知識人を二人読んで対談をまとめた本であり、内容薄し。
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「誕生日は母が苦労した日」というところが面白かった。誕生日より命日を重要に感じる感覚が自分にあるので。
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これで3冊めになるが、噛んで含めるようにわかりやすい貞観政要であった。
この貞観政要が日本人学者の研究によって原本に近い状態で今この世にあるという大変興味深いエピソードからはじまり、原文を身の回りのテーマにたとえながら解説して読み進めるというもの。これをきっかけにさらに深めていくのがよいだろう。 -
もっと中身に触れていてほしかった。
あと、劉邦は韓信はともかく蕭何は処刑しとらんよ。