- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784903993133
感想・レビュー・書評
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いろいろな話題を、読みたいところから読める
ところが良いですね。
いろいろと考えさせられたり納得したり。
時間をおいてまた読みたい1冊。
個人的には「誰とでも結婚生活ができる力」についての
言及が興味深かったです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2013.1.9 図書館
ポッドキャストを聞きながら、ゆっくり読むといいかもしれない。こういうことずっと言い続けてるのに、あのような選挙結果になったり、テレビの報道がああなのは何なんだろうね。 -
主に内田樹の本でそれにプラスで名越、西靖という感じです。
Twitterの話とかが出てきたのは意外でした。しかも、なかなか肯定的な。
Twitterで伝わる一番重要な情報は、実は身体の不調だとか。「人間の弱さ」が分かってよいらしいです。僕はこれには少し否定的で、「身体の不調を書かれても心配になるだけやん?」とか思っちゃいましたが、こういう考え方もあるという意味では納得出来ました。
「祈ること」の大切さの話は印象に残りました。
祈ることしか出来ませんって言っても、本気で祈ったことないんでしょ?と言う論です。
真剣にお祈りする集中力を身につけましょう。
ビジネスにおける「ホウ・レン・ソウ」やマイケル・サンデルを批判するところはとても面白かったのでオススメです。 -
立ち読みして、ビックリした!
私、三行ぐらい載ってる!
公開録音に行って、幸運なこと?に事前アンケートを読まれ、指名され、喋ったのですが、もう、本当に本番で突然指名されたのでしどろもどろになって、泡を食べました。ちゃんと話せなかった―と後悔。
とはいえ、ちゃんと話しているかのように文字に起こされていて、安心しました。
収録から出版まで間なしだったので、載ってないと思い込んでた。
ちゃんと読んでみようと思う。 -
付箋メモ
①(p171:内田)
「弱者の立場を代弁して」と言って検閲的にふるまう人間が現れるけれど、僕はそういう奴がこの世で一番嫌いです。
②(p187:内田)
「祈る」ことは内観である。
自分の内側を静かに見つめて、呼吸を整えて、動悸を抑えて、それからゆっくりと自分の内側の様子をモニターしていく。
③(p189:内田)
閉じられた集団の中で、お互いきょろきょろ見ながら相対的な優劣を競っていると、集団全体としてはパフォーマンスが下がっていく。必ず下がる。
閉じられた集団内で優劣を競う場合、自分が上に這い上がることと、下にいる人間を蹴落とすことは同義。
自分の力を上げるよりも周りの力を下げる方が100倍くらい効率的。ものをつくるのは難しいけど、壊すのは簡単。
子どもを学習に向かわせることはもともとかなり難しい。よほどのモチベーションがないと子どもは勉強しない。
④(p228:内田)
理想の上司像とは。基本的に下の人たちを信頼すること。「好きにやっていいよ」って。成功したら功績は部下に譲り、失敗したら責任は自分がとる。「お前たちが失敗したらオレが腹を切るから」とニッコリ笑える人。「担がれ上手」であること。
⑤p264:名越・内田)
名:ディベートは悪い意味でのポピュリズムのための技術。風向きによってすぐに賛成を反対に変える、あるいは反対を賛成に変える。でもそこに説得力があれば、あたかもその人がその意見を考えたかのように騙される。理屈を超えた矛盾した信念みたいなものが何もない世界。
内:立場が入れ替え可能だということは、要するにどちらについても論理の脆弱性を暴露しているのと同じ。どんな風にも理屈をこねられる。それなら「どんなことでも理屈はこねられるんだから、理屈はこねるな」という結論にたどり着くべき。
⑥(p291:名越・内田)
名:暗い気持ちの中で考えたことはひどい偏見がこもっていたり、ものすごく極端だったりするもの。暗くてネガティブな気持ちや不安に駆られている時に判断したことは、その人の人生の中で大きな傷跡を残すことがすごく多い。
内:暗い気持ちで下した決断はほとんど間違っている。明るい気持ちの時は自然過ぎて、そもそも何かについて重大な「決断する」というような局面に遭遇しない。
⑦(p309:内田)
「怒っている奴」って集団の管理運営上の「危険要素」。そういう奴のところからシステムが壊れてゆく。
やるべき仕事をさぼったり、手を抜いたり、それどころか、「それをやるとシステムが壊れる」というところに「死なば もろとも」と手を突っ込んだりする。だから、前後を忘れて怒っている人がいると、「とりあえずそいつの怒りを鎮める」ということが集団の安全保障上の最優先事項になる。 -
うめきた大仏を阪急電車にのりながら見てみたいです。年に数回の出張で行く大阪だから、駅前で楽しみたいです。
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ラジオはテレビよりも面白い。
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不定期に深夜放送されたラジオ番組を書籍化したもの。結構好き放題しゃべる内田・名越両先生を、真面目そうな西アナウンサーがフォローするという感じかな。
私が高校生だった頃が(ああ、昔話モードだよ)ラジオ深夜放送の全盛期にあたるのだろうか。毎日遅くまで聞いてた記憶があるけれど、一体いつ寝てたんだろ?
ラジオの持つ親密な感じがよく伝わってくる本でした。 -
同名のラジオからの本。辺境からこそ見えることがある、という趣旨で、押し付けではなく、こんなふうに見えますよ、というスタンスです。つまりある意味、いろいろ棚上げをして好きにしゃべる、という番組なのですが、故に面白いわけです。本にも、大体ラジオの面白さが残っています。
大阪に大仏を作ろうとか、毎回、いろいろなことがテーマになるのだけど、全体的には「個人の感覚」と「前向きな政治」が根底にあるような話です。甘い、と思うこともあるけれど、そうだよな、ハッと反省させられることも多い。「上機嫌で政治について語る」ことが大事だと。