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- Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
- / ISBN・EAN: 9784903174020
作品紹介・あらすじ
自然に融けこむ精霊や樹木崇拝の信仰など、民族文化の多様な姿を通して、東洋的世界における人間の営為を捉え直し、人間の存在そのものを問いつめ、そこから人生の奥深い意味を汲み取ろうとする。
積年のアニミズム研究から、人間にとって必要な根源的な宗教感覚ないしは宗教性を、現代に蘇らせ、私たち一人ひとりの死生観を揺さぶる。独創的思想家の卓抜な論理と絶妙な修辞!
感想・レビュー・書評
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ちょっと期待した内容とは相違がみられたものの、
経験談を元にしたアニミズム世界の説明は、
読み応えがありました。
原風景というのはわれわれ一人ひとりの幼少時代の体験のなかで、こころに刻みつけられている風景のことである。
弓を引いて、的を狙っていけない。矢が離れる時を待つ。そうすると的が近づいてくる。自分と一体になる。
弓を射ることは自分との対話だ。矢は自分の手を離れて、自分という的にあたるのだ。
瓶に薔薇のハナを投げ入れて絵を描く。これから絵を描こうとするのだが、絵はすでに出来上がっていた。描き終わったときに訪れる感動が、描く前に画家を襲ったのだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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