- Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
- / ISBN・EAN: 9784896159288
感想・レビュー・書評
-
冷蔵庫をとった写真集。
人の家の冷蔵庫を見開き左に扉を閉じた状態、右に全部の扉をあけた状態で撮っている。
撮影は1980~94くらいの期間。
色々な冷蔵庫がある、今と比べると、どの冷蔵庫も、箱って感じで素朴に四角く佇んでいる。
部屋は色々あるけれど、どこの部屋にも冷蔵庫がドンと居座っていると思うと面白い。
冷蔵庫の扉もタオルをかけたり、子供が全面にシールを貼ったり。
中身も整理してあったり、雑多だったり。
意外と使っているのキャラクターや家庭事情を想像できる。
冷蔵庫の上に神棚がある家も複数あったりして、冷蔵庫にタンス的な意図を感じたり。
昔の方が高価なものだから、大事な家電様だったのか。
など色々、想像するのも楽しい。
カタログ的な写真の撮り方だけど、
ベッヒャー夫妻のようなコンセプチャルな感じにはあまり見えない、肩の力が抜けた写真集。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
本当にありのままの
普通の家庭の
冷蔵庫が置いてある場所と
その冷蔵庫の中身だけを写した
民俗学っぽい写真集。
どんな人が住んでいるかとか
いっさい写っていないので
(最後に記録としては記載してある)
ただただ想像をたくましくして観る。
文章部分にちょっと書いてあるけれど
置かれてる場所が乱雑な人は
冷蔵庫の中が乱雑。
でも整然と置かれているのに
中がグシャグシャな人もいるし
その逆の人もいて
ほんと、他人の生活を覗き見する気分よ。 -
写真
-
748
-
冷蔵庫だけの写真集。個人的にすごく好き。冷蔵庫ってその家のすべてがあるような気がする。中身をみれば生活が分かる…なんて言ったら大袈裟かしら?うちの冷蔵庫も撮ってみよう!そのうちブログに貼るよ♪
-
潮田登久子さんは夫も島尾伸三さんも写真家、むすめはしまおまほさんです。
夫の島尾伸三さんの“生活”という本では、妻の登久子さんや娘との日常生活を写真と文章で綴っています。
写真には洋館のなかの雑然とした部屋やその中での生活が写されており、その雑然としている感じが、登久子さんの人柄を感じさせるのです。
この“冷蔵庫”という写真集、昔ちらりと見たことがあるのですが、いろいろな人の家の冷蔵庫を写しています。
ごちゃごちゃしていたり、整然としていたり。
冷蔵庫という、そこで暮らす人の命の源となるものを蓄えている不思議な箱には、素直にそこに住む人たちの個性が写っています。
手元に置いてじっくりと見たい写真集です。 -
冷蔵庫から世界が見える。著者・潮田登久子は島尾伸三の奥さんでしまおまほの母。