わたしは女の子だから 世界を変える夢をあきらめない子どもたち

  • 西村書店
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (95ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784890139965

作品紹介・あらすじ

女の子だからという理由で、先進国に生まれ育つ子どもたちに当たり前のように与えられているものが与えられない子は世界にたくさんいます。たとえば、学校に行かせてもらえなかったり、食べ物を十分にもらえなかったり、13歳や14歳で結婚させられたり、借金の肩代わりに労働を強いられたり、紛争に巻き込まれたり……。この本に紹介されている8人の女の子たちも、そんな境遇に生まれ育ちました。でも、彼女たちは夢を心の支えに、決してあきらめません。貧困の連鎖を断ち切るためにはどうすればいいのか、自分の未来を変えるためにできることは何かを考え、それに向かってひたむきに進む姿は、その子だけでなく周りにも変化をもたらします。
ジェンダーの平等、児童労働や性的虐待、貧困など世界中の女の子が抱える問題について知り、考えてみるのにも最適な1冊。

感想・レビュー・書評

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  • ローズマリー・マカーニー(国連の軍縮会議の常任理事) | 書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
    https://dokushojin.com/person.html?i=5071

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    性差別、貧困、児童労働など、世界各地で起こっている問題を考えるための1冊。
    女の子だからという理由で、先進国に生まれ育つ子どもたちに当たり前のように与えられているものが、与えられない子は世界にたくさんいます。
    たとえば、学校に行かせてもらえなかったり、食べ物を十分にもらえなかったり、13歳や14歳で結婚を強いられたり、借金の肩代わりに労働を強いられたり……。
    この本に紹介されている8人の女の子たちも、そんな境遇に育ちました。でも、彼女たちは夢を心の支えに、決してあきらめません。貧困の連鎖を断ち切るためにはどうすればいいのかを考え、それに向かってひたむきに進む姿は、その子だけでなく周りにも変化をもたらします。
    性差別、児童労働や性的虐待、貧困など、世界中の女の子が抱える問題について知り、考えてみるのにも最適な1冊。
    http://www.nishimurashoten.co.jp/book/archives/12660

  • 世界の女の子たちの夢、希望を語ってる本で凄くいい本なんだけど文字が小さいの。
    このままじゃ読んでもらえないなぁ、と思って、西村書店に、学校図書館に拡大コピーして貼ってもいいか聞いてみたら、著者にオーケー取ってくれたって!!
    ありがとう。

    みんなも読んでみてください。

    2019/04/09 更新

  • 写真の子たち、みんなよい顔をしているなと、思いました。
    知っているつもりで、知らなくて、ショックを受けた話もありました。
    よそごとではなく、自分のこととして考えていきたい。
    日本もけして男女平等の社会ではないから。
    →社会に出てから、実感した。

    今でも、
    奴隷になる女の子がいる。売られる。
    子どもなのに結婚させられる。
    勉強をさせてもらえない。
    きつい家事もしなくてはならない。
    性犯罪の被害者になることをおそれて、学校に行かせてもらえない。

    でも、 
    本とペンを、力にする。
    奴隷から解放されるよう活動する。
    早婚の慣習をなくすために署名を集める。
    働く知識を身に付ける。
    世界を変える夢をあきらめない。

  • 女の子だから、と言う理由で教育を、学ぶ機会を奪われる外国は多い。教育を受けられることは当たり前ではないのだ。

  • SDG関連本。子どもにも読みやすいようにふりがなふって口語体でいろいろなケースを紹介した内容です。どれもが胸打つというか目をそむけたくなるような現実で、これをしっかりと見据えないといけない、自分に何ができるかを考えなければいけないということでしょう。自分の境遇がいかに恵まれているのかということに気づかせるとか自虐させるとかそのような意図はないと思われる。ただただ、しっかりと括目して見ろということでしょう。

  • 女の子が生きている危険な世界のあれこれについて書かれてる。8人の女の子の物語とコラムを挟んである。

    ・アヌーパの話☆ネパール
    両親の借金の代わりとして7歳で奴隷(カリムラ)になり、8年間奴隷として暮らした少女の物語。
    生理の時は牛小屋に押しやられ、一日中家事をする生活。一応、奴隷は違法。

    女の子の学ぶ権利は奪われている。家事労働・貧困・学校までの距離・早婚・妊娠出産・校内暴力など様々な理由で……の中に、13歳で六か月の子供がいる子供の(早婚)話が載っていて、吐きそうになってしまった。世界にはそんな場所もあるのは分かるけど、それにしても……みたいなショックが。

    様々な理由で女の子の教育の機会は剥奪されている理由……ある程度は知ってるけど、ある程度以上は知らない。


    ・ルーシーの話☆ジンバブエ
    両親が死んで、食べ物にも困る暮らしの中で学校に行っている少女の物語。働いてもお金がもらえない。同じように両親を亡くした子は物乞いをしたり、身体を売ったりしている。

    女の子の栄養状態は悪い。女の子は男の子の三杯、栄養失調にやりやすい。世界で飢えている10人のうち7人は女の子。食料の供給の主役は女性だけど、土地所有は男性が多い。

    食事を作ってる女性たちは食べられない事が多いというコラム。分かる。女の子は男の子に譲りなさいというの、キム・ジヨンの本のシーンにもあった。

    ・ファーワの話☆パキスタン
    12歳の時親友、ソニアが結婚して14歳で1人目の赤ちゃんを産んだ。周囲の子たちもどんどん結婚していって、自分もそうなる時におばが助けてくれたという話。

    14億人が一日当たり1.25ドルで暮らしています。その70%が女性と女の子です。

    貧困のほとんどが女性と女の子……という事は、独り身の(結婚するほどの資金はないけど、食うには困らない)男性が多いという事なのか。
    女性が結婚時にお金がもらえる仕組みって、結局は『身売り』だなと思う。日本も結納金があるけど……あのシステム、気持ち悪いなと思う。

    ・マリネルの話☆フィリピン
    台風で何もかもが流されたお話。

    出生登録大切というコラム。ここに来てやっと、ヘビーな話から抜けた。
    環境問題・性差別の問題に取り組もう……という話だった。

    ・キャスリンの話☆南スーダン/ウガンダ
    銃撃で家を追われ、難民キャンプで子どもたちだけで暮らす物語。

    おばあちゃんたちが率先して栄養改善の活動をしたり、バングラデシュでは結婚をやめさせたりという活動がされている。

    女の子たちの活動の話がメインになってきて読みやすい。あちこちでいろんな活動と成果がある。

    ・マルユリの話☆ペルー
    学校で性暴力があったため、父親に家に閉じ込められた物語。教師が母親を説得して、母親が父親を説得して学校に戻ることが出来た。学校ではビジネスのプログラムが始まっていて、それを学んでビジネスを始める。

    女の子たちの教育は収入を増やす。女の子が教育を受けるチャンスが少ない国ほど貧しい。

    ここまで読んでふと思う……。それまでの男の子たちへの教育はどうして、収入と富に結びつかなかったのか。

    ・ハキーマの話☆ウガンダ
    国連女性の地位委員会に子供代表として出席した話。

    子だくさんで大変だけど、親は頑張って学校に行かせてくれる……のは良いなと思う。最初の話が重すぎて、徐々に軽い感じになってきて拍子抜けする。

    ・ファミーダの話☆カナダ
    カナダに住むパキスタン生まれの女の子が、パキスタンに行ってみて女の子の権利が侵害されていることに憤り活動する話。

    少額融資などで女の子たちがビジネスを始める活動もしている。



    こんなひどい世界でも、様々な活動で少しずつ変わってきているよ……という本。

  • 国立女性教育会館 女性教育情報センターOPACへ→https://winet2.nwec.go.jp/bunken/opac_link/bibid/BB11435532

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著者プロフィール

ローズマリー・マカーニー
カナダの国連大使および国連のジュネーブ軍縮会議の常任理事。国際NGOプラン・インターナショナルの一員であるプラン・カナダの前代表。プランのグローバルキャンペーン「Because I am a Girl(わたしは女の子だから)」を立ち上げたメンバーのひとりでもある。同キャンペーンは、性差別をなくして女の子の権利を守り、貧困から救うため、2007年から実施されている。国連の「国際ガールズ・デー」(10月11日)制定にも尽力した。主著に、『マララさん、こんにちは』『すごいね! みんなの通学路』『私はどこで生きていけばいいの』(以上、西村書店)、『As a Boy』(小社より刊行予定)がある。

「2019年 『わたしは女の子だから 世界を変える夢をあきらめない子どもたち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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