- Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784887597525
作品紹介・あらすじ
誰もが工夫をして「よりよく」を目指すようになれば、社会はよくなる!本業の町工場でもクリエイティブな経営方針で売上を伸ばしつつ、宇宙ロケット開発の夢を追い続ける著者が、自らの体験から「夢をかなえるには?」「仕事を楽しむには?」「明るい未来をつくるには?」を熱く語る。
感想・レビュー・書評
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どうせ無理という言葉をなくし、だったらこうしたらという言葉に変えたいと。
息子がこの方の講演を聞いて感動し、私もYouTubeで講演を聞いた上で、本書を読んだ。
赤点ばかりの子供時代でも、大好きな紙飛行機や工作が支えとなり、植松電気の社長になって、金属の仕分けをする重機の磁石の開発、夢見ていたロケットの開発。
作者のこれまでの人生を踏まえた重みのある言葉。
本書で、息子に少しでも灯りを灯してやりたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「前向きになれる本。私もどうせ無理って言わないようにします」
すごい本に出会ったな・・と思いました。
植松さんの今まで感じてきた社会への違和感をブレずに仕事に生かしているところが心に響きました。
この本では、自分が逆の立場だったら「もうだめだ、やめよう」と感じてしまうような出来事が紹介されます。
でも、「あきらめないで工夫」しつづけるとこんなことが起こるよ、だから「どうせ無理」って思ってはいけないというメッセージが何回も表現や具体例を変えて紹介されます。私はこの本を読みすすめるうちに、今「無理」って思えていることを工夫して進められないかなという気持ちになりました。
また、この会社は「女性役員比率」や、「給料の高さランキング」等に入ってくる会社ではないと思います。(そもそもそれを目指していないと思いますが)
しかし、この会社に関わった人(見学者までも)がみんな成長を感じられる会社であることがわかり、とても魅力的に感じました。魅力的な会社=ランキングにある会社 とは必ずしもないのかもしれないなということを、よく考えなくても当たり前なのですが、再認識できました。
昔はいろいろな条件が揃っていたから(無理していたのかもしれないですが)いい学校、いい会社、お金に心配のない人生がセットになって「勝ち組」といったような価値観が作られました。
しかし、時代は変わったのに、その価値観に沿って人生を進められなくて苦しんでいる人がたくさんいる現状があります。
これからは、「工夫する人」「あきらめない人」「『どうせ無理』といわない人」がお金のためではなく、夢や憧れに向かって自由に表現していくような方向性が教育や自分の人生を考える上で重要になってくることを気付かさせてもらいました。 -
「どうせ無理」をこの世から無くす。
そのために宇宙に、チャレンジする。
感動しました。
植松さんだけでなく、多くの企業家が、新しいチャレンジを日夜続けています。
日本中で、数々のドラマが繰り広げられています。
そのひとつひとつにスポットライトが当たってほしいです。 -
10年以上前の本なのに、今の時代に向けて書かれたかのような。あまり変わってないんだな。
後半は熱いメッセージの連続。できないことなんて、ない! -
北海道の町工場から、自腹でロケット開発に取り組む植松さんによる自伝的ビジネス書。丁寧で穏やかな語り口調の中にも、仕事や夢に対するとてつもないパワーが感じ取れます。子ども向けの講演会もしておられ、経営やビジネスだけで無く、親として教育の観点からも参考にしたいと感じました。自分の夢や可能性を信じて実践したくなる良著です。
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TED talkを観て植松さんのファンになって、すぐにこの本を読みました。
簡単な言葉だけど、そこに植松さんの想いが詰まっていて、心に直接響いてくる。
前向きになれる。頑張る力をくれる。夢を持つ大切さを教えてくれる。
今まで読んだ本の中で、一番パワーをくれた本でした。
今後の人生、道に迷ったり躓くことがあったら読み返そうと思います。
"成功するための秘訣とは、成功するまでやるということです。"
"100パーセントできることは夢ではなくて、今できることをやらないでいるだけです。"
"夢とは、好きなこと、やってみたいことです。そして仕事とは、社会や人のために役に立つことです。" -
読む価値あり。植松努さんのTED(プレゼン)を見てから興味がわき読みました。本当に読み応えがありますし、植松さんが言う「だったら、こうしてみたら」という考え方が世の中に浸透すると世の中が良い方向に変わるのではないでしょうか。「どーせ無理」という言葉に出会ったら、「だったら、こうしてみたら」と言い返せるようにします。
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この本はきっとすごいと思って読んでみたら、
やっぱりすごかった。
「どうせ無理」よあきらめずに、
「だったら、こうしてみたら」と夢を追いかける大切さを説く本。
感動です。 -
子どもが植松さんのロケット教室を受けたことがあり、この本を手に取りました。
とても心に残るフレーズが沢山あります。
是非一度読んでいただきたい本です。 -
どうせ無理をなくす
だったら、こうしてみたらと考え続ける
憧れが努力を生む
憧れと優しさが夢を叶える
夢はたくさんあったほうがいい
全体的に読みやすい文書で、感情に訴えつつ論理的にもなっていて、植松さんの真っ直ぐした情熱が伝わってきた。
後半のロケット教室のエピソードいいなぁ
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「どうせ無理」という言葉をこの世からなくしたい、
そのために宇宙開発に取り組んでいるという
会社の社長さんが書いた話。
読んでよかった。元気をもらった。
ワタシは、常々宇宙飛行士という人達は、子ども
の頃の純粋な心をいつまでも持っている人達だ
と思っている。「宇宙に行きたい」という子どもの
頃の夢を捨てないで持ち続け、そのまま大人に
なって宇宙に行った人達。
彼らが宇宙の話をするとき、まるで子どもの
ように目をきらきらさせているのがその証拠。
この本を書いた植松さんからも、これと同じ
ものを感じる。
宇宙には、人をつき動かす何かがあるんじゃ
ないか…そんなことを考えた。 -
とある本のレビューにその本よりこちらの方がお奨めと書かれていて読んでみました。
成功体験本かなと思いつつ読み始めたのですが、刺さる文章が連発。
とても良い本です。お奨め。
言葉そのものは出てきませんが、コンフォートゾーンとか、ドリームキラーといった概念に通じる話も出てきて、そういう意味でも興味深かったです。 -
いままで考えて、話して、落ち込んで、それでも捨てきれなかったこと。全部この本に書いてあった。とても勇気が出たし、なによりも諦めないで頑張ろうと、前向きになれた。
ありきたりな感想になったけど、この本は人生を変えると思う。 -
帯によると、講演の書き起こしのようです。
だから同じ話が何回か繰り返し出てきますが、それだけに熱いのです。
著者(?)の植松努さんは、北海道にある赤平市という、小さな市で会社を経営しています。
炭鉱がさびれてから景気が悪くなり、財政再建団体目前の市ですが、そこで社員20人の会社をやっています。
リサイクルに使うパワーショベルにつけるマグネットを製造するのが仕事です。
そしてもう一つ。
宇宙開発をしています。
植松さんは小学校6年生の時に卒業文集の「ぼくの夢、わたしの夢」というところに「自分の作った潜水艦で世界の海を旅したい」と書いて、先生に呼び出しを食らいます。
ほかの子どもはちゃんと職業のことを書いているのに、こんな、できもしない、かなわない夢を書いていていいのか?
中学校の進路相談の時間に、先生から「将来どうするんだ?」と聞かれたので、「飛行機、ロケットの仕事がしたいです」と胸を張って答えたら、「芦別に生まれた段階で無理だ」と言われたそうです。
飛行機やロケットの仕事をするためには東大に入らなければいけない。おまえの頭では入れるわけがない。芦別という街から東大へ行った人間は一人もいない。
自分の興味のあることを、独学で一生懸命学んでいた植松さんは、どうしても学校の成績の方に支障をきたしていたんですね。
次々と否定的なことを言われますが、国立の大学に入ります。
そうしたら、今まで独自に勉強してきたことが全部大学の勉強に結び付いたんですね。
そして。
大学の先生たちにかわいがられたようですが、やっぱり「お前はこの大学に来た段階で、残念だけど飛行機の仕事は無理だ」と言われてしまいます。
その大学は国立の工業系大学の中で、当時偏差値が一番低かったからです。
けれど植松さんは、名古屋で飛行機を作る仕事に就きました。
「風立ちぬ」の堀越治郎さんがいた会社です。
これだけでも元気が出ませんか?
いろいろあって地元に戻り、父の経営する植松電機で働き始めますが、取引先の一言で株式会社にします。
経営方針は「稼働率を下げる。なるべく売らない。なるべくつくらない」
そのためには、どんなことがあっても壊れない製品を作る。
そして、時間を余らせて、新しいことに使う。
で、宇宙開発です。
ロケットを作ります。
材料はホームセンターや通信販売で簡単に手に入るのだそうです。
液体燃料を使わない、爆発しない(しにくい)ロケットなので、家の隣で実験ができます。
今、地球の周りには人工衛星の残骸などの宇宙ゴミがたくさん散乱しています。
それを回収するロケットがいつかは必要になります。
それには、人工衛星のような技術も必要になります。
だから人工衛星も作りました。
実際に宇宙に行ったその人工衛星は、世界で初めて宇宙にごみを残さなかった人工衛星になりました。
国内ではニュースになりませんでしたが、世界的に高く評価されているそうです。
宇宙で動くかどうかの実験をするために、真空施設が必要ということになりました。
国の施設のレンタル料は、1日600万円もします。
なので、廃材を利用して自分で作ったら20万円でできました。
世界で3つ目の無重力の実験施設もここにあります。
あとの二か所はドイツと岐阜県にあるんですって。
ほかの二か所は試験をするたびに費用がかかりますが、ここはただで使わせてくれます。
だから世界中から知識や技術を持った人たちが、ここに実験に来ます。
それが植松電機の財産になるのです。
どうしよう。
こんなに描いても全然面白さが伝えられない。
成功の秘訣は成功するまで続けること。
楽をすると「無能」になる。楽をしないで努力しよう。
失敗を生かして改良する。
植松さんの行動を通した大切なことが、たくさん書いてあります。
ひとりでも多くの人に読んでほしいなあと思います。←いや、力入り過ぎ -
読みやすい。
ものは人からうまれる限り何でもできる。
すべてのものは最初は手づくり
確かに理想論かもしれないけど植松氏が身をもって証明してくれている。
自分で学ぶ。
楽をしないで努力を楽しむ
お金よりも知恵と経験
暇な分学ぶ
成功するまでやる
しんどいからビジネスがうまれる
ニッチは自分でつくるもの
だったら、こうしてみたら -
どうせ無理、という言葉をこの世からなくす、夢をあきらめない、補助金がなくても全額自腹でやっていく
とても前向きな言葉がそこには並んでいて、事も無げに書いてあるから、ホントに?と思うことがあるけど、植松さんは全て実践してきているんですよね。
本の舞台は北海道の赤平にある植松電機で、昔炭鉱で栄えたけど、今は過疎化が進んでいる町。北海道に住んでいて車で通ったことがあって、どうしてこんなところに?って感じで植松電機の工場があります。
違和感を感じるのは巨大な無重力実験棟。何故なら宇宙開発をしている会社だから。
普通数十~数百万する無重力実験を、植松電機ではタダ同然で提供する。何故なら投資を経験と知恵と人脈で回収することが出来るから。
現在はアークプロジェクトという教育プログラムを同じ赤平の施設内に立ち上げて、「住むためのコストを10分の一にし、食うためのコストを半分にし、学ぶためのコストをタダにする」という欧米で実践しされている理想をいかに日本に持ち込むかという夢に向かって日々取り組んでいるという。
刺さる言葉が幾つかあったのでピックアップ
・大量生産、消費の時代から節約した方が豊かになる社会へ
・楽をすると無能にしかなれない
・給料分だけ働いていると、給料分の人間で終わる
・諦められるのはいつでもできるから、最後に回せばいい
・感動すると夢が見つかる
植松電機で開発しているポリエチレン燃料ロケットは、確かに推進力では制限があるかもしれないけど、安全性、環境親和性と今の小型化の流れを見ると、芽があるように感じました。
とにかく前向きになれる本で、エンジニアの人に読んで欲しい一冊。是非直接お話を聞いてみたい! -
久しぶりに元気になる本に出会えました!
著者は北海道にある植松電機という町工場の社長さん。
この世界から「どうせ無理」という言葉を無くすために、宇宙開発を始めます。
―人にとって一番つらくて悲しいことは、可能性が失われることです。だから、言葉で人の可能性を奪うということも、殺人と同じくらい罪深いことなんです。「そんなもん、できるわけないよ」とか「やってもムダだ」とか「どうせ無理だ」というのは、人の心を確実に殺す言葉です。
大人は子供にいつのまにか「あきらめかた」を教えてしまうんですね。
「だったら、こうしてみたら」と一つのことを追求していく力、粘り強さを年齢とともに失っていっていることに気付かされました。
子供のときは何でもできるような気持ちだったはずなのに。仕事に疲れていたときなのでとても励みになりました。
それから、実家で大学受験を控えた弟、それを支える両親にぜひ読んでほしいと伝えました。
この先いつか、自分に子供ができたときにはもう一度この本を開きたいと思います。 -
夢と仕事は両立できるのか?
ほぼ100%の人が心にグサっと来る言葉に満ちている。そこでフンと鼻で笑うかハッとするかで大きく分かれるだろう。
エネルギー(情熱)は人から人に伝わるが、書物を通じても、効率は悪いが確かに伝わるものがある。
凄く良いことを言っているだけに、万一作者が何かの宗教にはまっている人だったりしたらものすごく悲しい。