- Amazon.co.jp ・本 (31ページ)
- / ISBN・EAN: 9784892386633
作品紹介・あらすじ
海のむこうに憧れて一羽の鳥が飛び立った。 壮大な夢を描く感動の名作。 第五回絵本にっぽん賞受賞。
感想・レビュー・書評
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〝鳥たちは群れをつくっていた。それは自然の中で身を護る知恵だった。何百年も何千年も鳥の暮らしは守られた・・・ある時一羽の鳥がそこを飛び立った。群れを離れる危険はよく知っていた。しかし大空の憧れをどうしても抑えることが出来なかった・・・〟大海原に飛翔した一羽の鳥が、自然との脅威に果敢に挑戦し続ける姿は、鳥たちがいっせいに絵本から飛び立っていく、一篇の叙事詩を開き見るような勇壮感に充ち溢れています。絵本作家・川端誠サンが<絵本にっぽん賞>を受賞した作品です。
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絵の作り込みがすごい!と思いました。
「絵」本です。
じっと丁寧に見たい絵本です。 -
海を越えたい!
自分は成し遂げれなかったけれど、叶えて欲しい希望が集まると、応援する力となる。
小学校で読みたいな。 -
ラストがスゴイ
壮大な夢を描く感動の名作。
―S.Y.先生 -
鳥の構図に、エッシャーの「昼と夜」の影響がある様に思えた。
子供向きの絵本とは言い難い哲学的な意味合いが込められている様に思える。
鳥 と 島 は良く似た漢字だ。
作者は、鳥が島の原型と言いたいのだろうか。
多くの希望と勇気は、多くの挫折を生んだが、
それが積み重なって、後続の者の飛躍につながっていると言いたいのだろう。
絵本にしては、ちょっと哲学すぎる気もする。
独特の個性の絵も十分に楽しめる。 -
物語の壮大さに圧巻されます。
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4分くらい。
一羽の鳥が群れを離れ、海を渡ろうと飛び立った。
だが、鳥は力付き、海へ落ちて行った。何年も何百年も、何千年も、同じことが繰り返された。
ある年、飛び立った鳥が力尽きそうになった時、海の中に小さな島が見えた。鳥はそこで羽を休め、また飛び立っていった。 -
[墨田区図書館]
少し文学的な香りのする、大人向けのような絵本だった。きっと人生における苦難をこめた挑戦などを意識して描かれた、やや訓示的な意味合いのある絵本だと思うが4歳の長男の手前、物語として読んだ。
各ページは表紙同様に描かれた内枠内のみに物語の絵が描かれ、外枠は幾何学的な絵模様となっているが、物語が進むにつれ、海の波の青に、そして一羽一羽と沈んでいく白い鳥たちに、その鳥たちが点から面と化して海を埋め尽くしていくという、大人でも楽しめる伏線のような絵作りも楽しめた。
この変化と伏線に自分から気づけるような読み方ができるような子供に成長して欲しいと思った。早くて小3くらいかな。忘れていなければ読み返したい。楽しみ。 -
対象年齢 中学生〜大人
遠い陸を目指して飛び立った鳥は、どこまでもどこまでも飛んで…。
たくさんの命の繋がりの中で命は続いていることが伝わります。
そのとき芽吹かない努力だとしても、いつか、誰かに繋がる。
逆に、今の自分があるのも、誰かのお陰かもしれない。
お話の絵だけでなく、背景が少しずつだまし絵のように変わっていくところも見所。 -
じょじょに、自然に、気づくと、鳥肌立ってしまう本。
命とか生きること力強さ、パワー、希望が溢れています。