東京ハイカラ散歩 (ランティエ叢書 17)

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  • 角川春樹事務所
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  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894560963

感想・レビュー・書評

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  • 13年ぶりの再読。なんでこの本を手放してしまったのかな…反省。
    文学散歩(と言う言葉)の嚆矢となった一冊である。戦後の混乱期に東京の町の文学史の舞台を訪ね歩いた本。その失われ・忘れ去れつつあるものを訪ね歩く悲痛な思いと、発見したときの心安らぐ様がこちらにも伝わってくる。

    『文学散歩とは眼前の風景の向こうに過去の幻影を見ることである』という川本三郎さんの解説に深く共感する。

    追記:この本の元になった書籍の成立に大竹新助氏もかかわっていたらしい。最近購入した<a href=\"http://mediamarker.net/media/0/?asin=B000JADPOY&au=shojicyt\" target=\"_blank\">本</a>でその名前を知った方。こういう思いもがけないリンクも読書の楽しみのひとつである。

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著者プロフィール

野田宇太郎(1909.10.28~1984.7.20) 詩人・評論家。福岡県生まれ。久留米での新聞記者、市役所職員時代に詩集『北の部屋』『音楽』『菫歌』を刊行。40年上京し、「新風土」「新文化」編集を経て河出書房で「文芸」創刊から20年末まで編集長を務める。“文学散歩”という形式を創案し、61~66年「文学散歩」を編集、東京から九州まで各地域別に著述し、『野田宇太郎文学散歩』(全26巻)に集成した。75年に評論「日本耽美派文学の誕生」で芸術選奨。82年に『底本野田宇太郎全詩集』刊行。

「2015年 『新東京文学散歩 漱石・一葉・荷風など』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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