新・階級闘争論 ー暴走するメディア・SNSー (WAC BUNKO 341)

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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784898318416

感想・レビュー・書評

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  • 保守派の論客で知られる、門田隆将さんの著作。2013年から雑誌Willに連載していたコラムを、まとめたものである。

    大きく3点について、論じている。タイトルにもなっている、階級闘争を引き起こしているメディアとSNS。次に世界情勢、特に極東アジアに関する情勢。 それからその時々に発生した事件に対しての保守派としての分析と提案がなされている。

    左翼に支配されたマスコミと、SNSの発展によって勃興した物言わなかった多数派によって戦われる言論闘争。

    習近平との登場とコロナの発生によって、遂に世界に牙を向いてきた中国。追従する韓国、立ち向かう台湾。

    その時期によってテーマの幅が拡がったり絞ったりはあるものの、一貫して言えるのは著者の保守派としてのぶれない姿勢である。

    SNSは若干改善されたものの、マスコミ、教育界や司法は左翼の巣窟である。テレビ新聞を鵜呑みにせず、自分なりの判断基準を持ち、バランスの取れた思考を持っていたいと思った。

  • マスコミの報道しない自由、結論ありきでそちらへ誘導するための報道、本当に腹立たしい。右でも左でもそれは自由だと思うけれど、日本人として守らなければいけない事、譲れない事ってあると思う。以下、本文より。 『ジャーナリズムの崇高な使命とは無関係に「政治的な主張」や「自分が理想とする主義」が先行する人たちがいつの間にかマスコミで大勢を占めてしまった。日本のマスコミの特徴は、「権力の監視」などと格好の良いことを口にし、"自己陶酔"することだ。』

  • 「たとえ小さく些細なものでも、そこにある差異をことさら強調することによって”差別の被害者”を生み出し、それに対する不満を利用して、本来はありえない一種の階級闘争に持っていく」
    敗退した共産主義者の戦略だ。SNSあってこそ。後、くそいマスコミ。実感あり過ぎて嫌になるね。

    この本自体は門田さんの色んな切り口と提言を、コンパクトにまとめてある感じで、読みやすく、視点が変わる。

  • 裁判員裁判で下した判決を、簡単に「ひっくし返す」事例が何件もあるのには驚いた。

  • なかなか面白い。が、スタンスが中立より、やや与党寄りなのが気になった。

  • 門田先生の論調は簡潔な切り口でとても理解しやすいです。私も最近特に 日本人の矜恃 について考える、論じることが多くなってきましたので非常に共感してしまいます。本当の日本人がおかしくなってきているのか、非日本人が増えているのか、嫌な世の中になってきています。我々 本当の日本人が自分の頭で考え、あるべき日本人として判断して毅然と発言、行動を起こしていくことが大事ですね。 まずはメディアを疑う(逆の角度から検証)、真実を見つめることから始めましょう。そのことに改めて気づかせてくれる一冊です。

  • ●人間の持っているあらゆる「差異」を強調して作り上げられた、本来は存在しない「階級・階層」によるもの。メディアやSNSが作り出す全く新しい階級闘争。
    ●「差別」という、誰もが反対できない概念で糾弾していく手法が罷り通る!
    ●キャンセル・カルチャーと言うのは、その人物の言葉の1部、あるいは過去の思想や発言の1つの側面を捉えて糾弾し、その存在全てを否定し、非難することである。#などで、個人や組織への攻撃から政治運動にまで広範囲に利用されるようになった。ポイントはその「匿名性」にある。
    ●バイデン氏は2013年にエアフォースで息子ハンターと訪中し、その直後に設立された投資会社に1000億円を超える巨額資金が中国から投資される。選挙ではバイデンジャンプ。
    ●あいちトリエンナーレ。これらの極めて特異な反日勢力による作品群を国の税金を使って展示されることの是非である。日本人の税金が10億円も投入され公共のイベントで、わざわざ他国の主張する「虚偽の歴史」のアピールをするのはなんだろうか。
    ●死刑制度。江戸時代は認められていた仇討ちの権利を明治政府になってから捨てた。人々は自然権として持っていた仇討ちの権利、つまり「応報権」を奪われたのである。国家が個人に変わって刑罰家を行使することで被害者がからお酒を譲渡された形をとったのである。

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著者プロフィール

作家、ジャーナリスト。1958年、高知県生まれ。中央大学法学部卒業後、新潮社入社。『週刊新潮』編集部記者、デスク、次長、副部長を経て2008年独立。『この命、義に捧ぐ─台湾を救った陸軍中将根本博の奇跡』(集英社、後に角川文庫)で第19回山本七平賞受賞。主な著書に『死の淵を見た男─吉田昌郎と福島第一原発』(角川文庫)、『日本、遥かなり─エルトゥールルの「奇跡」と邦人救出の「迷走」』(PHP研究所)、『なぜ君は絶望と闘えたのか─本村洋の3300日』(新潮文庫)、『甲子園への遺言』(講談社文庫)、『汝、ふたつの故国に殉ず』(KADOKAWA)、『疫病2020』『新聞という病』(ともに産経新聞出版)、『新・階級闘争論』(ワック)など。

「2022年 『“安倍後”を襲う日本という病 マスコミと警察の劣化、極まれり!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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