宮本常一の本棚

著者 :
制作 : 田村 善次郎 
  • 八坂書房
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本棚登録 : 31
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (425ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784896941692

作品紹介・あらすじ

宮本常一はどんな本を読んでいたのか。珠玉の200冊。

感想・レビュー・書評

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  • 宮本常一はかなりの読書家だったという。その宮本常一が各所に書いた、昭和十年代から五十年代までの書評集。
    どうしても対象の殆どが民俗研究の本になってしまうが、中には子どものための文庫・全集としておすすめのシリーズを紹介する場面も。この内容もやわらかでとてもよいが、この文は離島振興のための機関紙「しま」に寄せられたもの。先日娘と離島の話になって、離島の本屋は大変なんだぜ、という話をした。いまでは通販で買える(故にさらに離島の本屋は大変なのだが)けれど、当時はさぞかし情報に飢えていたことだろう。その「しま」の解説を含んだあとがき以外は、解説など一切なしの書評の連続。
    そういう文献があったということ、かの時代を、一人の書評を通じて想像する。永いこと愉しめる本。

  • 気になります、、、

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    後日掲載

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著者プロフィール

1907年(明治40)~1981年(昭和56)。山口県周防大島に生まれる。柳田國男の「旅と伝説」を手にしたことがきっかけとなり、柳田國男、澁澤敬三という生涯の師に出会い、民俗学者への道を歩み始める。1939年(昭和14)、澁澤の主宰するアチック・ミューゼアムの所員となり、五七歳で武蔵野美術大学に奉職するまで、在野の民俗学者として日本の津々浦々を歩き、離島や地方の農山漁村の生活を記録に残すと共に村々の生活向上に尽力した。1953年(昭和28)、全国離島振興協議会結成とともに無給事務局長に就任して以降、1981年1月に73歳で没するまで、全国の離島振興運動の指導者として運動の先頭に立ちつづけた。また、1966年(昭和41)に日本観光文化研究所を設立、後進の育成にも努めた。「忘れられた日本人」(岩波文庫)、「宮本常一著作集」(未來社)、「宮本常一離島論集」(みずのわ出版)他、多数の著作を遺した。宮本の遺品、著作・蔵書、写真類は遺族から山口県東和町(現周防大島町)に寄贈され、宮本常一記念館(周防大島文化交流センター)が所蔵している。

「2022年 『ふるさとを憶う 宮本常一ふるさと選書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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