神風ニート特攻隊

著者 :
  • 地湧社
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本棚登録 : 75
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (171ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784885032332

作品紹介・あらすじ

主人公・田中隼人…。年齢20歳。職業・無職…。そんなダメ男のニートが迷い込んだその先は…太平洋戦争まつただ中の知覧特別攻撃隊の基地だった!?特攻隊…彼らが命をかけて伝えたかったものとは…、そして「本当に」守りたかったものとは…。衝撃と感動のクライマックス!!戦後70年新世代が描く特攻隊!

感想・レビュー・書評

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  • 余韻が続く、涙も続く一冊。

    1945年の知覧にタイムスリップ。

    ページを開いた最初の言葉にギュッと痛みで心掴まれた。

    戦争関連の小説を読むと毎回新しいことを知れる。例えば国の愚行だったり例えば散りゆく命と向き合う特攻隊の胸のうちだったり。

    この物語でまた一つ、特攻隊の心中に触れられ随所に散りばめられた願いの言葉が心に沁み渡った。

    三通の手紙には涙が止まらない。

    そしてもしかして…の予感を確信した時の瞬間がたまらない。

    読後もしばらく余韻が続く。

    平和へと繋いでいる、繋がねばいけない、その余韻と想いが涙と共に続く。良作。

  • 読友さん推薦本。第二次大戦関連、特に鹿児島の知覧から出撃する特攻隊員の話。主人公・隼人は高校卒業以降ニートになる。隼人はある日1945年3月にタイムトリップする。場所は沖縄戦の前線基地の知覧。隼人は特攻隊員に取材する報道班員として隊員の話しを聞く。隼人が理解したこと;特攻隊員は理不尽な光景を自分の役割を演じることで正気を保っていること。出撃する大義は、戦禍に散った命の繋がりの中で自分は生きていて、その仲間達や家族に応えることこそが礎となっていること。生きるとはそれらの過去を背負うことなのだろうと思う。⑤↑

  • うーん、悲しすぎるので1人くらい運命を変えるほど死ぬなと憤ってもらいたかった。

  • 今度知覧の特攻平和会館に行くことになったので、特攻のことを知るために読んでみた。

    20歳のニートが昭和20年の知覧特攻基地にタイムスリップして、これから特攻の任務に臨む隊員たちと親しくなって「死ぬことが怖くないのか」などの話を聞くが、自分の大切な人のためとか将来の日本のためなど言われ、自分のことしか考えずに生きてきた今までの人生を反省し、前向きに生きるという話。

    戦争中の多くの悲劇の中でも、終戦間近で敗戦の色が濃かったのに、これからの日本をしょって立つ貴重な若者達を多く失った、というなんて酷いことだ!と、わかりやすい悲劇として語られる特攻の話。そこに自分のことも国の将来のことも何にも考えていない、生命の危機に直面したことなどない現代のニートの若者を送り込むという設定自体はいいと思うが、何の脈略もなく現代に戻ってきて終わるので内容が薄い。
    現代に戻ってきてからが本筋ではないかと思う。特攻のことを調べたり、実は自分の曽祖父だったとか歴史が今の自分に繋がっているということを実感したり、本当に生き方考え方が変わったというところまで書けば濃い内容になったと思う。

  • そうか、世代的にそういうことになるのか。若いな。
    そうでなくても全体的に若いですね。
    全登場人物が若い。
    こんな自由な特攻隊基地ありますか。
    そんなに簡単に迎撃されたとか判明しますかね。
    制空権ないのに。
    よくわからないけど通信途絶えました→突入されました
    しかわからないんじゃないかと思ってたけど違うのだろうか。
    そういうところも含め、著者がどれぐらい調査取材を重ねたのかが気になる作品です。
    理想の姿を書いてみた、なのかなとか想像してしまいました。

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著者プロフィール

荒川祐二(あらかわ・ゆうじ)
1986年生まれ。上智大学経済学部経営学科卒。
「毎朝、日本一汚い新宿駅東口広場を掃除する」と始めた活動体験を描いた処女作『半ケツとゴミ拾い』(地湧社刊)をきっかけに、作家・小説家として様々なジャンルの本を上梓。現在までの累計発行部数は10万部超。
2017年3月から古事記の物語や日本の神々の歴史をコミカルに伝えるブログをスタートし、わずか半年で1日最高5万アクセス、月間アクセス100万を突破する。また古事記を原作とした舞台『八百万の神喜劇』を全国各地で開催し5000人以上を動員するなど、日本の神さまに関連した人気コンテンツを生み出し続けている。
主な著書に、『神訳 古事記』(光文社)、『ていうか、神さまってなに?』『ちょっと神さまになってみました』(KADOKAWA)、『ざんねんな神さま辞典 古事記の巻』『スサノオと行く 瀬織津姫謎解きの旅』(VOICE)などがある。

「2023年 『「夢」「仕事」「お金」「恋愛」「健康」 人生が劇的に変わる“My神さま”の見つけ方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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