- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784884748616
感想・レビュー・書評
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もしアタシが、この本に出てくる人達の立場になったら、、、。
この人達みたいに凛としていられるんやろうか、、、?
多分、もっと取り乱したり八つ当たりしたりしてしまうと思う、、、。
☆エピソード1 先生、あやまっちゃダメよ
☆エピソード2 若い医者の勉強になるんだったらこの身は惜しくない
☆エピソード3 先生も今度一度来てみてください
☆エピソード4 幸せ、……幸せ
☆エピソード5 Kより先を歩いた男 仕事人の心意気
☆エピソード6 病棟の小野小町 人生はまさに大木の如し
☆エピソード7 二月に散った命
☆エピソード8 二つの昭和を生きた女
☆エピソード9 一番を目指した男 ホスピスの三宝
☆エピソード10 新しい記憶を作った女
☆エピソード11 息子は幸せ者です詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
人に感動を与える死に方って何だろう。そういう思いで本書をとった。1000人以上の死に立ち会った緩和医療医の著者が印象に残った患者さんのストーリーを紹介。実話に基づいた話だからだろう、自然とその中に入ることが出来た。
本書では死に方について特に言及しているわけではないが、共通して感じることは、
●誰もが自分の生を一生懸命に、最後まで生きていたこと。
●死を受け入れる勇気と覚悟を持っていること。
●他者のために命を燃やして来たこと。
●愚痴を言わない事。
のように思う。
私もあと何年生きられるか分からないが、今ある生を一生懸命生きて、カッコ良く逝きたい、そう思った。 -
電車でほろりと来ました?
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大学の図書館で作業の合間に読んだ本。
個人的には2章の「若い医者の勉強になるんだったらこの身は惜しくない 」が一番感動した。 -
終末医療の専門医が書いた、印象に残った最期を迎えた人の話。
死と向き合い、いたずらに恐れず -
「死」というものを忌み隠すのではなく、知ることによって恐れや不安は軽減していくものだと思った。死に際してかくあることが出来るか、かくありたい、しかし「あなたはあなたの道をいけばいいの」。「幸せ、幸せ」「ありがとう」言えるように。
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ホスピスに入り、自分の死を意識しながらの最後の人生。
自分だったらどう生きるんだろうか?
後悔でいっぱいの日々になってやいないか?
死に際でも穏やかに、そして、死の直前でも人に良い影響を与えられるよう、
できうる限り後悔しない生き方を選択していこう。
自分が引っかかっていることへの解釈として、「おわりに」で著者が書いていたことを引用しておく。
以下、抜粋------
多くの宗教なき日本人のかつての善悪の基準は、道徳心や恥の文化であった。
しかし個人主義が輸入され、そこに宗教がなかったから大変なことになってしまった。自らの幸福を追求するために、他者を犠牲にすることを厭わなくなってしまった。
「自分最優先社会」「自分以上に偉い者がいない社会」
これは、宗教がある国では究極的にはありえない考えだろう。それらの国では、自分の上に神がいるからだ。
諸問題の根底にある問題は、「日本人のモラル低下」であり、改善すべきは、死生観と人生観と、そして道徳心である。
「人はその生き方を他者に刻むために生きている」