- Amazon.co.jp ・本 (124ページ)
- / ISBN・EAN: 9784896422429
感想・レビュー・書評
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●善をなすにあまりに忙しい人は善き人となる時をもたない
●善を行おうとする者は門をたたき
愛する者は門が開いているのをみる
●もしあなたがすべての誤りにたいして
扉をとざすなら、真理もまた閉め出されるだろう
●小鳥は、自分が雲だったらとねがい
雲は、自分が小鳥だったらとねがう。
●神の偉大な力は優しいそよ風のうちにあり、嵐の中にはない。
●人々は残酷である。しかし人は優しい。
●ばらの花をみる眼をもつものだけに棘を見せよ。
●人間は自分にたいして柵を設ける。
●かつてわたしたちは識らない人だと、夢でおもった。めざめて、互いにらいとしいことをさとった。
●かなしみは、静かな樹の間の夕暮れのように、わたしのこころの中で平和に静まった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
気まぐれにページをめくってそぞろ歩きを楽しんで、心にからみつく珠玉のことばに出くわしたときに、しばらく立ち止まって空想にふける、そんな自由闊達な読書のひとときを過ごすのにもってこいの本。
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偉大な詩人だ。
ラビンドラナート・タゴール(1861-1941)インド、カルカッタ地方出身。
アジア人初のノーベル賞受賞者。
ベンガル語
『迷い鳥たち』の原著Stray Birdsは1916年に出版された。
『ギーターンジャリ』も読みたい。この二冊は英文作品。
ギーターンジャリは1913年にノーベル賞を受賞した。
Stray Birdの母体となったベンガル語詩集 kanika 寸詩
Lekhan 書きなぐさみ
Sphulinga 火花
Fireflies 蛍
タゴールは日本の文化を愛する親日家だったが、帝国主義化していく日本に失望し、当時の政策を厳しく批判したため、次第に日本政府から睨まれるようになった。
今の日本で読みなおすのにふさわしい詩人だ。 -
シンプルかつ奥深い箴言集だ。
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装丁でチョイス。でも詩集というより格言集で、正しいマジョリティ側の立場の人が正しいことを言っているなあという感想になってしまった。読むタイミングがだめだったかも。
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「死んだ言葉という塵が、あなたにまといつく。
あなたの魂を沈黙で洗いなさい。」
空疎な言葉が垂れ流される世の中。言葉はもっと大切なもの。
だから、一度静かにして自己を見つめ直しなさい。すると、魂が輝きだす。
そんな風にタゴールさんがおっしゃっている気がした。
美しくも温かく、真理をつく作品。 -
詩においてNo.ワンです。
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この先何度でも、開く本だとおもう。
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インドの詩人、タゴールが、日本の短歌にインスピレーションを受けて作った、
短詩集。
「人はじぶんにたいして防塞をきずく」
「木こりの斧はその柄を木に乞うた。木はそれを与えた」
「夜の闇は、暁の黄金で裂けてしまう袋」
ただ、不満として、訳があまりよろしくなくて、詩の余韻を消して、説教くさいものにしてしまっている。
あー昔読んだ訳の方が良かったが、絶版になってしまって見つからない。
あー、絶版になった詩集の多いこと(泣)