愛おしいものたち―奈良「くるみの木」「秋篠の森」25年

著者 :
  • ラトルズ
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (175ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784899772590

感想・レビュー・書評

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  • くるみの木の25年を綴った記録
    写真が魅力的

  • 心が忙しいとはどういう事か考えさせられました。

  • 中身はともかく写真は良い。

  • ↓貸出状況確認はこちら↓
    https://opac2.lib.nara-wu.ac.jp/webopac/BB00160808

  • くるみの木が沢山の人に愛され支えられているのが分かる。

  • 石村さんの愛おしいという気持ちが詰まった本。
    周りのひとたちへの感謝の気持ちややさしさが、あの場所の空気を作り出しているのだと実感する。
    大事なことを気づかされる一冊。

  • 図書館の「ビジネス起業」の本棚にて。
    夢を現実にして、それを改善していくにはふわふわとしたものよりも
    現実を見据えた現実性が大切。
    「くるみの木」今は当たり前のカフェスタイルを25年前にスタートさせた
    なんてすごい。
    「忙しい日々を送っている。でもどんなに時間がなくてもやりたいことは
    やりたい。つくりたいものはつくりたい。雑な作業で散々な出来。
    無理をすると元も子もない」
    耳が痛い。

  • こんな風に「優しい」空間を、ずっと作りたいと思っていました。

    幼い頃に父や母、家族の手で大切に守られ続けていた日々を。そこから生まれた願いを、思い出させてくれる一冊です。

    「これは覚えておきたい」と手帳に書き込んだ言葉が5つ。

    P82 見えないところがしっかりしていないと、表にいくらいいものをのせたり、見せたりしても本末転倒。

    P112 いろいろなものを扱い、その使いかたを提案していくのが仕事だ。そのためにも、まずは自分が使ってみることも多い。

    P135 日々の営みがまた、店へとつながっていく。

    P146 ものから始まり、ひとにつながる。ひとから始まり、ものにつながる。

    P150 まだ若くて、ものを見る目も充分に育っていない私が、「好き」という一念で選んだものだからだろうか。年月が経つほどに、好きな思いも、さらに深さを増してくる。


    比較的、後ろのページにある言葉が多いのは、きっと読み進める過程で「本の温かさ」に心がほだされ、読むほどに石村さんの優しくて強い言葉を受け入れられる余裕が生まれたからだと思います。

    私がこの本をはじめて手に入れたのは、今年の4月です。
    でも本の内容をきちんと受け止めたいと思えたのは5ヶ月たった今でした。

    癒されたい一心で読むと、あまりに私たちの日常との温度とかけ離れているので、すぐに手放してしまう可能性もあります。
    足つぼマッサージと同じで、読み始めはちょっと受け入れづらい気持ちになるかもしれません。

    それでも頁を進めて下さい。徐々に気持ちが安らかになり、あるべき自分を、きっと取り戻せるはずです。

  • 法蓮町のくるみの木へ行ってきたけど、混んでて待ち客も何組か居るし、ワタシは用事があったので待てなくてカフェは利用しなかった。外に出ると雑貨屋があるのでサッと寄った。レジ前にここのオーナーの著書が4冊平積みされてて、その中の1冊を買いました。なんとなく、読み易そうだったので。読んでいくと、レストラン経営に今行き詰まっている母に読ませたいと思った。くるみの木で働く従業員の事や近所の人との繋がり、生産者さんなど。こう考える経営者ってけっこう少数派なんじゃあないか?と。例えば生産者とは自分が好む物作りや人柄など重視している。従業員は出戻りを繰り返す子や、親が働いてた頃は小さかったけど大きくなって自分も働くようになった子、などたくさんの従業員がこの著書では紹介されている。本当にそこまで従業員が素晴らしいのかはワタシはまだ分からない。でもこの本に書かれてある事が実行できれば、と言うより自然に出来れば、経営者も従業員も生産者も、そしてお客も気分良く居られるのではないかと思った。著者は25年もの間、カフェや雑貨と関わってきた。その中で、自分が思い描く気持ちのいい生活を体現したいと精進してきた。これからもそうするだろう。素敵な生活雑貨に囲まれ、立派ではないけど美味しく身体に良いものを食べる。難しい事ではないのに、今とても難しい。最近の人間にとっては贅沢な事となってしまった。

  • 石村さんの愛おしいものたちをゆっくりと見せていただいているような気持ちでページをめくりました。
    25年という月日を重ねて、今や揺るぎない場所となったくるみの木の、愛される理由とストーリー。
    扱っているものがいくら良くても、お料理がいくら美味しくても、お店に流れる空気というか、気配のようなものはやっぱり「人」によってもたらされるのだなぁと。
    読後、くるみの木の、あの木製のドアを開けたときのような、秋篠の森の清潔なベッドで目覚めたときのような、温かい気持ちが胸に流れています。(Y)

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著者プロフィール

生活文化コーディネーター。奈良市内でカフェや雑貨店、ギャラリー、レストランなどを営む。お店をオープンして37年。近年は、地域活性化に関わるなど仕事の幅を広げ、奈良の観光案内所やアンテナショップのプロデュースや・運営も行っている。エッセイ、レシピ本など著書も多数。

「2021年 『暮らしにいかす にっぽんの布』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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