作品紹介・あらすじ
古代インドからペルシア、エジプト、ギリシア、ローマにおける民衆の心性・神話を壮大なスケールで総合したオリエント・ルネサンスの嚆矢。大歴史家による、キリスト教の『聖書』をこえて新たに作り出すべき全人類のための新たな普遍的"聖書"の試み。
感想・レビュー・書評
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「フランス革命史」を読み、著者ジュール・ミシュレに興味を持ち本著を購入した。
インド、ペルシア、エジプト、ギリシア、ローマ等における宗教や神話に内包される精神性を扱っている。ひゃっー、なんとも難解だ、相当な基礎知識を持っていないと意味を汲み取ることができない。
大著でありミシュレの力作ではあるが、宗教や神話に内包される精神性を偏ることなく、我々人類で共有しようとというの意図なのだろうか。大変野心的な試みだ。
安易な気持ちで読み始めると火傷すること間違いなしだ。
著者プロフィール
ジュール・ミシュレ(Jules Michelet)
フランス革命末期の1798年8月にパリで生まれ、父親の印刷業を手伝いながら、まだ中世の面影を色濃く残すパリで育ち勉学に励んだ。1827年、高等師範の歴史学教授。1831年、国立古文書館の部長、1838年からコレージュ・ド・フランス教授。復古的王制やナポレオン三世の帝政下、抑圧を受けながら人民を主役とする立場を貫いた。1874年2月没。
「2024年 『フランス史Ⅹ アンリ四世』 で使われていた紹介文から引用しています。」
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