- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784894517455
感想・レビュー・書評
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巷にあふれるアイデア本と一線を画すのは、アイデアを生み出す方法が、体系的に・歴史的に・水平的に・索引的に・理論的に・実践的に解説されている点だ。こんな本がずっと手元にほしかった。
最初の思考法として紹介される「バグリスト」の項で本書のコンセプトが生み出された経緯が書かれている(しかもその思考法を使って!おしゃれ!笑)。
≪巷にあふれる「アイデア本」のバグ≫
◎古くさい
◎先達の引き写し
◎訳されていない海外のアイデア本のつまみ食い
◎なのに出典がない
◎評価法がないから改善されない
◎技法のどの部分が役立って、どの部分はいらないかを知る方法がない
◎個人の体験、思い出だけが根拠
◎心理学者のくせに、ここ何十年間の創造性研究を何もフォローしていない
◎思いつきと思索だけで実験していない
◎ビジネス書系のアイデア本はアカデミックな創造性研究を知らず、研究者はビジネス系を無視している
◎成功したクリエイターのハロー効果だけの企画で中身がない
◎ほかの分野に類似の方法があっても知らんぷり
◎相変わらずの無意識頼み…etc.
この「バグ」に共感できたアイデア本嫌いも、アイデア本読まず嫌いも、アイデア本マニアも、読むべし。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読書猿さんのブログをよく見てるので気になって購入。
実例を交えてアイデアがどのように出てくるのか、そしてアイデアを出すにはどうような方法があるか紹介した図書。様々な分野にまたがる人文書も目指したとのこと。
読んでみるとかなり面白い。本当にアイデアがほしくなったり、行き詰ったらこの本をまた読み返したい。 -
シンプルなカタログではない。一気に通読することで、それ自身がアイデアをスパークさせる可能性もある。
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とにかく引用している文献や触れている人物名の数が多すぎて「途方もねぇな」となる第一印象。古今東西ありとあらゆる方法論が体系だってまとまっていて、それが何をルーツにしていて、実際どう使われていたかが程よくまとまっている。
ビジネス書を読んでいると「これって古典のxxに近い話だな」と思う機会はたまにあるのだが、それをひたすらに網羅してしまったような1冊。
42のツール全てを使い切る必要は全然なくて、使いやすそうなものから使ってみればいいと思うし、様々な知識人のエピソードを味わいながら読み進める、まさに「人文書」でもあった。 -
簡潔だけど、やってみれそう。
なかなかおもしろい。