- Amazon.co.jp ・本 (171ページ)
- / ISBN・EAN: 9784885032332
作品紹介・あらすじ
主人公・田中隼人…。年齢20歳。職業・無職…。そんなダメ男のニートが迷い込んだその先は…太平洋戦争まつただ中の知覧特別攻撃隊の基地だった!?特攻隊…彼らが命をかけて伝えたかったものとは…、そして「本当に」守りたかったものとは…。衝撃と感動のクライマックス!!戦後70年新世代が描く特攻隊!
感想・レビュー・書評
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余韻が続く、涙も続く一冊。
1945年の知覧にタイムスリップ。
ページを開いた最初の言葉にギュッと痛みで心掴まれた。
戦争関連の小説を読むと毎回新しいことを知れる。例えば国の愚行だったり例えば散りゆく命と向き合う特攻隊の胸のうちだったり。
この物語でまた一つ、特攻隊の心中に触れられ随所に散りばめられた願いの言葉が心に沁み渡った。
三通の手紙には涙が止まらない。
そしてもしかして…の予感を確信した時の瞬間がたまらない。
読後もしばらく余韻が続く。
平和へと繋いでいる、繋がねばいけない、その余韻と想いが涙と共に続く。良作。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
うーん、悲しすぎるので1人くらい運命を変えるほど死ぬなと憤ってもらいたかった。
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今度知覧の特攻平和会館に行くことになったので、特攻のことを知るために読んでみた。
20歳のニートが昭和20年の知覧特攻基地にタイムスリップして、これから特攻の任務に臨む隊員たちと親しくなって「死ぬことが怖くないのか」などの話を聞くが、自分の大切な人のためとか将来の日本のためなど言われ、自分のことしか考えずに生きてきた今までの人生を反省し、前向きに生きるという話。
戦争中の多くの悲劇の中でも、終戦間近で敗戦の色が濃かったのに、これからの日本をしょって立つ貴重な若者達を多く失った、というなんて酷いことだ!と、わかりやすい悲劇として語られる特攻の話。そこに自分のことも国の将来のことも何にも考えていない、生命の危機に直面したことなどない現代のニートの若者を送り込むという設定自体はいいと思うが、何の脈略もなく現代に戻ってきて終わるので内容が薄い。
現代に戻ってきてからが本筋ではないかと思う。特攻のことを調べたり、実は自分の曽祖父だったとか歴史が今の自分に繋がっているということを実感したり、本当に生き方考え方が変わったというところまで書けば濃い内容になったと思う。 -
そうか、世代的にそういうことになるのか。若いな。
そうでなくても全体的に若いですね。
全登場人物が若い。
こんな自由な特攻隊基地ありますか。
そんなに簡単に迎撃されたとか判明しますかね。
制空権ないのに。
よくわからないけど通信途絶えました→突入されました
しかわからないんじゃないかと思ってたけど違うのだろうか。
そういうところも含め、著者がどれぐらい調査取材を重ねたのかが気になる作品です。
理想の姿を書いてみた、なのかなとか想像してしまいました。