デザインの輪郭

著者 :
  • TOTO出版
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感想 : 130
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  • Amazon.co.jp ・本 (295ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784887062603

感想・レビュー・書評

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  • めもめも
    めも

  • 読んでいると俯瞰的に全体を見ようと思えてきます。定期的に読んで理解を深めたいと思います。

  • 大阪樟蔭女子大学図書館OPACへのリンク
    https://library.osaka-shoin.ac.jp/opac/volume/415652

  •  書かれていることは決して平易ではなく、デザイナーの方特有の表現もあって、正直素人である私にはわからないことも多くあった。

     でも、この方の文章は非常に品格が高い。大学の小論文とかの課題文にしたい感じ。

     この本自体が古いこともあるが、中の商品写真が懐かしい感じがする。懐かしい感じがするのはこの方が「R」にこだわっているからもしれない。

     電気製品には古さをかんじるが
    家具とかにはそのなつかしさが味となるのは面白い。

  • 学生に幸せを感じた瞬間を書きなさいというような宿題を出してたんだけど、
    それらの回答が日常の延長で、
    通り過ぎてしまうくらいの小さいものだったんだけど
    とてもキラキラしていて
    くすりとしてしまうようなものだった。

    そんなものが日常を幸せにするし、
    彩を与えるし、デザインなのかも。

    そんな瑣末な幸せを感じとりたい。



    本全体的に抽象的で何を言っているか理解が追いつかないところもあったけど、
    これがセンスなのか、、、

  • デザインのセンスないだよなー、というずっと自分に持っていたネガティブなものをそんなこともないかもと思わせてくれた本。

  • 共感するところと、深澤さんらしいなと思うところと、、、
    でも、今までの自分の見え方が偏りがあるかもしれないと思わせてくれる
    定期的に読むのがいいかもしれない

  • 抽象的で観念的な表現が多いのだが、斯界の泰斗は具体と抽象を思考の中で往復させているのがよくわかった。

  • ☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆
    https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BA74648933

  • 読書メモ

    世界的な工業デザイナー・深澤直人によるモノローグのような写真、エッセイ、インタビュー集。

    「デザイン」という言葉からは、一見「クリエイティブで目立つ表現であること」が一番に求められているように感じる。デザイナーは、自分だけの個性やスタイルを持ち、それを表に出していくことを重要視されがちだが、このエッセイからは、余計な要素を削ぎ落とした先にある本質的に大事なことを形にする、深澤直人の引き算の美学のようなものを感じた。

    特に印象に残ったのがIDEOでのデザイナー向けのワークショップのエピソード頭の中で描いたイメージを形に落とし込む力と同じくらい、目の前の人を観察して、観察して、観察し抜くことが大事で、その無意識に行っている行動の中から、新しく、ちょっと幸せになるアイデアが生まれることに気付かされた。

    デザインの輪郭は、日常の中に溶け込んで見えないものから、色々な要素を繋いでいくことから見えてくるのかもしれない。

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著者プロフィール

1956年 山梨県生まれ
1980年 多摩美術大学プロダクトデザイン科卒
1989年 渡米、IDEO入社
1996年 帰国、IDEO東京支社長
2003年 NAOTO FUKASAWA DESIGN設立

卓越した造形美とシンプルに徹したデザインで、イタリア、フランス、ドイツ、スイス、北欧、アジアなど世界を代表するブランドのデザインや、日本国内の企業のデザインやコンサルティングを多数手がける。電子情報機器から家具・インテリアに至るまで手がけるデザインの領域は幅広く多岐に渡る。

「行為に相即するデザイン」「意識の中心」「ふつう」「輪郭」「典型」など、自らのデザイン哲学をこれらの言葉で表すとともにデザインの具体を通してその実践を続ける。デザインのみならず、デザインを通して対象の本質にせまる力、その思想や表現などには国や領域を超えて高い評価を得ている。

人間の意識していないときの行動の中にデザインのきっかけがあることを見い出し、それを「Without Thought(思わず)」と名付けた。1999年からはその名を使ったデザインワークショップを毎年開催し、書籍とともに発表を続けている。

米国IDEA金賞、ドイツiF design award金賞、日本グッドデザイン賞金賞、英国D&AD金賞、ドイツred dot deign award、毎日デザイン賞、織部賞など受賞多数。「MUJI」壁掛け式CDプレーヤー、「±0」加湿器、「au/KDDI」INFOBAR、neonはN.Y.MOMA所蔵品となる。2007年ロイヤルデザイナー・フォー・インダストリー(英国王室芸術協会)の称号を授与される。フランス国立セーブル製陶所招待作家。

21_21Design Sightディレクター。良品計画デザインアドバイザリーボード。マルニ木工アートディレクター。2010年〜2014年グッドデザイン審査委員長。
2012年Braun Prize審査委員。日経優秀製品・サービス賞審査委員。毎日デザイン賞選考委員。
多摩美術大学統合デザイン学科教授。2006年Jasper Morrisonと共に「Super Normal」設立。2012年7月より日本民藝館五代目館長。

著書には「デザインの輪郭」(TOTO出版)、共著書「デザインの生態学-新しいデザインの教科書」(東京書籍)、共著書「デザインの原型」(六耀社)、作品集「NAOTO FUKASAWA」(Phaidon)がある。2008年には「THE OUTLINE 見えていない輪郭」写真家、藤井保氏との展覧会を開催、同タイトル書籍を出版(アシェット婦人画報社)。

「2017年 『AMBIENT』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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