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- Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
- / ISBN・EAN: 9784899752547
感想・レビュー・書評
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美味しい食べ物を詠んだ歌を季節ごとにまとめて紹介する、味わい深い本である。「芹の粥ぎんなんの粥みなよろし さらさらと薄雪の正月」(斎藤史)「夢少しかなしみ少しにじませて冬の苺は芯まで明るし」(築地正子)「義理チョコといへどもらへるうちがはなこの非情なる世にも義理あり」「菜の花の黄溢れたりゆふぐれの素焼の壺に処女のからだに」(水原紫苑)「たらの芽の天ぷら食えばほのかなるとげもうまけれ夕闇深し」(吉川宏志)「厨戸は夏いち早し水かけて雫したたる蝦蛄のひと籠」(北原白秋)「これまでに吾に食はれし鰻らは仏となりてかがよふらむか」(斎藤茂吉)「椎茸がわらわらはえてゐる所この辺りからこの山笑ふ」(河野裕子)
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