マンガ狂につける薬 (ダ・ヴィンチブックス)

著者 :
  • KADOKAWA(メディアファクトリー)
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784889915471

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった。単純に知らないマンガをたくさん知ることが出来たし、マンガがこんなに奥深いとは知らなかった。まえがきにあったように「マンガを読んでいたらバカになりませんか?」という差別意識は、正直にいうと自分にも少しあった。けれどマンガだけを読んでいたら、確かにそうなるかも知れないが、背景や著者の境遇、当時の社会状況を踏まえて読むとこんなにも面白いものかと息を飲んだ。さらに文学作品と併せて読むことで、こんなにも重層的な世界が広がっているのかと驚嘆した。もっとこの本と早くに出会いたかった。そしてもっともっと本を読みたくなった。

  • 漫画評論。
    ここで紹介されている漫画は面白いの多い

  • 帯に「マンガ狂よ本を読め!活字狂よマンガを読め!」とあるように同じ主題をマンガと活字がどう語っているか、また活字が語り得ていないものをマンガがどう描いているか(その逆も)を書いた本。
    本格的に手にとった呉氏の著作はこの本が初めてだったと思うが、それ以来呉氏は僕にとって【思想の水先案内人】というイメージがある。
    「ゴーマニズムより強暴な無垢というゴーマン」と題された章では小林よしのりの『新ゴーマニズム宣言スペシャル脱正義論』とともにシェルビー・スティールの『黒い憂鬱―90年代アメリカの新しい人種関係』が紹介されている。

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著者プロフィール

評論家。1946年生まれ。愛知県出身。早稲田大学法学部卒業。評論の対象は、社会、文化、言葉、マンガなど。日本マンガ学会発足時から十四年間理事を務めた(そのうち会長を四期)。東京理科大学、愛知県立大学などで非常勤講師を務めた。著作に『封建主義 その論理と情熱』『読書家の新技術』『大衆食堂の人々』『現代マンガの全体像』『マンガ狂につける薬』『危険な思想家』『犬儒派だもの』『現代人の論語』『吉本隆明という共同幻想』『つぎはぎ仏教入門』『真実の名古屋論』『日本衆愚社会』ほか他数。

「2021年 『死と向き合う言葉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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