- Amazon.co.jp ・本 (541ページ)
- / ISBN・EAN: 9784903127040
感想・レビュー・書評
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図書館で借りた。
後期近代が包摂型社会から排除型社会へ移行したという認識で、排除型社会は経済的にも文化的にもどういうものか、ということを分析している。
犯罪についての話題が多かった。
相対的な剥奪感(自分とあいつは同じくらいの能力なのに何故こんなにも報酬が異なるんだ、能力主義のはずなのに)
存在論的な不安感(価値観がたくさんあり、物事が相対化されているので、正しさを確信できない)
を中心に据えて議論をしている。
包摂型社会は差異を認めず、困難を認めるが
排除型社会は差異を認め、困難を認めない、というのが面白い。
差異を認めないから同一化するための困難を厭わない、ということと差異を認めてしまうから生じる困難(利害関係など)の調整を嫌がること、どちらがいいのかは確かに悩みどころかも知れないと思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
同じくゼミ合宿用の文献。
「東京の果てに」より読みやすかった。しかし分厚い!なんといっても量が半端ない!排除型社会というテーマのもとあらゆる角度から社会を切り取っていますが、いかんせん話が広がる広がる!その都度なるほど!と納得しても全体を読み終えると…?わからなくなる(笑)おいらの盆暗具合ではちょっと「木を見て森を見ず」状態になってしまった(^ω^;)(;^ω^)笑 -
分類=社会・経済・競争・格差社会。07年3月。