くるみわり人形

  • ブロンズ新社
3.66
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本棚登録 : 117
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784893094506

作品紹介・あらすじ

クリスマスの夜、ドロッセルマイヤーおじさんがマリーにくれたプレゼントは、頭でっかちで、ぶかっこうなくるみわり人形……チャイコフスキーのバレエでも有名な物語が、中井貴惠の訳と『ルリユールおじさん』のいせひでこの絵で美しい絵本によみがえりました。

感想・レビュー・書評

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  •  古書フェアで買った。いせひでこさんの色使いの優しい絵が素敵だったので。
     「くるみ割り人形」ってこんなお話だったの?衝撃の事実。
     クリスマスの朝に黒いマントを着て、片方の目に眼帯を掛けたおじさんにプレゼントとして、醜い顔をしたくるみ割り人形を頂いた。なんかいわくありげな…。
     少女がくるみ割り人形と寝ていると、くるみ割り人形とネズミたちの戦争が始まって…。
     おじさんに聞くと、そのくるみ割り人形がどうしてそんなに醜い姿になったかを物語ってくれた。そのくるみ割り人形には、ネズミのマウゼリングス夫人の恐ろしい呪いがかけられていたのだ。
     昔、ある国の王様が、お城に住むネズミのマウぜリングス夫人にねだられて、好物のソーセージをちょこっとネズミに分けたところ、ネズミの子供たちにもねだられまくり、王様には美味しくないところばかり残った。怒った王様は、国一番の職人にネズミ退治の機械を作らせると、マウゼリングス夫人の七人の息子達が次々と罠にかかって死んでしまい、そしてマウゼリングス夫人は王の大事な姫に呪いをかけて、醜い顔にした…。その呪いを解くためには、ある若者が姫の目の前であるクルミを歯で割って食べさせて…。と占い師に言われたとおり、ある若者が抜擢されたのだが、姫の呪いが解かれたところで今度はその若者に呪いが掛けられ、くるみ割り人形にされてしまい…。
     恐いけれど、面白かった。
     ネズミも人形も悲しい時は人間のように悲しく、辛い顔をしていて、刺さってくる。いせひでこさんの絵、いいです。

  • いせひでこさん目当てで読了。相変わらず色使いが素敵でうっとり。あと、絵本読んでやっとくるみわり人形の話を知りました(汗)てっきり主人公の女の子が金平糖の精かと(笑)姫の呪いを解く方法がやっかいだなーとか、姫を助けた後の王子が悲惨な目にあっていたりとか、ハラハラドキドキしながら読みました。読書メーターでの感想を見る限り、私のように、くるみわり人形の内容を知らない人が多そう。是非この絵本を読んでほしいです。

  • 2019.12.5 5-3

  • 「クリスマスの夜、ドロッセルマイヤーおじさんがマリーにくれたプレゼントは、頭でっかちで、ぶかっこうなくるみわり人形……チャイコフスキーのバレエでも有名な物語が、中井貴惠の訳と『ルリユールおじさん』のいせひでこの絵で美しい絵本によみがえりました。」

  • くるみ割り人形がお菓子の国の王子様だと知りませんでした。

  • 息子8歳4か月
    息子が喜びそうな本を図書館から借りてきて読み聞かせ…最近は息子が一人で読みます。作品によってはボリュームたっぷりでも読む。母はサミシイ。

    〈親〉
    絵が好き ◯
    内容が好き ◯

    〈子〉
    読んだ◯
    何度も読む(お気に入り) ◯
    その他

    学校の音楽の時間にくるみ割り人形の音楽をきいたことで興味を持ったようです。
    いつもならあまり興味をもたないタッチの絵が描かれている作品ですが、息子は何度も読んでいました。
    王子様が呪いをとかれたのにほっとしていました。

  • 【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  •  タイトルはよく知っていて、チャイコフスキーの曲も何回か聴いたことがあるが、で、どんなお話だっけ? というのがよく分からない。気が付いたら、我が家の本棚にあったので、子供たちに読んで聞かせながら、実は自分も初めて読んだというわけ。

     お話としては、クリスマスに、マリーがおじさんからくるみ割り人形をもらう。しかし、すぐにお兄ちゃんが壊してしまい、マリーは看病をしながら一緒に寝ることになる。夢の中で、ねずみと戦い、おじさんがくるみ割り人形の秘密の話を教えてくれ、最後は、それが夢の話だと読者に分かる、というもの。

     全体的に文字が多くて、我が家の年中の娘には難しすぎた模様。読み終わった後も、いろいろ質問していましたが、やっぱりよく分かってない。小学校3年生の息子は、最後まで聞いたものの、あまり感想はないのか、すぐにお風呂に行ってしまいました。

     ストーリーがやや複雑で、夢の中で夢を見ているようなところが、子供たちにはうまく伝わらなかったのか。日本のこの手の本に比べると、文字数も多いし、定型のパターンを繰り返すような話ではないのも、分かりにくさに拍車がかかっているかも。

     ただ、それはこの本の責任というよりは、原作の問題かなあ。絵もきれいだし、文章自体は、翻訳のぎこちなさはなく、読みやすいから。久しぶりに、チャイコフスキーを聴いてみるかな。

  • 今度、バレエ「くるみ割り人形」を観に行くので、事前にお勉強。


  • 初めてくるみ割り人形のお話を読んだ
    心優しき人は報われる…
    これは夢オチ?

    バレエで見てみたいな

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著者プロフィール

E. T. A. ホフマン
1776~1822年。東プロイセン、ケーニヒスベルクに生まれる。裁判官となるが、失職後は劇場監督に就任し小説や音楽評論を書き始める。のち裁判官復職後も創作を続け、幻想的で特異な独自の世界を構築した。

「2022年 『ホフマン小説集成』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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