其礼成心中

著者 :
  • パルコ
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本棚登録 : 34
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (72ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784891949839

感想・レビュー・書評

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  • 軽くてすぐ読めちゃうけど!
    面白い。声に出して読みたい。
    ト書き(?)、ナレーション(?)のリズム感がとても楽しい!
    WOWOWの録画してある、舞台、早く観ようっと!

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「リズム感がとても楽しい!」
      心中物は切なくて苦手なのですが、、、三谷幸喜の此れは観たいです。早くDVDにならないかなぁ~
      「リズム感がとても楽しい!」
      心中物は切なくて苦手なのですが、、、三谷幸喜の此れは観たいです。早くDVDにならないかなぁ~
      2013/06/19
  • すぐ読める。平易な言葉で書かれているので全人類にオススメ(曽根崎心中のあらすじを理解してからの方が良い)。

    何より切り口がいい。あの曽根崎心中からよくぞここまで軽快な物語が生まれたものだと感服す。

  • 8/16に、夏休み中で時間があったこともあってパルコ劇場で鑑賞。後で改めて読む。
    文楽を劇場で生でみたのは初めてで、歌舞伎を見ていても浄瑠璃を全編聞き取れたことはなかったので、ちゃんとわかるのか・楽しめるのかと恐る恐るだったのだが、結果として杞憂でたいへん面白かった。やはりできれば映像を見てからの方が読んでも楽しめると思う。

  • 「曽根崎心中」がブームになったおかげで曽根崎で心中する人が増え、縁起が悪いからと商売あがったりの饅頭屋が心中しようとする人の話を聞きそして饅頭を売る新たな商売を考える。
    しかし、当の近松門左衛門が「曽根崎心中を超える」と新たな心中ものを網島を舞台に書いてしまい、網島でも似たような商売が出始め、更に自分の娘が商売敵の網島のかき揚げ屋の息子と惚れた仲。。。

    タイトルのセンスが好き。
    人間の悲哀をどこか滑稽に、ところどころ「ネイルサロンに行っても気持ちは晴れない」というようなクスリと笑ってしまう現代的なセンスも混じり、文楽というよりも創作落語のテイストで読める話。

  • 曽根崎心中をパロッた三谷文楽。近松の「曽根崎心中」のせいで近所で心中がはやってしまい、閑古鳥が鳴いている饅頭屋。逆転の発想で、心中を諦める説得と饅頭をセットで売ったところ大繁盛。でも、近松が「心中天網島」を書いたらまた閑古鳥。さてどうする?

    こういうのを思いつく発想力ってなんだ!? このセリフのところで声を出して笑っちゃった。

  • 0219

  • タイトルと三谷さんってのに魅かれて何も知らずに図書館で予約。
    文楽の台本(床本というのか!)でした。
    文楽観たことない。一度でいいから観てみたい。歌舞伎とかも。

  • これは落語だね。

    清洲会議も近日読みます。

  • 作者初挑戦の文楽床本。
    「曽根崎心中」「心中天網島」を土台としたドタバタコメディ。
    まえがきによれば、元来のテンポなら4,5時間の分量とあるが、
    読むには15分程度でプロットを読む感覚。
    これが文楽でどんな形になったのか興味がわいた。

    【図書館・初読・12/2読了】

  • たぶん書き下ろし。

    近松の「曽根崎心中」、「心中天網島」がヒットしたことによる地元のドタバタを、浄瑠璃の台本風にえがいたもの。

    他愛もないと言ってしまえばそれまでだが、これをどう芝居にするか、楽しみではある。

    作者は自分で書いた脚本は人に読まれたくないらしいが、なんでこんな物を書いたのか不思議。

  • 三谷幸喜が文楽を、というので読んでみたもの。この夏に舞台もあったものです。物語は平凡で簡単なものでも、太夫、人形遣い、三味線で物語が変わるものですから、舞台で見る印象は全く違うだろうなあ。

  • 近松門左衛門の心中物が大当たりの江戸を舞台にした文楽の床本(というのか、ノベライズ的なものなのか)
    曽根崎心中と心中天網島を一応扱っているけれど、知らなくても問題なし。
    あらすじくらいは知っていたほうが面白いかな。

    曽根崎心中の舞台となった天神の森は、いまや心中スポットとして悲恋カップルに大人気。
    相次ぐ心中に饅頭屋を営む夫婦は迷惑をこうむっている。
    店のそばで心中などされては商売上がったりなので、しかたなくパトロールをするうちに、「もういっそ心中目当てのカップルの相談にのって、相談料込みで饅頭を売る商売をはじめたらどうだろう」と思いつく。
    その名も「曽根崎饅頭」

    和綴じ風のわくが印刷されたページに、ほとんど会話の台本みたいな文章で、内容はコメディの群像劇という面白い組み合わせ。ちょっとロミジュリ。
    きっとそれぞれシリアスな事情を抱えているのだけれど、ポンポン飛び交うボケツッコミの応酬の前には死にたい悩みも滑稽に見えてくる。
    そして最後はほろりとさせる正統派人情本。
    床本としては異例の長さとのことだけど、本として読むとあっという間に終わってしまう。楽しかった。

    タイトルうまいなあ。



    大変なことを笑いで描くという点で「歌わせたい男たち」http://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/4880593478を思い出した。
    舞台はこういう表現に強いのかな。

    笑って読んだ後で、樹海や東尋坊のことを考えた。
    「自殺したい人に寄り添って」http://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/4380085015

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著者プロフィール

1961年生まれ。脚本家。近年のおもな舞台作品に「大地」「23階の笑い」「日本の歴史」「ショウ・マスト・ゴー・オン」、ドラマ作品に「風雲児たち?蘭学革命篇?」や「誰かが、見ている」「鎌倉殿の13人」など、映画監督作品に「清須会議」「ギャラクシー街道」「記憶にございません!」などがある。また、おもな著書に『三谷幸喜のありふれた生活』シリーズ、『清須会議』など。

「2022年 『三谷幸喜のありふれた生活17』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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