そう書いてあった

著者 :
  • ミシマ社
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本棚登録 : 687
感想 : 65
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784903908618

作品紹介・あらすじ

わたしの中の
     「あの子」が騒ぐ。

「夕焼けだんだん」「週末の自動販売機」「お母さん、心配?」「ひみつのお手伝い」「おかしなパンツ」「門限のない国で」「夜のドラえもん」「ノージェスチャー ノーライフ」「そう書いてあった」……珠玉の49編。
 
大人の国で生きることのもどかしさ、切なさ、
    美しさを綴った、魅惑のエッセイ集。

「朝日新聞」好評連載「オトナになった女子たちへ」収録。

感想・レビュー・書評

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  • ごめんね、何もかも喋りたくなるから
    危ない、あぶない。

    さて「僕の姉ちゃん」から入った
    まあ、その前に
    「47都道府県一人で行ってみよう。」みたいな題名のガイドブックとは程遠い本にも???っていう感じで魅せられて存じ上げた益田ミリ様

    さすがのエッセイ!素晴らしい

    お人柄やら友達多いやら魅力満載
    視点が違うんだよね。

    これこそエッセイの魅力
    自分ではおそらく興味を持たないであろう事柄に
    改めて惹かれ
    気がつけばそのものを欲しくて
    直行したり「ニューバランスの靴など」

    あ、そうだ!フルーツパーラーに行って
    桃のパフェを食べるんだと
    行動を起こさせる。
    あげればキリないんだけど、あー楽しかった。

    何気ないことに、
    ふーん、改めて文章として載せられると
    いろんなことに気がつかされる。

    ただ遊びに行くのでなく
    「〜を楽しもう会」というように
    なんでも名前をつけて楽しんだらいいな!と思う。

    人生楽しまなきゃ損。
    漫画の方が、深い深い内面をほじくってるかもね。
    まだまだ目が外せないヤツだ!

  • いつものミリさん。
    私はお風呂の中で読む事が多く、まさに心も体もまったりできる一冊でした。

    私の好きな益田ミリさんののんびりとした内容で、でも大人独特の寂しさもあり。そんなちょっぴり淋しい孤独感も実は好きだったりするのがまた大人。
    漫画も好きですが、ミリさんはエッセイが好きです。

  • 新聞連載「オトナになった女子たちへ」に加筆修正を加えたエッセイ+書き下ろしエッセイをまとめたもの。
    どうして表題を変更したのだろう?元の方が内容的にしっくりくるのに。

    読んでいて思わず頷くことが多かった。
    それもそのはず、益田ミリさんはどうやら私と同級生のようだ。
    だからか、ミリさんの周りで起こった数々のエピソードに共感しきりである。
    女友達と飲みに行ったり「大人の遠足」と題して出掛けたりお腹いっぱい食べたり、と独身時代を思い出した。
    私も独身時代はよく女友達と色々行ったっけ。
    今はみんな結婚して仕事に子育てに、と忙しくて会うこともままならなくなったけれど、子育てが一段落したらまた会いたいな。
    あの頃をとても懐かしく思い出せて嬉しかった。
    けれど、ミリさんが友達と集まった忘年会。夕方6時スタートで朝7時終わりの13時間はとても無理。

    あと、しばしば登場するお母さんとの話。
    ミリさんのお母さんもうちの母と同年代でこちらも共感しきり。
    ミリさんのお母さんもうちの母も共に70代なのに、ピザやパスタ等の油っこいものを平気で食べる…私よりもパワフルに食べる母達に感心してしまった。

    そして「子供は大人にすべてを報告していない。いくつもの言わなかった気持ちとともに、今の自分はある」にドキリ。
    私もそうだったし、気付いていないけれど、うちの娘達もきっと、そう。
    こうやって女子は少しずつオトナになるのね。。
    同じく切ないエピソードに、ミリさんがある夜観た『ドラえもん』の映画の話。
    のび太くんが未来へタイムワープし大人になった自分に会った時、ドラえもんも一緒に過去から来ていることを告げると大人ののび太くんは少し考えた後、ドラえもんは僕の子供時代の友達だから、と会わずに去っていったという。。
    オトナになるって、なんだか切ない。。

    『あとがき』にまで共感。
    私もミリさん同様、寝付きがとても良いです!

  • ◎あらすじ◎
    「大人とは、もっと深刻な話をするのだと思っていた」
    子供の時に思っていた大人らしさ、大人と子供の間で葛藤したあの頃、大人になってふりかえる子供時代、大人を楽しめる現在…。 ミリさんが描く、大人になった今だからこその様々な想いを綴ったエッセイ集。

    ◎感想◎
    ミリさんの作品はたくさん読んでいて、
    漫画のがわりと好きだったりもするのですが…
    エッセイを読むとやっぱり漫画に通ずるイズムがあって、
    それはそれでおもしろかったりします。

    このエッセイは新聞連載をまとめたものが主となっているので、一話がかなり短め。だいたい3ページほど。
    なので、少し物足りなくもあったかな…。

    そんな中、今回このタイミングで印象に残った話たち!

    *「ロールスロイス」…歩きやすいスニーカーを買おうと原宿にいくミリさんの話。原宿へいく勇気に感服!私なら怖じ気づいてABC-MARTにいってしまう。。
    *「門限のない国で」…ミリさんが幼いときにしていた遊び、"外国の人になったつもりで景色を見る"。 外国の人になりきって街を見るとものすごく新鮮に見える、と。こういう発想とユーモアがミリさんらしいなと思った。
    *「一本おいくら?」…映画を観た後、映画から伝染された切なさを感じながら歩く夜道。ミリさんは"切なさにどこかうっとりしている""切なさを感じている瞬間もまた、失うことを惜しいと感じる"と書いている。
    この気持ちはわかる気がした。大人になるとただ静かに切なさと寄り添うことができるなぁと思う時がある。そんな自分も嫌いではなかったりもする。

    漫画派のわたしは、次は「スナック キヅツキ」を狙っています。
    早く読みたい…♪

  • 一気読み!共感するところ、笑ってしまうところがあり、面白かったです。かなり個人的な感想ですが、友だちに会いたくなりました!

  • 友人たちと、終電になるまでおしゃべりしたり
    朝になるまで、飲み歩いたりカラオケしたり
    益田ミリさんの毎日はとても軽やかだ。
    楽しそうな日々が綴られているのに
    なぜか読んでいて感じるのは切なさだ。
    きっとミリさんが語る思い出話や友人たちとの出来事に自分の中にもある同じような思いが
    刺激されるのだろう。
    エッセイの中で、
    取るに足らないような小さな出来事の中にある
    愛おしいものを、そっと掬い上げて見せてくれるミリさん、
    まだ読んだことはないのだけれど、どんな漫画を描くのでしょう。
    読んでみたい作者がまた一人増えました^^

  • 短い短いエッセイ集。
    他愛のない日常がただ描かれているだけなのに、何か癒やされてほっこりする。
    そして、ミリさんはいつも人生を楽しんで生きているように映る。
    だからこそ、読んでいて面白いし、自分ももっと楽しみたいと気力が湧いてくる。

    世界の料理を食べたり、作ったり。
    フィナンシェとマドレーヌの違い、キャラメルとヌガーの違い。
    フォアローゼズ。
    知らない世界を、楽しい世界を垣間見せてもらった気分。

  • やっぱり大好き、益田ミリさん。

    女ともだちと会って、美味しいものをたらふく食べ、とりとめのない話をする。
    そんな事が猛烈にしたくなった。

  • 2021.2.8

    相変わらずの益田節。
    女友達との女子会か、仕事の打ち合わせでおいしいもの(主に甘いものかバイキング)食べて帰り道で過去のことについて感傷にふけるパターンが多いな。笑
    気が利かないというか、頭の中でその場に関係ないことをアレコレ考えてて上の空なことが多い人なんだろうなぁ。という印象。

    今回のエッセイは父母の登場率多め。
    家族でやる新年会の本気の宴会芸が楽しそう。
    いつもエッセイに家族が出てくるから仲良いんだなーと思っているけど自分のパートナーのことはなぜかボカす益田さん。このエッセイ執筆中はパートナーはいなかったのかな。

    益田さんのエッセイは読みやすいので、特別好きというわけでもないのについつい手にとってしまう。

  • 取り留めのないことなのだけど、くすっとしてしまう、疲れてるときに癒される本でした。オトナっていいなって思える。

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著者プロフィール

1969年大阪府生まれ。イラストレーター。主な著書に『欲しいものはなんですか?』『みちこさん英語をやりなおす』『そう書いてあった』『今日の人生』『しあわせしりとり』『すーちゃん』シリーズ、『マリコ、うまくいくよ』『僕の姉ちゃん』シリーズ、『スナック キズツキ』『ツユクサナツコの一生』『ヒトミさんの恋』『ランチの時間』等がある。

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