ファビュラス・バーカー・ボーイズの映画欠席裁判 2 (映画秘宝COLLECTION 28)

  • 洋泉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784896918458

作品紹介・あらすじ

結成10周年!怖いもの知らずの映画漫才コンビが追放覚悟で3年分の映画を斬って斬って斬りまくる。

感想・レビュー・書評

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  • 2019/7/29購入

  • 毒のある映画辛漫談
    私の嫌いな「ロスト・イン・トランスレーション」も
    かっちり貶している
    ※スカーレット・ヨハンセンは嫌な女だそう

    28 マクティアナン、ダイ・ハード以外ろくなの撮ってない
    30 ウィル・スミス、雨に打たれるシーンでミネラルウォーター使用
    67 ジュリア・ロバーツも嫌な女

    111 「恋に落ちた~」、Pライアンを蹴落としてアカデミー
    150 アメリカの篠田正浩!マクティアナン
    208 建物を爆破するときは片足だけ壊して自重で倒壊させる
    209 アンナ・ファリス、ミラ・ジョヴォは性格のいい女優さん

    S・コッポラをほっぽりっ出して当時旦那が撮ったのが
    ジャッカス・ザ・ムービー、面白いらしい

    ゾンビとかキルビル(貶しているけれど)なんかが好きな人向け

    映画のベストテン、最大公約数はつまらない

    内幕話もいっぱい

  • 1以上に悪口三昧でぶっ倒れそうになった(笑。
    だけど、後半収録されてる映画ベストテンや、『映画秘宝』のベスト&トホホテンについての、二人の対談(というか漫才??)には、おおっと思う部分もあって。
    悪口三昧ばかりじゃなくてよかったなぁ(笑。

    特にP259下段の、ウェイン(町山さん)の発言
    「評論家の仕事は、まず作者が意図したことは何かを作者本人の言葉や資料を通して確認すること。その次に、作者の意図を越えた論を展開することなんだけど、その一番目の仕事をやらないで自分の感想だけ書いてる評論家がいかに多いか。」
    には、映画評論家町山智浩としての、姿勢が垣間見れる一文だと思いました。
    その姿勢で書かれた本が『<映画の見方>がわかる本』に始まるシリーズなんだろうなぁ。
    それに、この姿勢って映画だけじゃなく本などにも当てはまる姿勢だよね。

    そんなワタシは勿論、「感想」の域を越えてないんだけども。

  • 今私が一番参考にしている映画批評家の町山智浩が、ダメ映画をさんざんけなす本。これ、最高。ダメ映画にも愛情を持っている著者だから、「そんなにダメならひとつ観てやろうか」な気持ちにさせられます。映画ガイドとして買っておいて損はない本。私は図書館で借りてしまったけど、改めて買いたい。

  • 【目次】
     まえがき(柳下毅一郎)
    2002
     笑えないソダーバーグ版『オーシャンズ11』に,ゴダール泣く!/アカデミー賞作品に歴史に残るものナシ!『ビューティフル・マインド』/ウィル・スミスはエゴだけグレート!『ローラーボール』『アリ』/癒しより必要なのは破壊と殺戮のデスメタルだ!『スパイダーマン』『マジェスティック』/『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』『運命の女』に燃える!/MIBにまた記憶を消された!『メン・イン・ブラック2』『トータル・フィアーズ』/省エネ演技ケイジの『ウインドトーカーズ』と知られざるジャンケットの裏話/深刻な演出はマジかギャクか『サイン』/今どきなぜ存在できるのか? 独裁者金正日と電波系映画『プロフェシー』/深作欣二,フランケンハイマー,丹波哲郎じじいからのメッセージ/『ギャング・オブ・ニューヨーク』の主役は誰なのよ?
    2003
     豪華な映画館もさびれた場末の映画館も同じ料金!独占禁止法違反じゃないの,日本の映画料金!/2002年度のアカデミー賞の流行は「ヨゴレ」女優と「ロリコン」監督!?/アメリカはなんでも原爆でカタつけるのか?『ザ・コア』/『X・MEN2』とシュワルルツェネガー裸になりたがる奴はどっかおかしい/『マトリックス リローデッド』実はウォシャウスキー兄弟もマトリックス側!?/『ファム・ファタール』『チャーリーズ・エンジェル/フルスロットル』映画じゃなくて悪いか!/『バトル・ロワイアルII 鎮魂歌レクイエム』『ハルク』お前らオヤジに負けてるゾ!!/タラちゃんのオタク魂炸裂『キル・ビル』 『閉ざされた森』ドンデン返しも度が過ぎるとお笑いだね!!/『シモーヌ』『リクルート』アル・パチーノ大演説がカラ振り!/『キル・ビル』『マトリックスレボリューションズ』人は誰も己の『キル・ビル』を作らなければいけない/マイケルの魂の叫び『バッドボーイズ2バッド』白人酋長映画『ラストサムライ』/肛門よりつまらんと言われた『ブラウン・バニー』デップに乗っ取られた『レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード』
    2004
     『ミスティック・リバー』『マスター・アンド・コマンダー』世界からアニキが消えていく/『ロスト・イン・トランスレーション』コッポラ家にとってアジア人は猿か? 七光り娘に天誅!/『CASSHERN』『イノセンス』キャシャーンがやらねば誰がやる!? 『ブレラン』ごっこは禁止!/骨はあるけれど肉がない『キル・ビルVol.2』メルギブのマゾっ気が爆発『パッション』/小説は読んだことも,映画観たこともない人のために『世界の中心で,愛をさけぶ』はあった!
    『キネ旬』『映芸』ベストテン大検証 映画評論家ならサリエリよりアマデウスを評価しろ!
    2001年ベスト&トホホ 振り返ってみると,みんな現実逃避?
    2002年ベスト&トホホ 『少林サッカー』にオイオイ泣く!
     あとがき(町山智浩)

  • ひたすら映画の悪口(愛にあふれた)を二人が繰り広げる、対談本というか罵倒本w
    でも、博識な二人ゆえ、非常に勉強になりますよ。

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著者プロフィール

1962年生まれ。映画評論家。1995年に雑誌『映画秘宝』を創刊した後、渡米。現在はカリフォルニア州バークレーに在住。近著に『トランピストはマスクをしない コロナとデモでカオスのアメリカ現地報告』(文藝春秋)、『映画には「動機」がある「最前線の映画」を読む Vol.2』(集英社インターナショナル)、『最も危険なアメリカ映画』(集英社文庫)、『町山智浩のシネマトーク 怖い映画』『町山智浩の「アメリカ流れ者」』(スモール出版)などがある。

「2021年 『町山智浩のシネマトーク 恋する映画』 で使われていた紹介文から引用しています。」

町山智浩の作品

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