アイデア大全

著者 :
  • フォレスト出版
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本棚登録 : 2093
感想 : 97
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894517455

感想・レビュー・書評

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  • 巷にあふれるアイデア本と一線を画すのは、アイデアを生み出す方法が、体系的に・歴史的に・水平的に・索引的に・理論的に・実践的に解説されている点だ。こんな本がずっと手元にほしかった。

    最初の思考法として紹介される「バグリスト」の項で本書のコンセプトが生み出された経緯が書かれている(しかもその思考法を使って!おしゃれ!笑)。

    ≪巷にあふれる「アイデア本」のバグ≫
    ◎古くさい
    ◎先達の引き写し
    ◎訳されていない海外のアイデア本のつまみ食い
    ◎なのに出典がない
    ◎評価法がないから改善されない
    ◎技法のどの部分が役立って、どの部分はいらないかを知る方法がない
    ◎個人の体験、思い出だけが根拠
    ◎心理学者のくせに、ここ何十年間の創造性研究を何もフォローしていない
    ◎思いつきと思索だけで実験していない
    ◎ビジネス書系のアイデア本はアカデミックな創造性研究を知らず、研究者はビジネス系を無視している
    ◎成功したクリエイターのハロー効果だけの企画で中身がない
    ◎ほかの分野に類似の方法があっても知らんぷり
    ◎相変わらずの無意識頼み…etc.

    この「バグ」に共感できたアイデア本嫌いも、アイデア本読まず嫌いも、アイデア本マニアも、読むべし。

  • 読書猿さんのブログをよく見てるので気になって購入。
    実例を交えてアイデアがどのように出てくるのか、そしてアイデアを出すにはどうような方法があるか紹介した図書。様々な分野にまたがる人文書も目指したとのこと。
    読んでみるとかなり面白い。本当にアイデアがほしくなったり、行き詰ったらこの本をまた読み返したい。

  • シンプルなカタログではない。一気に通読することで、それ自身がアイデアをスパークさせる可能性もある。

  • とにかく引用している文献や触れている人物名の数が多すぎて「途方もねぇな」となる第一印象。古今東西ありとあらゆる方法論が体系だってまとまっていて、それが何をルーツにしていて、実際どう使われていたかが程よくまとまっている。

    ビジネス書を読んでいると「これって古典のxxに近い話だな」と思う機会はたまにあるのだが、それをひたすらに網羅してしまったような1冊。

    42のツール全てを使い切る必要は全然なくて、使いやすそうなものから使ってみればいいと思うし、様々な知識人のエピソードを味わいながら読み進める、まさに「人文書」でもあった。

  • 簡潔だけど、やってみれそう。
    なかなかおもしろい。

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著者プロフィール

読書家。正体不明。メルマガ「読書猿」で書評活動を開始し、現在はブログでギリシャ哲学から集合論、現代文学からアマチュア科学者教則本、日の当たらない古典から目も当てられない新刊までオールジャンルに書籍を紹介している。著書に『アイデア大全』(フォレスト出版)、『独学大全』(ダイヤモンド社)など。

「2021年 『ライティングの哲学 書けない悩みのための執筆論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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