友愛と敵対―絶対的なものの政治学

  • 月曜社
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  • Amazon.co.jp ・本 (157ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784901477024

作品紹介・あらすじ

執拗につきまとう敵対幻想を克服し、開かれた普遍的な友愛の条件を模索する試み。カール・シュミットやデリダ、ハーバーマスらの政治思想の成果をふまえ、民主主義の根幹を問い直しつつ、個人の単独性と万民の平等をともに尊重する、来たるべき政治のダイナミズムを透視する。

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった。内容に関しては「友愛は他者との意思の疎通ができるという事の無条件と無限定性のうちにあり、他者が私を迫害し抹殺しようとする無条件と無限定性のうちにある。したがっていずれの場合も問題なのは何かしらの絶対的なものである」、敵対とは恣意的な認識のうちにある、という感じ。結局のところ言語とか概念の不完全性で言い表せるのだろうか。いずれにしても敵対という概念が人々の中に浸透し、敵対的な状況がそこにあり、それを問題と捉える人が存在するという事実は確かそうである。

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