- Amazon.co.jp ・本 (93ページ)
- / ISBN・EAN: 9784900845275
感想・レビュー・書評
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プラトンの生涯や意見についてざっくり知ることができる。
プラトンのユートピアは、厳格に統制された社会。
・子供は生まれてすぐ母親から引き離され共同体の手で育てる
・特定の年齢で選別(計2回)が行われ、「農民、商人」(1回目)、「軍人」(2回目)、「役人(支配階級)」(残り=エリート)に分けられる
プラトンのイデア論。
「経験や言葉を通じてとらえられる世界は、本当の世界ではない」
洞窟の話詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
もうこれでこのシリーズは終わりにしよう。
「人間は洞窟の中の囚人」哲学の破壊者のプラトンの話。
アカデメイア(世界初の大学)の創設者である彼の生い立ちは、なかなか面白い。
プラトンは有名なレスラーだった。
「プラトン」という言葉は「幅広い」という意味の今で言うジャイアントみたいなリングネーム。
ただオリンピックで金メダルを穫れなかったので哲学者へ移行。ソクラテスの弟子になる。
プラトンの哲学とはこの本を読む限りの僕の解釈では、
「かたち」と「現実の世界」はつながっていないということ。
洞窟で1人壁を向いて座ってたとして、後ろには火が焚かれている。そこを通る人影や物音を僕たちは観ているだけなのだ。
それなのに、それに名前をつけたり、擬音をつけたり、分かりやすく説明したりするのは、
誰かが横にいて、言葉というツールを通した結果であるということ。
本当は「かたち」と「現実」は繋がってないのだ。
「経験や言葉を通して、捉えられる世界は本当の世界ではない」という教えを説いた。
プラトンの考えた理想国家「ユートピア」の考え方
①20歳から激しい体育と音楽を聴き続けさせる。
②耐えたものはエリート。耐えれなかったら一生肉体労働
③エリートは10年幾何学、算術、天文学を勉強(30歳)
④十分な成績が出なかったら軍隊へ。優秀者は哲学を学ぶ。(35歳)
⑤ここから15年間、国家を統治するシステム作りの実務の修行(50歳)
⑥この中から優秀なものが哲人の王となる。
かなり歪んだこの考え方は誰も最初興味を示さないが、結局ヒトラーや、スターリンなど、後にこの考え方を指示するものが現れ、滅茶苦茶になったのは言うまでもない。
作中名言
「何かを成就しようと思えば、人の気をひくことだって必要だよ。
独善的に振る舞っていたら、孤独に陥るだけだよ。」
言葉で説明できるものは嘘の世界。
それは、まぁ深いかもしれんけど、ぜーんぶ終わっちゃうやんか。 -
プラトンの哲学云々というよりは、プラトンが如何に中世社会、そして近代に影響を与えたかをフランクな文体で書いてあって面白かった!
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一番プラトンについてわかり易いです。
このシリーズ好きです。
著者は若干プラトンに対して批判的ですが。
プラトンはレスラーだったんですってね。へぇ -
90分で読むことはできるが、プラトンの一部しか分からない。
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90分で分かる哲学者シリーズの中では比較的面白くない本でした。他の本の方が面白いかな〜
プラトンがレスラーなのには笑ったw -
90分で読めることは確かです。プラトンのイデア論等について非常にわかりやすく書いてある。訳も上手!!!普通訳されたものというのは、大抵読みにくいものですが…これだけわかりやすい文章に訳されていると、読む側も安心して哲学に挑めます。
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未読です。読んでみたい。