賢者の書 (新装版) (喜多川 泰シリーズ)
- ディスカヴァー・トゥエンティワン (2009年8月5日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784887597334
作品紹介・あらすじ
人間は何度だって生まれ変わることができる。そしてその可能性はすべての人にある。少年サイードが9人の賢者から学んだことは、はたしてなんだったのか…?あなたの心を成長させる、ファンタジー自己啓発書。
感想・レビュー・書評
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「まあ聞きなさい。 人間は遅かれ早かれ旅に出なければならないんじゃよ。自らの生き方を決める旅にな。お前は自分の人生をどういう人生にしたいと考えているんだい?」
毎日幸せで素晴らしい人生にしたい。
「最高の賢者になることができれば、人生は思いのままじゃ。人生に起こるあらゆることを味方につけて、自らが望むすべての、それこそあらゆる成功が手に入り、お前の望む幸せな毎日が手に入る。それだけではなく、お前の周囲にいるあらゆる人たちにも同じように成功と幸せをもたらすことだってできるのじゃ」
この先どんな絵を完成させるかについて考えることを、人々は夢と呼ぶ。
人間は欲が深い動物だから
自分のやった小さなことに対して、あり得ないほど大きな見返りを都合良く期待してしまう。
そして失望もしてしまう。
そして、手に入らないものを失敗と
手に入れたものを成功と名付ける。
けど失敗も成功もただの結果で善悪なんてない。
失敗と捉えてしまう人は、行動を恐れ始める。
ただ行動する事に勇気が必要になってしまう。
他尊心というのはそれほど難しいものではない。お前自身がこの世におけるかけがえのない存在であると同時に、この世の中にいるすべての人たち、一人ひとりがかけがえのない、素晴らしい奇跡の存在であり、大いなる力から、大いなる力を持つことを許された特別な存在であるということを忘れてはいけないということだ。
何になるのかを考えるのではなく、どんな人間になるのかのみを考えて生きる。
しかし、現代では何にでもなれるという自由を上手に使いこなせずに、そのチャンスの中に埋もれて、逆に苦しい人生を送っている者が世の中には多い。
世の中の多くの人は、今この瞬間を大切に懸命に生きるのではなく、過去に生きたり、未来に生きたりしている。
人間の過去なんて、それぞれにいいこともあれば、悪いこともある。
過去はもう戻っては来ない。
今、この瞬間を集中して生きる。
将来絶対に成功する人間であると確信できるような一日にすればいい。
たとえ、今何も持っていなくても案ずることはない。
皆がそう予想するように手に入れたいと思っているすべての成功が向こうからやってくる。
いくら成功率の高い投資でも
失敗する可能性があるのならギャンブルである。
もちろん、ギャンブルに挑戦しなければならない時はある。
そして、誰もが等しく与えられている財産は時間である。
健康だとも僕は思う。
世の人は、誰もが幸せになりたいと願っている。
だから、自分を幸せにしてくれる人を探している。
ところがそんな簡単には見つからない。
だから多くの人、幸せをあきらめ、投げ出し、次第には苦しみ始める。
一方で、世の中にはごく少数だが
誰かを幸せにしたいと願っている人がいる。
自分が幸せにしてあげられる人を探している。
「類は友を呼ぶ」
思いや生き方に惹かれて
その人の所属する世界は出来上がる。
例え他人から成功と言われても
自分自身で成功したと実感できなければ、意味のないものである。
自分自身が成功したと思えるかが重要。
言葉は思考に行動に影響を与える。
そして、1番多く強く影響を受けるのは
あなた自身の言葉である。
自分は不幸でどうしようもない人間だ
と唱え続ける人の人生に
幸せで素晴らしくて仕方のない人生が
突然訪れるなんて事はない。
自分と出会う全ての人と出来事に
感謝する、それを伝える事が大切である。
人は誰一人、自分だけでは生きられない。
ありがとうと言える一日にする。
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手持ちの例え不完全なピースからでも組み合わせれば立派なものになる。自分が発する言葉が自分を作っていく。私も感謝しながら生きていきたい。あの苦しい出来事もそっか大きな作品を完成させえうためのピースだったと思える日がくるかもしれない。
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賢者って言葉がなんか好きです笑
少しの行動で、大きな成果を期待してしまう自分にピッタリな本でした。
行動を起こすときに期待をしてしまったり、失敗を恐れてしまうことには意味がないこと。
そして、今日一日でできることは、限られているということ。
欲しいものを手に入れるためには、まず与える側になろう!ということで、ちょっとずつですが、ブクログでレビューを書き始めました。 -
極めて基本的な事だけど、いつも忘れてしまうこと。幸せに生きるために、どう心構えを持つべきかいつでも改めて考えさせてくれる一冊。
物語形式で読みやすいので、なんとなく今のままでいいのかも不安に駆られた時にぜひ再読したいと思います。 -
どの賢者の言葉も響くものがあった。きっとまた日々生活するうちに、薄れてしまう気がするから何度でも読みたい。その度に受け取り方や連想する出来事も変わるような、まさに魔法の一冊。
整理のため、以下特に心に残った賢者の言葉。
人は言葉で変わる。周りの人にかけられる言葉で、自分がどういう人間かを理解し自然とその言葉に寄っていく。しかし周りの言葉以上に、自分の言葉が自分に与える影響は凄まじい。なぜなら一番近くで一生を共にするのは自分の言葉だから。
「自分は不幸だ」と思う人が幸せになれるか?自分の境遇を運や縁がないことのせいにする人が幸運を掴むか?それは想像しにくい。
自分にいい言葉をかけてあげること。それは自分が巡らす思考に限らず、情報を取捨選択するときも同様ではないか。どんな言葉を発する人と関わるか、どんな言葉を持つ人の本を読むか?それによっても大きく左右される。
だとすれば、わたしがこの本を手に取ったことはとても幸運なことだ。また簡単に影響されると周りに言われるかもしれないが(笑)この本には大いに影響されても構わないと思える言葉しかない。
だからこそ、また何度でも読み返したい。 -
9人の賢者に会い、
人生で必要なものを見つける旅に出る。
物語なので、読みやすい。
少し話がくどいところもあるなと思った。 -
児童文学のように読みやすいです。 自己啓発本のように感じた。
最後の賢者の教えは【感謝】。とてもいい本だった。 -
何になりたいかではなく、どうなりたいか。
他人が自分の物語を読んでいるとしたら、読者が「こいつは将来成功するな」と思えるような1日を過ごす。そう思われたなら、全てを手に入れたに等しい。どこからスタートしたかなんて関係ない。
安定の喜多川ワールドに魅了されました。この物語式で理解する自己啓発本って発想が素晴らしい。漫画はあっても、なかなかここまでしっかりした小説版はないので、お気に入りの作家さんです。
今回は他の代表作品と比べて頭を使う必要がある。もう少し簡単な表現はなかったのだろうか。そんなことも感じましたが、各章の最後まとめがあるので、混乱は回避できました。 -
①行動 ②可能性 ③自尊心と他尊心 ④目標 ⑤今 ⑥投資 ⑦幸福 ⑧言葉 ⑨感謝、あたえる、誕生
よりよく自分を変えていきたい。